現場資格を取得!アーク溶接特別教育 受講資格と講習内容を解説!

この記事では、アーク溶接を使用する際の資格を取得する方法と、アーク溶接のやり方などを解説していきたいと思います。

アーク溶接って他の溶接と何が違うのだろう?と、このように「溶接」という言葉は皆さん聞いたことがあるので、鉄板や金属を溶かしてくっつける作業というのは分かるかと思います。

ですが、アーク溶接の「アーク」って一体何なのかなど、溶接といっても何が特長なのかよく分からないですよね。

溶接はアーク溶接が一般的ですが、その危険性を知らないと大事故になる可能性があります。

そのため、特別教育を受講して教育を受ける必要性があります。

そこで、今回はアーク溶接の資格について、またアーク溶接のメリットやデメリットを含めて解説していきたいと思います。

アーク溶接特別教育の受講方法とは?

アーク溶接特別教育の受講方法とは?
アーク溶接特別教育の受講方法とは?

アーク溶接は簡単にいうと、電気の力で金属物の間間にスパークさして火花を発生させる、これを「アーク」といいます。

ここで発生する熱を利用して金属の溶接棒で金属同士をくっつける作業を「アーク溶接」といいます。

こうしたアーク溶接の作業はこのような危険性を伴います。

アークが発生する時火花と光がまばゆい光で目がチカチカします保護具を使わずに溶接を繰り返すと夜中に目が熱くなり、涙が止まらなくなります。

すごく目が痛くなり目を薬とか職人さんはいますが、実際この光を防ぐ遮光レンズ付きの保護具を適正に使わないと後ですごく後悔します。

また電気の力を利用して行うため、雨等で屋外で溶接する場合には感電等の恐れがあり、金属を溶かすため火傷の恐れもあります。

そうした危険性を伴うので、より安全な作業を心がけるためにも資格は必要なのです。

溶接作業の難易度に迫る:初心者のためのコツとは?

溶接作業の難易度に迫る:初心者のためのコツとは?
溶接作業の難易度に迫る:初心者のためのコツとは?

作業自体は簡単そうに見えますが、溶接のコツが必要で金属同士をくっつけた際に隙間がないようにしなければならないです。

薄い鉄板では鉄板同士が溶けてしまってうまくつかない場合や溶接した部材にものを乗せたときに溶接が切れて落ちることもあります。

手の動きを数字の8の文字を書くように溶接棒のついたフォルダーを動かしていくのがポイントです。

ただ、縦方向に溶接する場合や横方向に溶接する場合によって若干手の動かし方は変わりますが、金属同士を動かないようにまず仮止溶接して、呼吸を止めてフォルダーを動かしていくとうまくいきます。

また、溶けた溶接カスが付いているのでそれをきれいに叩いて取ると溶接がうまくついているかどうか確認ができます。

この方法はあくまで建設業で使う山留支保工などで厚い鉄板を溶接する場合にやっていた内容です。

アーク溶接を使う作業者は、特に必須なのは遮光面を用いて作業をすることが多いです。

オーソドックスな遮光面ですが、必ず溶接の際には必須のアイテムになります。

溶接する際には溶接棒も箱のまま持ち歩くと以外と重たいので専用の腰袋につけれる袋があると便利ですよね。

溶接作業の危険性:火災事故のリスク

溶接作業の難易度に迫る:初心者のためのコツとは?
溶接作業の難易度に迫る:初心者のためのコツとは?

ALC金属加工等の業種でもアーク溶接は用いられ、製造業や車等の製造でも用いられています。

アーク溶接の特別教育は、作業に伴う溶接機械の不備や管理の不足・作業者の作業方法や感電火災・火傷など重大な災害があります。

溶接中の火花が飛び散り建築資材に燃え移り火災になったケースもあります。

このようなケースが多いため、労働安全衛生法の中の労働安全衛生規則の中では事業者はアーク溶接機を用いて行う金属の溶接に関して特別教育を実施しないとならないと定められています。

このような労災事故もあるのでアーク溶接の事例

長野・松本労働基準監督署は、ベトナム人技能実習生2人に防じんマスクなどの呼吸用保護具を使用させなかったとして、足場など仮設資材の修繕・整備を営む㈲飯田整備工業(長野県飯田市)と同社取締役を労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反などの疑いで長野地検松本支部に書類送検した。

技能実習生らはいずれも20代後半の男性で、長野県安曇野市にある同社松本整備工場で半自動アーク溶接機を用いた足場材などの補修作業に従事していた。金属をアーク溶接する際には、ヒューム(加熱により発生する粒子状物質)などの粉じんが発生する。粉じんを吸い続けるとじん肺などになる恐れがあることから呼吸保護具を使用させなければならないが、同社は令和2年8月1日~9月15日までの約1カ月半、これを怠っていた疑い

同労基署は、「作業現場にはほかにも何人か作業員がいたが、アーク溶接を行っていたのは技能実習生2人だけだった」としている。

【令和2年11月24日送検】

このような事故を通して考えていくとアーク溶接は危険な作業であることは変わりないので絶対に注意しないといけません。

ただ、ガス溶接と違ってアーク溶接はあくまで特別教育なので国家資格ではありません。

ちなみに、ガス溶接と合わせて取得すると仕事の幅はさらに広がります。

アーク溶接の取得する講習内容とは?そのカリキュラムはどのようなものなのか?次のページでまとめていますので合わせてチェックしてみてください。

アーク溶接おススメの講習機関はどこ? 

アーク溶接特別教育では学科と実技の両方が行われます。

学科では、必要知識と労働安全衛生法をはじめとした関係法令を学びます。

実技では、アーク溶接装置の取扱いおよびアーク溶接などの作業の方法について行います。

アーク溶接の特別教育は、学科で合計11時間、実技で10時間で行われます。3日間の講習です。

アーク溶接学科のカリキュラム

  • アーク溶接などに関する知識1時間
  • アーク溶接装置に関する基礎知識3時間
  • アーク溶接などの作業方法に関する基礎知識6時間
  • 関係法令1時間

アーク溶接実技のカリキュラム

  • アーク溶接装置の取扱いおよびアーク溶接などの作業の方法10時間以上

上記がアーク溶接等特別教育のカリキュラムです。

アーク溶接特別教育を受講することで、アーク溶接に関する知識と技術を習得することができます。学科では、関連法令や労働安全衛生について学ぶことで、安全な作業環境を確保する基礎を身につけます。また、実技ではアーク溶接装置の取扱いや作業方法を実際に体験することで、実践的なスキルを習得します。特別教育は学科で合計11時間、実技で10時間の3日間にわたる講習で行われ、きめ細かな指導のもとで学ぶことができます。

アーク溶接特別教育のカリキュラムは、アーク溶接に関する知識やアーク溶接装置の基礎知識などがバランスよく組み込まれています。学科では理論的な知識を学び、実技ではその知識を実際の作業に活かすことができます。このように、学科と実技の両面から学ぶことで、より実践的なスキルを身につけることができます。

特別教育は受講がめんどくさい?

職人の皆さんによると、特別教育の受講は監督や元請けから強く勧められるものの、多くの人がその手続きを煩わしいと感じています。では、その特別教育をどこで受講するのか?時代の変化により、実は簡単に受講することが可能です。

受講方法もオンラインや遠隔講座など様々であり、自宅や職場から気軽に受講できる環境も整っています。

現代では、オンデマンドで受講可能なWEB講習が提供されており、手軽に資格取得ができる魅力的な時代になっています。

オンデマンドで受講が出来る特別教育・安全教育はこちら

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アーク溶接にはさまざまな方法がある

アーク溶接おススメの講習機関はどこ?

アーク溶接には様々な方式があります。

例えば溶接棒が溶ける溶接の機械が一般的ですが、溶接棒が解けない溶接の方法もあります。

溶接棒が解けないのは「プラズマ溶接」とか「ディグ溶接」といわれる溶接の方法があります。

アーク溶接は取得すると機械溶接や工業溶接、建設溶接等の作業に対して様々な仕事の幅が増えます。

アーク溶接特別教育できること

「被覆アーク溶接」「炭酸ガスアーク溶接」「マグ溶接」「ミグ溶接」「ティグ溶接」「プラズマ溶接」などが施工できるようになります

溶接種類こんなガスを使います溶接棒
ミグ溶接ステンレスとかアルミ不活性ガス(アルゴンなど)溶接ワイヤー(自動供給)
マグ溶接鉄とか軟鋼混合ガス(不活性ガス+炭酸ガス)溶接ワイヤー(自動供給)
ティグ溶接大抵の金属に可能不活性ガス(アルゴンなど)溶接棒(手動)

アーク溶接作業のメリットとは?

アーク溶接のメリットは、低コストでできるため規模の小さな現場やたくさんの台数を用意して溶接してもコスト的には安く作業効率も良いため建設現場でも多く用いられています。

最近ではホームセンターでも溶接機が販売されていて自分の趣味で溶接をやる方もいらっしゃいます。

その際でも、やはり取得講習を受講して安全作業を行うべきだと思います。

アーク溶接作業のデメリットとは?

アーク溶接のデメリットは、作業者によって技量が大きく変わります。

電流の調整や溶接棒の動かし方によって大きく溶接の仕上がりが変わります、これがアーク溶接のデメリットです。

他にも溶接棒の被覆が焼けてしまったり、カケてしまったりなど、溶接がうまくいかない場合もあります。

まとめ

今回は、アーク溶接の必要性と溶接をする上でのメリットとデメリットについて解説していきました。

まとめますと、

  • アーク溶接とは、溶接棒を使って溶接機械からでた電気熱を用いて金属同士をくっつける作業
  • 健康被害の多いものだが、低コストでできるメリットがある
  • 作業効率が早く、簡単に溶接をすることができる
  • 資格講習は特別教育のみでガス溶接のような国家資格ではない
  • 2021年から溶接ヒュームを用いるときの安全管理が定められている

ですね。

溶接を行うときは必ず保護手袋や保護マスク使用した中で遮光眼鏡を利用し目を焼かないように注意しましょう。

溶接は人によって良し悪しが変わりますので何回も繰り返して練習しないと腕は上がりません。

溶接がなれない人はすぐに金属に溶接棒がひっついてイライラするほかうまく点付けすらできないことがあります。

自分のスキルアップのためにこの資格を取ってみてはどうでしょうか?

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