令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 過去問解説
1級建築施工管理技士 過去問解説|分野:仕上げ工事(試験・検査)
1級建築施工管理技士の「仕上げ工事」において、試験・検査に関する問題は、測定機器の名前や検査方法の「ひっかけ」が定番です。どの検査にどの機器を使うのか、機器の本来の目的は何なのかを正確に整理しておくことが得点への鍵となります。
一級建築施工管理技士(仕上げ工事の試験及び検査)
仕上工事における試験及び検査に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
- 防水形仕上塗材仕上げの塗厚の確認は、単位面積当たりの使用量を基に行った。
- シーリング材の接着性試験は、同一種類のものであっても、製造所ごとに行った。
- 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブサンプラを用いて行った。
- アスファルト防水下地となるコンクリート面の乾燥状態の確認は、渦電流式測定計を用いて行った。
- 壁タイルの浮きの打音検査は、リバウンドハンマー(シュミットハンマー)を用いて行った。
一級建築施工管理技士解答と解説のテーブル
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 試験・検査 | 4 と 5 | ④コンクリート面の乾燥状態(含水率)の確認には高周波容量形水分計などを用います。渦電流式は塗膜厚さ等の測定用です。⑤タイルの浮き検査はテストハンマーなどによる打音検査を行います。リバウンドハンマーはコンクリートの圧縮強度推定用です。 |
頻出ポイントのテーブル(試験機器の用途)

試験で入れ替えて出題されやすい「測定機器」の正しい用途一覧です。
| 測定機器名 | 本来の用途 | 注意点(ひっかけ例) |
|---|---|---|
| リバウンドハンマー | コンクリートの強度推定 | タイルの浮き検査には使わない |
| 高周波容量形水分計 | 下地の含水率(乾燥)測定 | 防水施工前の必須検査 |
| パッシブサンプラ | 室内空気の化学物質捕集 | ホルムアルデヒド測定などで使用 |
| 渦電流式測定計 | 金属上の塗膜厚測定など | コンクリートの乾燥測定には使わない |
ひっかけ対策解説
1. リバウンドハンマーの「役割」
リバウンドハンマー(シュミットハンマー)は、バネの跳ね返りを利用して「コンクリートの硬さ(強度)」を測る道具です。タイルの浮きを調べるのは、音の響きで判断する「打音検査(テストハンマー)」ですので、混同しないようにしましょう。
2. コンクリート下地の「乾燥」確認
防水工事において下地の乾燥は極めて重要です。この検査に使うのは水分計です。設問にある「渦電流式」は、金属の上に塗られたペンキの厚みを測る際などに使われるもので、水分の測定には適しません。
3. シーリングの「製造所ごと」の検査
シーリング材は化学製品であるため、たとえ同じブランドの商品でも、製造した工場(製造所)が異なれば、被着体への接着性を確認するための試験を行う必要があります。これは現場管理における品質確保の基本です。
この記事が、皆さんの1級建築施工管理技士試験合格のお役に立てば幸いです。過去問に登場する検査機器は、その仕組みをイメージしながら「何のための道具か」を整理しましょう!
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