令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 過去問解説
目次
1級建築施工管理技士 過去問解説|分野:法規(労働安全衛生法:就業制限)
1級建築施工管理技士の「法規」において、就業制限(免許や講習が必要な業務)は非常に重要な得点源です。特に「クレーンの運転免許があれば玉掛けもできるのか?」といった、資格の範囲に関する「ひっかけ」が定番です。どの資格で何の業務ができるのかを整理しましょう。
一級建築施工管理技士過去問(就業制限:運転・玉掛け業務)
建設現場における就業制限に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
- 不整地運搬車運転技能講習を修了した者は、最大積載量が1t以上の不整地運搬車の運転の業務に就くことができる。
- 移動式クレーン運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重が5t未満の移動式クレーンの運転の業務に就くことができる。
- フォークリフト運転技能講習を修了した者は、最大荷重が1t以上のフォークリフトの運転の業務に就くことができる。
- クレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重が1t以上のクレーンの玉掛けの業務に就くことができる。
一級建築施工管理技士解答と解説のテーブル
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 就業制限 | 4 | クレーンの運転免許を持っていても、玉掛けの業務を行うことはできません。1t以上の玉掛け業務には、別途「玉掛け技能講習」の修了が必要です。 |
頻出ポイントのテーブル(資格と業務の範囲)

試験で狙われやすい「運転資格」と「積載量・荷重」の境界線です。
| 資格の種類 | 対象業務(1t以上の基準) | ポイント |
|---|---|---|
| 技能講習 修了者 | 1t以上 の運搬車・フォークリフト等 | 1t未満は「特別教育」でOK |
| 移動式クレーン運転士 | つり上げ荷重 制限なし | 5t未満も当然運転可能 |
| 玉掛け技能講習 修了者 | つり上げ荷重 1t以上 の玉掛け | 運転免許とは別資格 |
| 車両系建設機械技能講習 | 機体重量 3t以上 の掘削等 | 「1t」ではなく「3t」が基準 |
ひっかけ対策解説
1. クレーン運転と玉掛けの「兼務」の罠
現場では同じ人が行うことも多いですが、法律上は「運転」と「玉掛け」は全く別の資格です。クレーン運転士免許(または技能講習)を持っていても、それだけで1t以上の玉掛け作業をすることはできません。この「運転できるなら玉掛けもできるだろう」という思い込みを突く問題は非常に多いです。
2. 「技能講習」と「免許」の使い分け
一般的に、より危険度が高い・大規模な業務には「免許」が必要になります。
- 免許:移動式クレーン(5t以上)、クレーン・デリック(5t以上)など
- 技能講習:フォークリフト(1t以上)、車両系建設機械(3t以上)、玉掛け(1t以上)など
3. 1t未満の業務(特別教育)
1t未満のフォークリフトやクレーンの玉掛けなどは、技能講習より簡易的な「特別教育」で従事可能です。試験では「1t以上」という条件が提示されることが多いため、技能講習が必要なラインとして覚えておきましょう。
この記事が、皆さんの1級建築施工管理技士試験対策のお役に立てば幸いです。労働安全衛生法の就業制限は、実務での資格確認にも直結する重要知識です!
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