令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 過去問解説
1級建築施工管理技士 過去問解説|分野:法規(労働基準法:労働時間・休憩・休暇)
1級建築施工管理技士の「法規」において、労働基準法は現場管理の根幹となる法律です。特に「休憩時間の自由利用」「有害業務の時間制限」「有給休暇の付与要件」については、正確な理解と数値の暗記が求められます。
一級建築施工管理技士過去問(労働時間、休憩、休暇等)
労働時間等に関する記述として、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。
- 使用者は、削岩機の使用によって身体に著しい振動を与える業務については、1日について2時間を超えて労働時間を延長してはならない。
- 使用者は、災害その他避けることのできない事由により臨時の必要がある場合、行政官庁の許可等を受けて、労働時間を延長することができる。
- 使用者は、労働者の合意がある場合、休憩時間中であっても留守番等の軽微な作業であれば命ずることができる。
- 使用者は、6箇月間継続勤務し全労働日の8割以上出勤した労働者に対し、10労働日の有給休暇を与えなければならない。
解答と解説のテーブル
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 労働基準法 | 3 | 休憩時間は労働者に「自由に利用させなければならない」と定められています。たとえ労働者の合意があっても、留守番等の業務(手待時間)を命じることは労働時間とみなされるため、不適当です。 |
頻出ポイントのテーブル(労働・休暇の基本ルール)マンガ解説

試験でよく出る「時間」と「日数」の基準を整理しましょう。
| 項目 | 基準・内容 | 重要ポイント |
|---|---|---|
| 休憩時間の原則 | 自由利用の原則 | 電話当番や留守番は「労働時間」になる |
| 有害業務の残業 | 1日 2時間以内 | 振動・高気圧業務など、健康障害の恐れがあるもの |
| 有給休暇の付与 | 10労働日 | 6ヶ月勤務・8割以上出勤が条件 |
| 災害時の特例 | 行政官庁の許可等 | 非常災害時には労働時間の延長が可能 |
ひっかけ対策解説
1. 「手待時間(てまちじかん)」の罠
休憩時間とは、労働から完全に解放されている時間を指します。「何もしていなくても、指示があればすぐ動かなければならない状態(留守番、電話当番など)」は手待時間と呼ばれ、法律上は労働時間に含まれます。設問③の「合意があればOK」は、実務でやりがちなミスを突く定番のひっかけです。
2. 有害業務の残業制限
通常の業務であれば36協定により残業が可能ですが、振動工具(削岩機など)や高圧室内作業などの身体に負担が大きい業務は、1日の残業時間が「2時間以内」に厳しく制限されています。この「2時間」という数字を覚えておきましょう。
3. 有給休暇の「付与要件」
「6ヶ月継続勤務」「全労働日の8割以上出勤」という2つの条件を満たすと、最初に10日の有給休暇が発生します。この「6ヶ月」を「1年」にしたり、「10日」を「5日」にしたりする数値ひっかけに注意が必要です。
この記事が、皆さんの1級建築施工管理技士試験対策のお役に立てば幸いです。労働基準法は、働く人を守るための「強行法規」であることを意識して、例外を認めない姿勢で解答しましょう!
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