1級建築施工管理技士 過去問解説|分野:法規(建築基準法:建築確認・手続き)
1級建築施工管理技士の「法規」において、建築確認・完了検査・仮使用の手続きは実務に直結する重要テーマです。特に「確認申請が不要なケース」の例外規定や、完了検査待ちの「仮使用」の条件に関する数値(7日など)は、ひっかけ問題の宝庫です。正確な条件整理が合格の鍵となります。
一級建築施工管理技士過去問(建築確認等の手続き)
建築確認等の手続きに関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
- 延べ面積が150m2の一戸建ての住宅の用途を変更して旅館にしようとする場合、建築確認を受ける必要はない。
- 鉄骨造2階建て、延べ面積200m2の建築物の新築工事において、特定行政庁の仮使用の承認を受けたときは、検査済証の交付前でも建築物を使用することができる。
- 避難施設等に関する工事を含む建築物の完了検査において、建築主事が申請を受理した日から7日を経過したときは、検査済証の交付前でも仮に使用することができる。
- 防火地域及び準防火地域内において、建築物を増築しようとする場合、その増築部分の床面積の合計が10m2以内のときは、建築確認を受ける必要はない。
一級建築施工管理技士解答と解説のテーブル
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 建築確認手続 | 4 | 増築の確認申請不要の特例(10m2以内)は、防火地域・準防火地域以外の場合に限られます。これらの地域内では、たとえ1m2の増築であっても確認申請が必要です。 |
頻出ポイントのテーブル(確認申請・仮使用の基準)

試験で問われる「申請不要の条件」と「仮使用のルール」です。
| 項目 | 申請・使用のルール | 重要ポイント(ひっかけ注意) |
|---|---|---|
| 増築の確認申請 | 10m2以内なら不要 | 防火・準防火地域内は面積に関わらず必要 |
| 用途変更の確認 | 200m2超の場合に必要 | 200m2以下(150m2など)は不要 |
| 完了検査時の仮使用 | 受理から7日経過 | 検査済証の交付前でも使用可能になる |
| 特定行政庁の承認 | 承認を受けた場合 | 安全性が確認されれば仮使用可能 |
ひっかけ対策解説
1. 増築「10m2」の罠
「10m2以内の増築は確認申請不要」という知識は有名ですが、試験では必ず「防火地域・準防火地域内」という条件をセットにして出題されます。火災のリスクが高い地域では、小規模な増築でも厳格にチェックするという法律の意図を理解しましょう。
2. 用途変更の面積基準「200m2」
用途変更(住宅→旅館、店舗など)の確認申請が必要になるのは、床面積が200m2を超える場合です。設問①の「150m2」は200m2以下なので、申請不要で正しい記述となります。※法改正により面積基準が変わった部分(100→200)なので特に狙われます。
3. 完了検査の「7日」ルール
完了検査の申請をしてから7日を経過しても検査済証が交付されない(かつ建築主事から通知がない)場合は、建物の使用を開始できます。この「7日」という数字を「3日」や「14日」に変えてくるパターンに注意です。
この記事が、皆さんの1級建築施工管理技士試験対策のお役に立てば幸いです。建築基準法の手続き関係は、例外規定こそが正解の鍵です。落ち着いて条件を読み解きましょう!
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