一級建築施工管理技士試験において、コンクリート工事は非常に重要な領域です。特に圧送や打込み時間に関する知識は、合格に欠かせません。本記事では、「運搬・調合・試験」に焦点を当て、類似問題を通じてこれらのキーワードを徹底的に攻略していきます。コンクリート工事に関する専門知識を深めることで、一級建築施工管理技士試験に自信を持って臨むためのヒントを提供します。
目次
1級建築施工管理技士 類似問題(コンクリート工事編)
【問1】コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間制限について、不適当なものはどれか。
- 外気温が20℃のとき、120分以内とした。
- 外気温が25℃のとき、90分以内とした。
- 外気温が30℃のとき、90分以内とした。
- 外気温に関わらず、一律で150分以内とした。
【問2】コンクリートの圧送について、不適当なものはどれか。
- 粗骨材の最大寸法が25mmの場合、輸送管の呼び径を100Aとした。
- 粗骨材の最大寸法が20mmの場合、輸送管の呼び径を80Aとした。
- 輸送管の固定は、支持台を用いて構造体に伝わらないようにした。
- 輸送管の固定は、作業効率を上げるため型枠や鉄筋に直接結束した。
【問3】コンクリートの受入検査における試料採取(サンプリング)について、不適当なものはどれか。
- 普通コンクリートの試料は、運搬車(ミキサー車)の排出部から採取した。
- 軽量コンクリートの空気量試験の試料は、打込み地点(筒先)で採取した。
- 強度試験用の試料は、ポンプ車のホッパー入口で採取した。
- 軽量コンクリートのサンプリングをポンプ車出口で行うのは、圧送による空気量変化を考慮するためである。
【問4】コンクリートの強度試験の回数について、JASS 5の規定として不適当なものはどれか。
- 1日の打込み量が150m³だったので、1回試験を行った。
- 1日の打込み量が450m³だったので、3回試験を行った。
- 1日の打込み量が200m³だったので、1回試験を行った。
- 打込み日ごとに、少なくとも1回は試験を行った。
【問5】スランプの許容差について、JASS 5の規定として不適当なものはどれか。
- 指定スランプが18cmの場合、許容差は±2.5cmである。
- 指定スランプが21cmの場合、許容差は±2.5cmである。
- 指定スランプが8cm以上18cm未満の場合、許容差は±2.5cmである。
- 指定スランプが15cmの場合、実測値が17.0cmであれば合格である。
【問6】コンクリートの空気量と品質の関係について、不適当なものはどれか。
- 空気量が適正に増えると、ワーカビリティーが向上する。
- 空気量が過大になると、コンクリートの強度が低下する。
- 空気量が少なすぎると、耐凍害性(凍結融解に対する抵抗性)が低下する。
- 空気量が多いほど、単位容積質量は大きくなり強度は向上する。
【問7】コンクリート中の塩化物含有量試験について、不適当なものはどれか。
- 試験は、原則として打込み日ごとに1回行う。
- 塩化物イオン量は、3個の測定値の平均値で評価する。
- 塩化物イオン量の規定値は、原則として0.30kg/m³以下である。
- 3個の測定値のうち、1個でも規定値以下であれば合格と判定した。
【問8】マスコンクリートの養生および管理について、不適当なものはどれか。
- コンクリートの強度の判定に用いる供試体は、標準養生とした。
- 構造体コンクリートの強度推定用供試体は、現場水中養生とした。
- 部材内外の温度差によるひび割れを防止するため、表面を保温した。
- 打込み後の散水養生は、温度ひび割れ制御に有効である。
【問9】コンクリートの打込みについて、不適当なものはどれか。
- 1層の打込み厚さは、内部振動機の棒状バイブレータの長さ以下とした。
- 縦方向の打継ぎ部は、先に打ち込まれたコンクリートにバイブレータを10cm程度挿入した。
- コンクリートの自由落下高さは、材料分離を防ぐため、できるだけ高くした。
- 1区画の打込みは、その区画内が水平になるように進めた。
【問10】コンクリートの養生期間について、不適当なものはどれか。
- 普通ポルトランドセメントを使用し、日平均気温が15℃以上の場合、湿潤養生期間は5日間とした。
- 早強ポルトランドセメントを使用した場合、湿潤養生期間は3日間とした。
- 日平均気温が10℃未満の場合、養生期間を短縮した。
- 湿潤養生は、散水や養生シートの被覆などにより行う。
1級建築施工施工管理技士コンクリート工事解答とポイント
| 問 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 4 | 外気温により「90分」または「120分」と決まっています。 |
| 2 | 4 | 鉄筋や型枠への直接固定は、振動で精度が狂うため厳禁です。 |
| 3 | 3 | 軽量コンクリートは「筒先(打込み地点)」、普通は「ミキサー車排出部」です。 |
| 4 | 3 | 150m³ごとに1回必要なので、200m³なら2回必要になります。 |
| 5 | 3 | 8cm以上18cm未満の許容差は「±1.5cm」です。18cm以上は「±2.5cm」。 |
| 6 | 4 | 空気が多い=スカスカになるので、強度は下がります。 |
| 7 | 4 | 平均値で判定します。1個だけ良くてもダメです。 |
| 8 | 1 | 強度管理用(調合管理用)は「標準養生」ですが、現場での強度推定用は「現場水中養生(または現場封緘)」です。 |
| 9 | 3 | 自由落下高さは1.5m以内とし、なるべく低くします。 |
| 10 | 3 | 気温が低いほどセメントの硬化が遅いため、養生期間は「長く」します。 |
1級建築施工管理技士マンガで説明出題頻度の高いポイントと解説

1.輸送のポイント・試験の方法
| 項目 | 出現頻度 | 覚えるべき正解(ルール) | ひっかけキーワード(要注意!) |
|---|---|---|---|
| 打込み時間 | ★★★ | 外気温25℃未満なら120分以内 (25℃以上は90分以内) | 「気温に関わらず90分」「20℃で150分」などは× |
| 輸送管の径 | ★★☆ | 粗骨材25mmなら100A以上 | 「80Aでよい」は×(詰まります) |
| 輸送管の固定 | ★☆☆ | 支持台や緩衝材を使用する | 「型枠や鉄筋に直接固定した」は振動でズレるため× |
| サンプリング | ★★☆ | 軽量コンクリートは筒先(打込み地点) | 「ポンプ車ホッパー入口」は×(圧送で空気量が変わるため) |
2. 配合・材料(コンクリートのレシピ)
「何をどれくらい混ぜるか」のルールです。単位水量「185kg」は絶対暗記です。

| 項目 | 出現頻度 | 覚えるべき正解(ルール) | ひっかけキーワード(要注意!) |
|---|---|---|---|
| 単位水量 | ★★★ | 原則 185kg/m³以下 | 「200kg/m³」など大きな数字は×(乾燥収縮が増える) |
| 水セメント比 | ★★★ | 標準(普通)なら最大65% | 「70%」「55%」など数字の入れ替えに注意 |
| 骨材の形状 | ★★☆ | 球形に近い方がワーカビリティーが良い | 「偏平(平べったい)な方が良い」は× |
| 粗骨材の寸法 | ★★☆ | 最大寸法が大きくなると単位水量は減る | 「大きくなると水が増える」は逆なので× |
| アルカリ総量 | ★★☆ | 対策が必要な場合は 3.0kg/m³以下 | 「5.0kg/m³」などは× |
| 砕石の使用 | ★★☆ | 砂利より水が多く必要(高性能AE減水剤で調整) | 「砂利より水が少なくて済む」は× |
3. 試験・品質管理(正しくできているか確認)
「合格かどうか」を判定するルールです。

| 項目 | 出現頻度 | 覚えるべき正解(ルール) | ひっかけキーワード(要注意!) |
|---|---|---|---|
| 強度試験回数 | ★★★ | 1日1回以上 かつ 150m³ごと | 「200m³ごと」「100m³ごと」は× |
| スランプ許容差 | ★★☆ | 18cmの場合、±2.5cm | 「±1.5cm」や「±3.0cm」は× |
| 空気量の増減 | ★★☆ | 多い→強度低下 / 少ない→凍害に弱い | 「空気量が多いと強度が上がる」は× |
| 塩化物量試験 | ★★☆ | 3個の平均値 | 「1個でも合格ならOK」「最大値をとる」などは× |
| マスコン養生 | ★★☆ | 強度管理用供試体は標準養生 | 「現場水中養生」との入れ替えに注意 |
コンクリート工事で覚えるべき「黄金の鉄則」
- 水は少ない方がエライ!
- 単位水量(185kg以下)も水セメント比(65%以下)も、「〇〇以下とする」というルールがほとんどです。水が多いとひび割れの原因になるからです。
- 丸い方がスムーズ!
- 骨材(砂利や石)は、角ばっている(砕石)より、丸い方がコロコロ転がって混ざりやすい(ワーカビリティーが良い)と覚えましょう。
- 「2m・3mm・5%」と「120分・150m³・185kg」
- 前回の型枠の数字と、今回のコンクリートの数字を混同しないようにセットでカードに書くのがおすすめです。
🏗️ 一級建築施工管理技士の最短合格には「イメージ」と「慣れ」が不可欠!
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| 試験対策カテゴリー | 重要度 | 攻略のポイント | 解説ページ |
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※重要度は一級建築施工管理技士の出題傾向に基づきます。