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【2026年版】酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者とは?一種・二種の違いと資格取得を徹底解説
建設現場の地下ピットや下水道工事など、空気の循環が悪い場所での作業には酸素欠乏や硫化水素による労災事故のリスクが潜んでいます。これらは目に見えず、臭いも感じにくい(または嗅覚を麻痺させる)ため、正しい知識と安全管理が不可欠です。
今回は、施工管理技士や現場管理者が押さえておくべき、技能講習と特別教育の内容を整理してまとめていきます。
1. 酸欠・硫化水素危険作業のリスクと健康被害

酸欠・硫化水素危険作業主任者講習のメリットと内容概要
通常、空気中には酸素が約20.9%含まれていますが、これが18%未満になる状態を酸素欠乏症と呼びます。わずかな低下でも、脳や身体に重大な影響を及ぼします。
酸素濃度と身体症状の目安
- 16%:呼吸・脈拍の増加、頭痛、吐き気
- 12%:めまい、吐き気、筋力低下(脱出が困難に)
- 10%:意識不明、顔面蒼白
- 8%:失神・昏倒(バタンキュー現象)
- 6%:瞬時に昏倒し、呼吸停止(数分で脳死の危険)

特に無酸素に近い空間では、ひと呼吸吸い込んだだけで意識を失うため、事前の濃度測定と換気は必須です。
2. 第一種と第二種酸素欠乏作業主任者の違い

酸素欠乏危険作業には、現場の性質によって「第一種」と「第二種」の区分があります。
| 区分 | 対象となるリスク |
|---|---|
| 第一種 | 酸素欠乏症の恐れのある場所での作業 |
| 第二種 | 酸素欠乏症に加え、硫化水素中毒の恐れがある作業 |
実務上は、下水道やピットなど硫化水素のリスクを伴う現場が多いため、両方に対応できる「第二種(酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者)」を取得するのが一般的です。
3. 硫化水素中毒の危険性

硫化水素(H2S)は、温泉地のような卵が腐った臭いが特徴ですが、恐ろしいのは濃度が上がると嗅覚を麻痺させる点です。臭いを感じなくなったときが、最も危険な状態と言えます。
- 10ppm:許容濃度限界(これを超えると健康に悪影響)
- 20〜30ppm:嗅覚が麻痺し、臭いを感じなくなる
- 700ppm以上:呼吸麻痺により即死・脳死の危険
4. 技能講習のカリキュラム(2日間)

受講資格:満18歳以上であれば誰でも受講可能。
学科講習(約11.5時間):発生原因、防止措置、救急蘇生、保護具、関係法令
実技講習(約4時間):救急蘇生の方法、濃度測定方法
実技講習(約4時間):救急蘇生の方法、濃度測定方法
5. 酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育
実際に危険な場所に入って作業を行う全ての労働者は、この特別教育を受講する義務があります。
- 講習時間:合計5.5時間
- オンライン受講:現在はWEB講習(SAT等)を活用し、24時間好きな時間に受講することも可能です。
まとめ:命を守るための資格選任
酸素欠乏・硫化水素のリスクは「目に見えない」からこそ、事前の準備がすべてです。現場管理者は必ず検知器を準備し、作業主任者の指揮のもと安全を確認してから作業を開始してください。