建設業:型枠大工の安全衛生教育は必要?労働災害防止マニュアルをダウンロード

この記事では、型枠施工職人として現場に新しく入ったり、外国人に対して新人教育を行う際に活用できる教材を言語別にまとめていきたいと思います。

また、安全教育をする必要性についても合わせて解説していきたいと思います。

雇用する側は、新しく入ってきた新人職人さんや、技能実習生といった方々に対して現場に入る際は安全教育を行わなければなりません。

しかし、現場によってはなかなか外国人実習生の方にどう教えればいいのか分からなかったり、大手はできても中小企業だとそういった環境を整えることが難しいと思っているのではないでしょうか。

また、現場で一緒に作業を行う新人さんや外国人の方に分かりやすく教えたいけどどう教えれば伝わるのか悩んでいる方も多いのではないかと思います。

そこで、今回は、現場で安全教育をする必要性とその手助けとなる教材をまとめているので是非活用してみてください。

このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。と言う方がいらっしゃいまして建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました。

千尋さん
新人保険屋

なんで、型枠大工に特化した安全衛生なんですか?

ネコマル

型枠大工の仕事は一歩間違えたら大事故になることもあるんですよ

千尋さん
新人保険屋

なんだろう?ノコギリで手を切る?

ネコマル

確かにそうですね。
でももう少し探っていきましょうか

こちらは、外国人特定技能ビザを取得している方どう雇用するのか、またその資格を取得する方法などにとついても合わせて解説していますので、是非読んでみてください。

建設業:型枠施工職人に安全衛生教育を行う必要性

型枠大工の労災事故防止対策・安全衛生教育

こちらの写真はイメージになりますが、型枠大工の施工はまず、ステージを組んだ床や梁を作るための底板の枠を組立を支保工(下から支えるサポート)で床を組んでいく作業をしていきます。

その後、鉄筋を組んでコンクリートを流し込みして底板を剥がせば、下からみると天井・上からだと床が出来る、といった作業を行う職人です。

型枠・スラブ組立の手順については以下の記事で解説しているので、是非合わせてチェックしてみてください。

こうした作業を行う型枠大工の仕事は、非常に事故が多く発生している仕事でもあります。

例えば以下のような事故が起こり、書類送検された事例を紹介していきます。

長崎労働基準監督署は、墜落防止措置を怠ったとして、型枠工事業の㈲二松建設(長崎県諫早市)と同社現場責任者を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで長崎地検に書類送検した。労働者1人が墜落し、外傷性脳内出血などの重傷を負っている。

 労働災害は令和元年7月27日、長崎県長崎市の17階建てマンションの新築工事現場で起きた。

【令和2年5月22日送検】

労働新聞社引用

先ほどの写真をみてみますと、親綱に安全帯を引っ掛け、職人さんは(高所作業で怖いのか、体を安定させるためか分かりませんが)鉄筋握って作業しているのがわかると思います。

しかし、こちらの事故では、墜落防止措置をしていなかった、端部の手すりや落ちないような墜落防止用の安全帯を引っ掛ける親綱がなかったなどの原因により起こった事故かと思われます。

他にもこのような墜落災害とともに多く発生しているのは、型枠支保工の崩落倒壊事故になります。実際にこのような労働災害が発生しています。

こちらの送検事例は、写真にあるように床を支えるパイプ(支保工)が作業中に崩壊したという事例です。

東京・品川労働基準監督署は、型枠支保工の支柱を十分に設けなったとして、元請業者の東急建設㈱(東京都渋谷区、寺田光宏代表取締役)と同社工事現場担当者および下請業者である型枠支保持工設置担当の㈱小島建設(東京都武蔵村山市、小島紀彦代表取締役)と同社工事職長の計2社2人を、労働安全衛生法第31条(注文者の講ずべき措置)や同法第20条(事業者の講ずべき措置など)違反などの疑いで東京地検に書類送検した。

 平成29年7月3日、コンクリート打設担当の下請事業場に所属していた労働者ら5人は、目黒区内の工事建設現場において小島建設が木材で作った型枠の上で、厚さ数センチ分のコンクリートを流し込む打設作業を行っていたところ、型枠を支えていた型枠支保工が崩壊した。労働者らは作業を行っていた高さ5.42メートルの4階床部分から3階床部分に型枠ごと墜落し、重軽傷を負った。型枠支保工の支柱であったパイプサポートのなかには、重さによって折れていたものもあった。

 労働安全衛生法規則第242条(型枠支保工についての措置など)では、高さ3.5メートル以上の型枠支保工を設ける場合、高さ2メートル以内ごとに水平つなぎを2方向設けなければならないが、東急建設らは1方向のみにしか水平つなぎを設けていなかった疑い。

 同労基署は、固まりきっていなかったコンクリートが墜落の際のクッションになったが、さらに重篤な災害につながる恐れがあったとしている。

【令和2年1月15日送検】

労働新聞社引用

こうした、送検事例を見てみると、型枠大工は常に危険と背中合わせで作業しているのがわかります。

千尋さん
新人保険屋

怖いですね。確かに危ない仕事ですね

ネコマル

型枠支保工崩壊すると何十人と巻き込まれて墜落を伴います

他にも、足場の高いところでは、重機との相番作業が多いので、墜落や重機による巻き込まれ事故といったことが起こるケースもあります。

これらのリスク以外でも、今日明日で違う作業を行うといったことも多々あるので常に緊張感を持って作業に臨まなければなりません。

そうしたリスクを少しでも軽減するため、また、現場では労働災害(現場での事故)を防ぐため、常に安全教育をしていくことが必要になります。

事業主が行うべき型枠大工の特別と技能講習

とくに型枠支保工が、現場で経験を積んでいくうえで必ず取得して知識をつけておきたい資格は以下の通りになります。

この作業主任者という資格は、現場で作業の指揮を行ううえで必要となる資格になります。

ちなみに、建設キャリアアップシステムで型枠職人としゴールドカードを取得すると大規模な建設現場で指揮を執ることも可能になるので、合わせて登録して取得するとよいかと思います。

特に事業主の方は、作業の職長だけではなく作業主任者に型枠支保工の施工の指揮命令を必ず行わせなければならないと定められています。

作業主任者)
第十四条 事業者は、高圧室内作業その他の労働災害を防止するための管理を必要とする作業で、政令で
定めるものについては、都道府県労働局長の免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が
 行う技能講習を修了した者のうちから、厚生労働省令で定めるところにより、当該作業の区分に応じて、
 作業主任者を選任し、その者に当該作業に従事する労働者の指揮その他の厚生労働省令で定める事項を
 行わせなければならない。

また作業主任者を決めた場合には、

作業主任者を選任したときは、当該作業主任者の氏名及びその者に行わせる事項を作業場の見やすい箇所に掲示する等により関係労働者に周知させなければなりません。

このように、事業で作業を行う場合に必ず必要となる資格になりますので、事業者の方は作業員に資格を取得させ、選任するようにしましょう。

型枠支保工作業主任者の選任を怠ると?

安全教育は法律で実施するよう定められているので必ず実施しなければいけません。

その中で作業主任者を選任せず労災事故を発生させた場合、法律による罰則があります。

千尋さん
新人保険屋

事業主には責任があるんですか?

ネコマル

事業主は一番責任を負いますので教育訓練も大切です

また、知っていてやらせなかった・受講させなかったなどの理由においても、過失・刑事罰・民事罰などといった罰則が伴うだけでなく、先ほどのニュースのように実名公表などもされるので社会的な責任も伴ってきます。

法律では、このように定められています。

第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

型枠大工だけではないですが実際、平成28年の建設業の労働人口は492万人(事務や総務も含む)のうち、技術者(現場監督など)31万人技能者(職人)が326万人と国土交通省で集計されています。

そのうち令和2年中に死亡事故で258人が残念ながら亡くなっておられます。

さらに、死傷病災害といわれる労災事故で報告が出ている14,977人が現場で何かしらのケガをしています。

このように、安全教育を怠ったことで起こる事故は、防げるはずの事故を発生させてしまったという問題があります。

製造業もそうですが、建設業では特に安全衛生教育が必要で、基本的な導入の段階では服装から安全の標識など導入研修を行って、現場入場の基本知識を与えることが重要だと思います。

以下のリンク先では、労働災害の発生事例などの統計がありますので詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

補足:型枠大工におすすめな工具・資格を紹介

以下の記事では、型枠大工に必要なおすすめ工具や資格を紹介していますので、是非合わせてチェックしてみてください。

では、安全教育資料のダウンロードを次にまとめていきたいと思います。