木造組立作業主任者が知るべき人気の「木質化ブーム」
先述したように、東京オリンピックの会場である隈研吾さんが設計した国立競技場以外にも、ここ最近の建築業界では様々な木造建築の設計に注目している企業が数多くあります。
竹中工務店の高層建築建築物の木造化計画
建築業界大手である竹中工務店では、高層建築物の木造化計画を推進する動きが注目されています。
この計画では、
- ゼロエネルギービル・カーボンニュートラル都市の実現
- 従来の森林サイクルの概念を含んだ、インフラ整備を通じて実現する森林資源と地域社会の持続可能な好循環「森林グランドサイクル」の実現
- 耐火集成材「燃エンウッド」の利用
- (燃エンウッド…燃え代層、燃え止まり層からなる耐火被覆層で1000℃の火災環境でも燃えないで、建物を支え続ける耐火集成材)
など、昨今のSDGs/ESG投資に対する企業活動の注目、中階層木造建築が世界的に注目されていることから参入している企業に対抗するべく、こうした計画が推進されているようです。
日本初の高層 純木造耐火:建築物の建設施工へ
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、大林組グループの持続的な成長に向けた次世代型研修施設として、日本初かつ世界的にも類を見ない、構造部材(柱・梁・床・壁)すべてを木材とした、高層純木造耐火建築物の建設に着手しました。
引用:大林組、日本初の高層純木造耐火建築物の建設に着手
大林組では、独自開発された構造部材を使い、高層木造建築工事に着手したとの発表がありました。
といった施工方法で工事に着手するということです。
木材なのでどのように固定するのか?昔の大工みたいにホゾを切って継ぎ手をするのとは違うんですよ。
「金物を使わない剛接合仕口ユニット」とは?
昨今、中高層の建築物を完全木造にするには、梁や柱部分の接合部を高耐久・高耐力にしなければならないという課題があり、中高層の建築物を完全木造にすることは困難とされていきました。
しかし、この大林組が自社開発した「金物を使わない剛接合仕口ユニット」では、接合部分も木材を利用することを可能としました。
今後、このように木造建築の開発が進み、他社でも純木造建築が続々と着手されるようになればますます木造建築現場の注目度が高まることでしょう。
木造鳶が今後職種として出てくる?
そうした動きに合わせて、今回紹解説していく鉄骨鳶が木造鳶ということになっていくのかも知れませんね。
「木造建築物の組立て等作業主任者」という資格もますます需要が高まっていく資格になる可能性があるので是非取得しておくとよいのではないかと思います。
補足:木造建築現場で使用する道具
ここで、木造建築現場で使用する主な道具について解説していきます。
「マキタ」と「hikkoki」の充電式電動工具 大工仕事使いたい
木造建築現場では、狭い場所での作業をすることが多く、体に負担がかかる体勢で作業をすることが多い現場です。
そのため、コード付きの電動工具では作業がしづらいということから最近注目されている充電式の電動工具を紹介しています。
最近の充電式はコードタイプとあまりパワーの差が無くなってきているものも多くあり、使い勝手の良い製品がありますので、是非チェックしてみてください。
この記事では、電動工具シリーズの一つである「マキタ40Vmax」と「hikoki multi volt」について解説していきたいと思います。以前、こちらの記事で振動工具での「振動被ばく」について合わせて解説しました。[si[…]
携帯丸ノコ:大工仕事使いたい
後程紹介しますが、こうした電動丸のこではキックバックを起こしたり、多くの事故が多発している危険な電動工具でもあります。
そのため、各メーカーではこうしたキックバックを防ぐ安全装置が開発され、キックバックを起こしやすい状況を未然に防いでくれます。 軽量化されて使い勝手のいいものもおおいですね
是非、最新の携帯丸ノコを紹介しているのでどんな道具があるのかチェックしてみてください。
この記事では、丸ノコでも携帯式の工具について解説していきます。また、携帯式の丸ノコではどういったものがおすすめなのか選ぶポイントとおすすめの最新機種を紹介していきたいと思います。[sitecard subtitle=関連記[…]
スライド丸ノコ:大工仕事使いたい
先述したように、電動丸ノコはキックバックといったケガをしてしまう現象が度々あります。
そこで、様々なメーカーでは静音設計された製品が多くあり、作業効率や快適性を高めた工具が多くあります。
もちろん、充電式のものもありますので是非どんな工具があるのかチェックしてみてください。
スライド丸ノコを取り扱うために注意することは?おすすめを紹介 仕事に使う為 丸のこ等取扱い作業従事者教育
この記事では、スライド丸ノコを取り扱う際の注意点や取り扱うために必要な資格などを解説していきます。合わせて、おすすめのスライド丸ノコも紹介していきます。昨今、DIYで建築業に従事しない方でもスライド丸ノコを取り扱う方が増え[…]
フルハーネス 大工仕事使いたい墜落防止器具
木造建築物は時によってはとても高いところで作業をしなければならないときがあります。
高い場所に昇って作業をする場合は、フルハーネスを付けて作業をします。
急な落下事故が起こった場合も、安全ロックがついたものがあるなど最近のフルハーネスは日々進化しているものが多くあります。
この記事では、フルハーネスを選ぶポイントを分かりやすく解説していきます。また、おすすめのフルハーネスを3つほど紹介していきます。フルハーネスを選ぶ際、調べてみると意外と種類が多くて結局何がいいか分からないなんてこと[…]
資格と勉強も必要でも好きなことで遊びたい(遊びの経験は人生の投資と思う)
一番は楽しく遊びたいのが一番ですね。建設業では家族もっている人もいますし、友達も当然いる方もいます。しかし問題は・・・遊ぶ時間が合わないということが多々あります。私もそうでした。夜勤とか日勤でも残業でクタクタ・・・本当にやりたかったこと・・・たくさんあります。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その1
現場やってるから大丈夫とか勝手な思いで、飲み食いして気づいたらお腹ポッコリして、正直おじさんになってしまった。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その2
現場やってると現場に夢中になって家庭と向き合わない・時間が取れない現場も都合よく合わせてくれない。あそこに行きたいと思うなら早めにいくのがおススメですね
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その3
一番は彼女も作るのも大変だし携帯で探してみるのも今の時代にあっているのでおススメですね。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その4
職人さんでも改造して人とかもいますし、現場監督でアウトドアが好きって人には車は一番興味があると思います。私も見栄えだけの為に安い外車・・もう10年近く乗ってる・・・
資格取得して給与あげて生活レベルをアップしましょう
現場で働いてる以上は、いつも我慢。他にもいいものを食べて、普段はいい服を着て少しでも楽に生活したいのが本音ですよね。少し余談でしたが資格取得と趣味も大切に
まとめ
今回は、木造建築物の組立て等作業主任者と今後の建築業界を合わせて解説していきました。
まとめますと、
- 木造建築物の組立て等作業主任者とは、労働安全衛生法に定められた作業主任者(国家資格)のひとつであり、木造建築物の組立て等作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者により選任される
- 最近の建築業界は木質化がブーム
- 今後このブームが続くのであれば、木造建築物の組立て等作業主任者などの資格の需要が伸びるのでは?
- 木造建築物の組立て等作業主任者の資格を取得しておくとキャリアアップシステムでの評価が上がるなどメリットがある
ですね。
他の業界でも、カーボンニュートラルやSDGsといった再生可能エネルギー投資がぐんぐん伸びてきています。
そうした波に乗るためにも、建築業界もこうした動きにシフトチェンジしつつあるのではないでしょうか。
また、今回紹介した木造建築物の組立て等作業主任者は土木・とび職に関わる方であれば受講しておきたい資格といえます。
ただ、実務経験が伴いますが、是非受講資格がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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