平成28年に実施された一級建築施工管理技士の過去問解答、特に『午前』の1次検定攻略方法を、自身の経験や知識に基づいて解説いたします。
建築施工管理技士を目指す皆様にとって、試験対策は重要な課題であり、過去問の解答はその一環として効果的な学習法です。問題文の読解力や専門用語の理解力が求められる中、適切な選択肢を見極める瞬時の判断力も必要不可欠です。本記事では、過去問解答のポイントや攻略法について詳細に解説し、一級建築施工管理技士試験に向けた効率的な対策を提案してまいります。
平成28年一級建築施工管理過去問1次検定解答『午前』
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この記事では、1級建築施工管理技士の過去問題PDFダウンロード１０年分（1次検定・２次検定）をまとめています。１級建築施工管理技士の資格取得を目指す方にとって、過去問題は重要な学習材料となります。この記事では、1次検定と2[…]
平成28年一級建築施工管理過去問1次検定解答：№1〜15問題
※ 問題番号No.1～No.15 までの15 問題のうちから12 問題を選択し解答してください。
問題１換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 在室者の呼吸による二酸化炭素発生量に基づく必要換気量は、室内の二酸化炭素発生量を、室内の許容二酸化炭素濃度と外気の二酸化炭素濃度の差で除して求める。
- 室内の許容二酸化炭素濃度は、一般に10,000 ppm とする。
- 室内外の温度差による自然換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口との高低差が大きいほど大きくなる。
- 風圧力による換気量は、他の条件が同じであれば、風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する。
- 解答
- ２
問題2伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 熱損失係数は、建物の断熱性能評価の指標であり、その値が小さいほど断熱性能が高い。
- 壁体の熱貫流抵抗は、熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の和によって得られる。
- 熱放射は、電磁波による熱移動現象であり、真空中では放射による熱移動は生じない。
- 壁体の中空層（空気層）の熱抵抗は、中空層の厚さが20～30 mmを超えると、厚さに関係なくほぼ一定となる。
- 解答
- ３
問題3音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 吸音率は、壁などの境界面に入射する音のエネルギーに対する反射されなかった音のエネルギーの比で表される。
- 剛壁と多孔質材料との間に空気層を設けると、低音域の吸音率は上昇する。
- コンクリート間仕切壁の音の透過損失は、一般に高音域より低音域の方が大きい。
- 合板などの板状材料は、共振周波数に近い低音域の音をよく吸収する。
- 解答
- ３
問題4鉄筋コンクリート造の建築物の構造計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 柱は、地震時のぜい性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるように計画する。
- 腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性やじん性への影響を考慮して計画する。
- 大梁は大地震に対してねばりで抵抗させるため、原則として梁の両端での曲げ降伏がせん断破壊に先行するよう設計される。
- 建物間に設けるエキスパンションジョイント部のあき寸法は、建物相互の変形量を考慮する。
- 解答
- １
問題5鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 梁のあばら筋にD10の異形鉄筋を用いる場合、その間隔は梁せいの1/2以下、かつ、250mm 以下とする。
- 梁に2個以上の貫通孔を設ける場合、孔径は梁せいの1/2以下、中心間隔を両孔径の平均値の5 倍以上とする。
- 開口のある耐震壁では開口隅角部には斜め引張力が、開口周囲には縁応力が生じるため、前者には斜め筋、後者には縦筋及び横筋を用いて補強する。
- 柱のじん性を確保するためには、帯筋の間隔を密にすることや副帯筋を用いることが有効である。
- 解答
- ２
問題6鉄骨構造における接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 構造耐力上主要な部分に普通ボルト接合を用いる場合には、延べ床面積3,000 m2 以下、軒高9m以下、はり間13 m以下の規模等の制限がある。
- 完全溶込み溶接によるT継手の余盛は、溶接部近傍の応力集中を緩和する上で重要である。
- 高力ボルト摩擦接合におけるボルト相互間の中心距離は、公称軸径の5 倍以上とする。
- 溶接と高力ボルトを併用する継手で、溶接を先に行う場合は両方の許容耐力を加算してよい。
- 解答
- ４
問題7基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 直接基礎の地盤の許容応力度は、基礎スラブの底面積が同じであっても、その底面形状が正方形の場合と長方形の場合とでは異なる値となる。
- フローティング基礎は、建物重量と基礎等の構築による排土重量をつり合わせ、地盤中の応力が増加しないようにする基礎形式である。
- 直接基礎下における粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により長時間かかって土中の水が絞り出され、間隙が減少するために生じる。
- 地盤の液状化は、地下水面下の緩い砂地盤が地震時に繰り返しせん断を受けることにより間隙水圧が減少し、水中に砂粒子が浮遊状態となる現象である。
- 解答
- ４
問題8図に示す長方形断面部材の図心軸（X軸）に対する許容曲げモーメントの値として、正しいものはどれか。ただし、許容曲げ応力度fbは12.54 N/mm2 とする。
- 問題
- 54 × 105 N・mm
- 52 × 105 N・mm
- 27 × 105 N・mm
- 76 × 105 N・mm
- 解答
- １
問題9図に示す架構に等分布荷重が作用したときの支点A及びBに生じる水平反力（HA、HB）及び鉛直反力（VA、VB）の値として、正しいものはどれか。ただし、反力は右向き及び上向きを「＋」、左向き及び下向きを「-」とする。
- 問題
- HA＝-32 kN
- HB＝-16 kN
- VA＝-12 kN
- VB＝＋48 kN
- 解答
- Hこのエリアにレビュー本文を記入します。
問題10図に示す3ヒンジラーメンに集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
- 問題
- １
- ２
- ３
- ４
- 解答
- １
問題11セメントに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 高炉セメントB種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比べ、耐海水性や化学抵抗性が大きい。
- 早強ポルトランドセメントは、セメント粒子の細かさを示す比表面積（ブレーン値）を小さくして、早期強度を高めたセメントである。
- エコセメントは、都市ごみ焼却灰を主とし、必要に応じて下水汚泥等を加えたものを主原料として製造される、資源リサイクル型のセメントである。
- フライアッシュセメントB 種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比べ、水和熱が小さく、マスコンクリートに適している。
- 解答
- ２
問題12鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- SN490BやSN490Cは、炭素当量の上限を規定して溶接性を改善した鋼材である。
- TMCP鋼は、熱加工制御により製造された、高じん性で溶接性に優れた鋼材である。
- FR鋼は、モリブデン等の元素を添加することで耐火性を高めた鋼材である。
- SS材は、添加元素を極力低減した純鉄に近い鋼で、強度を低くし、延性を高めた鋼材である
- 解答
- ４
問題13左官材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- せっこうプラスターは、乾燥が困難な場所や乾湿の繰返しを受ける部位では硬化不良となりやすい。
- セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物にドロマイトプラスターを添加した材料である。
- セメントモルタルの混和材として消石灰を用いると、こて伸びがよく、平滑な面が得られる。
- 4 しっくい用ののり剤には、海草又はその加工品と、水溶性高分子がある。
- 解答
- ２
問題14日本工業規格（JIS）に規定される金属製折板屋根構成材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 梁と折板との固定に使用するタイトフレームには、ボルト付きタイトフレーム、タイトフレームだけのもの及び端部用タイトフレームがある。
- 折板の結合の形式による区分には、重ね形、はぜ締め形及びかん合形がある。
- 折板の耐力による区分には、1種から5種の5種類があり、1種が最も耐力が大きい。
- 折板の加工にはロール成形機を用い、折曲げ部分には適当な丸みを付ける。
- 解答
- ３
問題15内装材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 問題
- 構造用せっこうボードは、強化せっこうボードの性能を満たしたうえ、くぎ側面抵抗を強化したもので、耐力壁用の面材などに使用される。
- ロックウール化粧吸音板は、ロックウールのウールを主材料として、結合材及び混和材を用いて成形し、表面化粧加工したものである。
- ゴム床タイルは、天然ゴムや合成ゴムを主原料とした床タイルで、独自の歩行感を有し、耐油性に優れている。
- コルク床タイルは、天然コルク外皮を主原料として、必要に応じてウレタン樹脂等で加工した床タイルである。
- 解答
- ３
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なかなか難しいですね。繰り返していく事で問題の傾向が見えてきますので引き続き次の問題に挑戦していきましょう。