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NEKOMARU STUDY
マンガ・暗記ノート

1級・2級管工事施工管理技士第一次検定:専門工学(クリーンルーム・超高層給水)の過去問4選!高度設備のわかりやすい覚え方

管工事施工管理技士試験(1級・2級共通)の高度な専門工学を完全攻略!クリーンルームの気流方式(層流・乱流)、超高…

この記事で学べること
・クリーンルームにおける「一方向流(層流)」と「非一方向流(乱流)」の清浄度の違い
・超高層ビルにおける「給水ゾーニング」と、減圧弁を用いた「0.3〜0.4MPa以下」の水圧制御
・特殊継手排水システムの要となる、「旋回流」による「空気芯」の形成メカニズム
・厨房の「キャノピー型フード」における、「はね出し(オーバーハング)」と捕集効率の向上策

【出題傾向】出題度:毎年出題される(1級・2級の高度設備問題)
管工事施工管理技士試験の専門工学では、一般的な住宅設備だけでなく、工場や超高層ビル、大型厨房といった「高度で特殊な設備」の設計・施工ルールが出題されます。「なぜその部品が必要なのか(空気芯を作るため、水圧を下げるため等)」という物理的なメカニズムを理解しているかが問われます。

この記事では、試験対策に必須の重要ポイントを直感的にイメージできるよう構成しています。単なる言葉の暗記ではなく、空気や水が管の中で「どう動いているのか」をビジュアルで把握してから、詳細な解説文を読み進めていきましょう。

【専門工学(クリーンルームの気流方式・層流型・乱流型とHEPAフィルタ選定)】1級・2級管工事施工管理技士 第一次検定過去問のわかりやすい解き方

半導体工場や無菌病室などのクリーンルームでは、室内のホコリや微生物を極限まで排除する必要があります。このとき、単に高性能なフィルタを使うだけでなく、「空気をどのように流してゴミを追い出すか(気流方式)」が清浄度を決定づけます。

一方向流方式(層流)

天井全面(または壁全面)から清浄な空気を吹き出し、反対側の床面(または壁面)から吸い込む方式です。

  • 特徴: 部屋全体をピストンで押し出すように、空気が「一方向」に真っ直ぐ流れます。
  • 清浄度: 発生したゴミが周囲に拡散する前に押し流されるため、最も高い清浄度(クラス1〜1,000程度)を得ることができます。
  • デメリット: 天井一面にフィルタを敷き詰めるため、設備費および送風機の運転コストが非常に高くなります。

非一方向流方式(乱流)

一般的なエアコンのように、天井の一部の吹出口から空気を吹き出し、室内の空気と混ぜ合わせながら吸い込む方式です。

  • 特徴: 清浄な空気で室内のゴミを「希釈(薄める)」することで清浄度を保ちます。気流は乱れて循環します。
  • 清浄度・コスト: 発生したゴミが室内に拡散するため、一方向流ほどの高い清浄度は得られません(クラス1万〜10万程度)。しかし、設備費や運転コストは安く抑えられます。

※どちらの方式においても、微粒子を捕集するための「HEPAフィルタ(0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集)」などの超高性能フィルタが使用されます。

演習問題

【問題】クリーンルームの気流方式および設備に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

  1. 一方向流方式は、天井等の全面から清浄空気を一定方向に吹き出し、室内の発塵を速やかに押し出して排出するため、非常に高い清浄度が得られる。
  2. 非一方向流方式は、吹出口から供給される清浄空気によって室内の空気を希釈し清浄度を保つ方式であり、一方向流方式に比べて設備費を安く抑えることができる。
  3. クリーンルームの要求清浄度が非常に高いクラス(クラス100等)の施設では、一般に非一方向流方式が採用される。
  4. クリーンルームへ供給する空気を浄化する最終フィルタには、超微細な粒子を捕集できるHEPAフィルタやULPAフィルタが用いられる。

【解答】3

【解説】
1. 適当。一方向流(層流)の仕組みと高い清浄度に関する正しい記述です。
2. 適当。非一方向流(乱流)の仕組み(希釈)とコストメリットの記述です。
3. 不適当。要求される清浄度が非常に高い(ゴミが極めて少ない)クラスのクリーンルームでは、室内のゴミを瞬時に押し流せる「一方向流方式」が採用されます。非一方向流方式では室内にゴミが拡散するため、最高レベルの清浄度を維持することはできません。
4. 適当。HEPAフィルタ等の採用に関する正しい記述です。

【専門工学(超高層建築物における給水縦系統配管の圧力制御と減圧弁多段配置)】1級・2級管工事施工管理技士 第一次検定過去問のわかりやすい解き方

現場の感覚では「水は高いところから重力で落とせばポンプの電気がいらない」と思いがちですが、ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。50階建ての屋上から1階まで一気に水を落とすと、1階の配管にはとてつもない圧力(静水圧)がかかり、蛇口が吹っ飛んだり配管が破裂したりします。

給水ゾーニング(縦系統の分割)

超高層ビルにおいて、水圧が高くなりすぎるのを防ぐため、建物の高さをいくつかの中間層にグループ分けして給水系統を分割することを「給水ゾーニング」と呼びます。
一般の蛇口(給水栓)にかかる静水圧は、器具の破損やウォーターハンマーを防ぐため「0.3〜0.4MPa以下」(高さにして約30〜40メートル分の水圧以下)に抑えるようにゾーニングを行います。

減圧弁による圧力制御

上層階から下層階へ水を送る際、そのままでは水圧が限界を超えてしまう階に対しては、配管の途中に「減圧弁」を設置します。減圧弁は、入り口側の高い水圧を、出口側では設定した安全な低い水圧に自動的に落として(減圧して)給水する役割を果たします。

演習問題

【問題】超高層建築物における給水設備の設計および施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

  1. 超高層建築物の給水設備では、下層階における給水圧力が過大になることを防ぐため、建物の高さを複数の系統に分割する給水ゾーニングを行う。
  2. 一般の給水栓(蛇口)に加わる静水圧は、ウォーターハンマーの発生や器具の破損を防ぐため、原則として0.3〜0.4MPa以下に制限する。
  3. 同一の給水系統内で給水圧力が制限値を超える下層階に対しては、給水立て管や各階の分岐管に減圧弁を設けて適正な圧力に降下させる方式が採用される。
  4. 超高層建築物においては、衛生器具の洗浄力を高めるため、減圧弁を使用せずに屋上から1階まで単一の給水立て管で配管し、下層階の静水圧を1.0MPa以上に保つことが推奨される。

【解答】4

【解説】
1. 適当。給水ゾーニングの目的(過大水圧の防止)の正しい記述です。
2. 適当。静水圧の制限値(0.3〜0.4MPa以下)の絶対ルールです。
3. 適当。減圧弁を用いた圧力制御の正しい記述です。
4. 不適当。静水圧が1.0MPa(約100m分の水柱の重さ)を超えるような過大な圧力を一般の給水栓にかけると、蛇口を閉めた瞬間に激しいウォーターハンマーが発生し、配管や器具が破裂する大事故になります。必ず減圧弁や中間水槽を用いてゾーニングを行い、適正な水圧に下げなければなりません。

【専門工学(特殊排水通気システム・旋回流を伴う集合管方式の流体挙動)】1級・2級管工事施工管理技士 第一次検定過去問のわかりやすい解き方

排水管の中には、水だけでなく「空気」も一緒に流れています。マンションなどで上から大量の水が落ちてきたとき、管の中が水で塞がれてしまうと、空気が押し出されてトイレの水(封水)がゴボゴボと破封してしまいます。

特殊継手排水システム(集合管方式)

これを防ぐため、通常は排水管とは別に「通気専用の管(通気立て管)」を横に併設します。しかし、スペースの都合で通気管を省きたい場合に用いるのが、ソベント方式等に代表される「特殊継手排水システム」です。

「旋回流」と「空気芯」の形成

各階のトイレなどから横枝管を伝って合流してきた排水を、この特殊な継手(集合管)に流し込むと、立て管の壁面に沿って「渦巻き状(旋回流)」になって流れ落ちるように設計されています。
水が遠心力で壁に押し付けられることで、立て管の「中心部(真ん中)」に空気がスムーズに抜ける連続した通り道(これを『空気芯』と呼びます)が確保されます。これにより、通気立て管がなくても気圧の変動を防ぎ、封水を守ることができるという魔法のようなシステムです。

演習問題

【問題】特殊継手排水システム(集合管方式)の特徴に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

  1. 特殊継手排水システムは、専用の特殊な形状をした排水集合継手を用いることで、排水機能と通気機能を1本の立て管で処理する省スペースなシステムである。
  2. このシステムでは、横枝管からの排水を立て管に合流させる際、立て管の管壁に沿って旋回する「旋回流」を発生させる構造となっている。
  3. 旋回流が発生することで排水が管壁に押し付けられ、立て管の中心部に連続した空気の通り道である「空気芯」が形成されるため、管内の圧力変動が緩和される。
  4. 特殊継手排水システムは、排水を立て管の中心部に集めて落下させることで流速を上げ、中心部に発生する空気芯を消失させて一気に排水する仕組みである。

【解答】4

【解説】
1. 適当。特殊継手システムの目的(通気管の省略・1本化)です。
2. 適当。旋回流(渦巻き)を発生させる構造の正しい記述です。
3. 適当。空気芯の形成と圧力変動の緩和メカニズムの正しい記述です。
4. 不適当。特殊継手排水システムは、排水を管の壁面に押し付けて中心部に『空気芯を確保する(形成・維持する)』ことで通気を図るシステムです。排水を中心部に集めて空気芯を消失させてしまうと、管内が塞がって気圧が急変し、トラップの破封(悪臭の逆流)を引き起こしてしまいます。メカニズムを真逆にすり替えた嘘記述です。

【専門工学(大型厨房の排気フードキャノピー設計と捕集効率計算基準)】1級・2級管工事施工管理技士 第一次検定過去問のわかりやすい解き方

飲食店の大型厨房では、コンロから出る大量の熱気や油煙、ニオイを確実に外へ排出しなければなりません。「現場の感覚では〇〇(※煙を吸うのだから、コンロとピッタリ同じサイズのフードを上につければよいだろう)ですが、検定試験では真逆の判断が正解になることがあります。」

キャノピー型フードと「はね出し(オーバーハング)」

コンロ(熱源)の上部に、傘のように空間を空けて設置する天蓋型のフードを「キャノピー型フード」と呼びます。
熱源から発生した熱気や煙は、上昇しながら「横に広がって(拡散して)」いきます。そのため、フードの大きさを熱源とピッタリ同じ寸法にすると、横に広がった煙がフードから漏れて客席へ流れてしまいます。
これを防ぐため、フードの下端の寸法は、熱源の寸法よりも外側へ大きく張り出させる(はみ出させる)必要があります。この張り出し部分を「はね出し(オーバーハング)」と呼びます。

捕集効率の向上と排気風量の計算

  • 排気風量の決定: 煙をこぼさずに吸い込むために必要な風の速さを「面風速(制御風速)」と呼びます。必要排気量 = フードの開口面積 × 面風速 で計算されます。
  • 効率の向上策: 煙を逃がさないようにするためには、フードの設置高さを「できるだけ低く(熱源に近づけ)」し、横風の影響を防ぐために「フードの側面や背面を壁・側板で塞ぐ」ことが非常に有効です。

演習問題

【問題】厨房における局所排気用キャノピー型フードの設計および施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

  1. キャノピー型フードの必要排気量は、フードの開口面積に、熱気や油煙を確実に捕集するための面風速(制御風速)を乗じて算出する。
  2. 熱源から上昇する熱気や油煙は拡散する性質があるため、フードの下端寸法は、熱源の平面寸法よりも外側に大きく張り出させる「はね出し(オーバーハング)」を設ける。
  3. フードの捕集効率を向上させるためには、フードの設置高さを可能な限り低くし、熱源に近づけることが有効である。
  4. 厨房内の美観を優先するため、キャノピー型フードの平面寸法はコンロ等の熱源寸法よりも一回り小さくし、上昇気流を中心に集中させる設計とする。

【解答】4

【解説】
1. 適当。排気量の計算式(面積×面風速)の正しい記述です。
2. 適当。「はね出し(オーバーハング)」の必要性に関する正しい記述です。
3. 適当。捕集効率を上げるための物理的な対策です。
4. 不適当。コンロ(熱源)から発生した煙は上昇しながら周囲に広がっていくため、フードの寸法を熱源よりも「小さく」してしまうと、煙がフードの外へ漏れ出してしまい(捕集失敗)、厨房や客席に油煙が充満してしまいます。フードは必ず熱源よりも「大きく(はね出しを設けて)」設計しなければなりません。

まとめ

今回学んだ管工事施工管理技士・高度な専門工学の重要ポイントをおさらいしましょう!

  • クリーンルームの最高清浄度は、ホコリを真っ直ぐ押し流す「一方向流方式(層流)」。
  • 超高層ビルの給水は、ウォーターハンマーを防ぐため「減圧弁」で水圧を0.3〜0.4MPa以下に下げる。
  • 特殊継手排水システムは、「旋回流(渦巻き)」で水を中心に寄せず、真ん中に「空気芯」を作る。
  • 厨房のキャノピー型フードは、広がる煙を逃がさないよう熱源よりも大きく「はね出し」を設ける。

専門工学の問題は、空気と水がどう動くのかという「物理的なイメージ」さえ頭に浮かんでいれば、計算や丸暗記をしなくても「中心を水で塞いだら空気が通れない」「煙は広がるからフードは大きく」といった常識的な判断で正解を見抜くことができます。図解のイメージを武器に、確実な得点源にしていきましょう!

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