1級建築施工管理技士の1次検定において、「ネットワーク工程表」は多くの受験生が苦手意識を持つ難関分野です。しかし、「フロート(余裕時間)」の定義と性質さえ整理できれば、確実に得点できるサービス問題に変わります。
特にトータルフロート(TF)とフリーフロート(FF)の違い、そしてそれらが後続作業にどう影響するかというルールは、文章問題として非常によく狙われます。計算だけでなく、用語の意味を正しく理解しましょう。
この記事では、試験に直結するネットワーク工程表の頻出キーワードを整理し、最新の出題傾向を踏まえた過去問対策をわかりやすく解説します。図解をイメージしながらマスターしましょう!
1級建築施工管理技士:ネットワーク工程表で出題頻度の高いポイント
(ここにマンガ画像を挿入)
ネットワーク工程表:用語の定義と性質まとめ

| 用語 | 定義・計算式 | 後続作業への影響 |
|---|---|---|
| トータルフロート(TF) | 最遅終了時刻 - 最早終了時刻 | 使い切ると全工程(工期)に影響する |
| フリーフロート(FF) | 後続の最早開始 - 自作業の最早終了 | 使い切っても後続の最早開始に影響しない |
| 最早終了時刻(EFT) | 最早開始時刻(EST) + 作業日数(D) | – |
| 最遅開始時刻(LST) | 最遅終了時刻(LFT) - 作業日数(D) | – |
ここが狙われる!「ネットワーク工程表」の傾向と対策
1. FFとTFの「依存関係」

フリーフロート(FF)とは、その作業が遅れても「後続作業を一番早く(最早)始められる時刻」に影響を与えない余裕のことです。対してトータルフロート(TF)は全体の余裕です。TFが0であれば、当然その中のFFも0になりますが、逆(FFが0ならTFも0)とは限りません。この関係性は頻出です。
2. FFを使い切っても「TF」には影響しない

フリーフロート(FF)の最大の定義は、「これを使っても後続作業の最早開始時刻(EST)に影響を与えない」という点です。したがって、FFの範囲内での遅延であれば、後続作業のトータルフロート(TF)を削ることはありません。ここを「影響を及ぼす」とするのが代表的な誤文パターンです。
3. 時刻の算出ルール

「最早(一番早く)」は前から足し算(EST+D=EFT)、「最遅(一番遅く)」は後ろから引き算(LFT-D=LST)という基本ルールをしっかり押さえましょう。ここを入れ替えてくる問題もあります。
1級建築施工管理技士過去問類似問題にチャレンジ
第1問:ネットワーク工程表の用語と定義
ネットワーク工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 一つの作業の最早終了時刻(EFT)は、その作業の最早開始時刻(EST)に作業日数(D)を加えて得られる。
- 一つの作業の最遅開始時刻(LST)は、その作業の最遅終了時刻(LFT)から作業日数(D)を減じて得られる。
- 一つの作業でトータルフロート(TF)が0である場合、その作業ではフリーフロート(FF)は0になる。
- 一つの作業でフリーフロート(FF)を使い切ってしまうと、後続作業のトータルフロート(TF)に影響を及ぼす。
1級建築施工管理技士:解答と解説
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 第1問 | 4 | フリーフロート(FF)は、その作業が遅れても後続作業を最も早く開始できる時刻に影響しない余裕時間です。したがって、FFを使い切っても後続作業のトータルフロート(TF)に影響を及ぼすことはありません。 |
まとめ:ネットワーク工程表の攻略ポイント
ネットワーク工程表の問題は、計算に時間を取られがちですが、文章問題は「FFの定義」を問うものが非常に多いです。「FFを使っても後ろは困らない」と覚えておけば、貴重な1点を素早く稼げます。次は、実際にネットワーク図からクリティカルパスを抽出する練習をして、計算問題にも備えましょう!
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