一級建築士・二級建築士学科試験の「設備:電気設備の力率改善と設置離隔」がわかりやすい!過去問頻出の重要ポイントを解説
この記事で学べること
・力率改善(進相コンデンサ)の目的と原理
・キュービクル(高圧受電設備)の設置離隔距離の基準
・試験で問われる電気設備のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、設備科目の「電気設備」は、設計・施工の両面から理解が必要です。「力率改善」は経済性と効率、「キュービクルの設置離隔」は安全・メンテナンスの観点から「よく出る(共通単元)」であり、これらのルールを正しく理解しておくことが合格への必須条件です。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、見落としがちな維持管理のルールを直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】力率改善とキュービクル設置の鉄則、試験での攻略法
現場の感覚では「とにかく電気設備を詰め込めばいい」と思いがちですが、学科試験では「電力利用の効率」と「保安管理のためのスペース」が正解になります。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる電気設備の基本を整理しましょう。
- 力率改善:誘導負荷(モーター等)によって発生する「遅れ無効電力」を、進相コンデンサを用いて打ち消し、力率を100%に近づける。これにより配電損失を減らす。
- 設置離隔:キュービクル等の受変電設備には、メンテナンス作業が安全かつ確実に行えるよう、背後や側面、前面に所定の離隔距離(点検通路等)を確保しなければならない。
ネコマルも現場では「力率を上げて電気代節約!作業員が通れないキュービクル配置は絶対NG!」と徹底しているにゃ!試験では、「力率を改善すると、電線の太さを太くしなければならない」といった、実際には電線を細くできる(電圧降下・損失低減のため)というメリットを逆にしたひっかけが頻出だから、理屈をセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
電気設備の維持管理および安全に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 力率改善のために設置する進相コンデンサは、負荷設備(モーター等)と並列に接続するのが基本である。
2. 受変電設備(キュービクル)の前面には、保守・点検作業のために必要な点検通路の幅を確保する。
3. キュービクルの設置において、作業スペースが限られているため、離隔距離を規定より小さくして設計した。
4. 力率が低いと、同じ電力を供給する場合でも、より多くの電流を流す必要があり、配電損失が増大する。
解答:3
解説:キュービクルの周囲には安全基準に基づく離隔距離の確保が必須です。これを無視して離隔を小さくすることは、保安上、また建築基準法等の観点からも不適当です。
【問題2:一級建築士レベル】
受変電設備の計画および力率改善に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 力率改善用コンデンサの容量は、負荷の需要率や力率の目標値に基づいて決定し、過剰な改善(力率100%超え)は避ける。
2. キュービクルの設置において、背面の離隔距離は、背面から内部機器の点検や清掃が不要な場合に限り、0cm(壁付け)とすることができる。
3. 受変電設備を屋内に設置する場合、浸水や湿気、腐食性ガスの影響を避けるような位置を選定する必要がある。
4. 力率改善を行うことは、電源供給側(電力会社)および受電設備側(ビル側)の双方にとって、損失低減の観点からメリットがある。
解答:2
解説:背面離隔については、保守・点検の必要性が「ない」と断定する規定は一般的ではありません。原則として安全基準に従い、適切な点検スペースを確保するのが鉄則であり、「0cmとすることができる」という断定は不適当です。
まとめ:電気設備は、建物の心臓部として維持管理が欠かせない存在です。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、正しい設備設計の考え方をしっかりと定着させていきましょう!
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