一級建築士・二級建築士学科試験の「契約:工事請負契約約款(工期変更と不可抗力)」がわかりやすい!過去問頻出の重要ポイントを解説
この記事で学べること
・不可抗力(天災等)による工期延長と費用負担のルール
・発注者都合による工期変更の取り扱い
・試験で問われる契約約款のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、施工科目の契約約款(工事請負契約)は頻出分野です。現場でのトラブルを未然に防ぐための「リスク分担」を定めたルールであり、誰の責任で遅延が発生したかによって、工期の変更や費用の負担がどうなるかを論理的に理解しておくことが合格への必須条件です。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、複雑な約款の規定を直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】工期変更と不可抗力の鉄則、試験での攻略法
現場の感覚では「とにかく何とかして工期を守れ!」と思いがちですが、学科試験では「天災などの不可抗力か、あるいは発注者側の都合による変更か」によって、請負人の権利がどう変わるかという契約上の規定が正解になります。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる契約約款の基本を整理しましょう。
- 不可抗力:天災等、受注者の責めに帰すことのできない事由により工事の継続が困難になった場合、工期の変更や損害の分担が求められる。
- 工期変更:発注者の都合や設計変更により工期を延長する必要が生じた場合、受注者は工期変更の協議を申し出ることができる。
- 費用負担:不可抗力による損害は、原則として発注者が相当部分を負担し、受注者の利益を損なわないよう調整される。
ネコマルも契約書を見るときは「これは不可抗力か、それともこちらのミスか!」を常に峻別しているにゃ!試験では、「不可抗力による遅延であっても、工期の延長は一切認められない」といった受注者に過酷なひっかけが頻出だから、リスク分担の考え方をセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
工事請負契約における工期変更および不可抗力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 天災などの不可抗力により工事の遅延が生じた場合、受注者は発注者に対して工期の変更を協議することができる。
2. 設計変更等により工期内に工事を完了できないと認められる場合、発注者と受注者は工期の変更について協議を行う。
3. 不可抗力による損害について、受注者に責任がない場合であっても、その損害はすべて受注者が全額負担しなければならない。
4. 工事の着手が発注者の都合により遅れた場合、その期間分を考慮して工期の変更が認められる場合がある。
解答:3
解説:不可抗力による損害については、原則として発注者が相当部分を負担します。「すべて受注者が全額負担しなければならない」とするのは不適当です。
【問題2:一級建築士レベル】
工事請負契約約款における不可抗力および費用負担に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 工事目的物自体に不可抗力による損害が生じた場合、受注者はその損害について発注者と協議し、費用負担を分担する。
2. 受注者は、不可抗力が発生した場合、速やかにその状況を発注者に通知し、損害の拡大防止に努めなければならない。
3. 契約約款において、不可抗力による工期変更が認められた場合、当該期間に対応する管理費や諸経費の増減についても協議を行うことができる。
4. 発注者の帰責事由により、工事の中止が長期にわたる場合であっても、受注者は工期の変更や費用負担について協議する権利はない。
解答:4
解説:発注者の帰責事由により工事が中止され、工期が守れない状況になった場合、受注者は当然に工期の変更や、中止期間中に発生した費用等の負担について協議する権利があります。
まとめ:契約約款は、工事におけるトラブル発生時の「羅針盤」です。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、正しいリスク分担の考え方をしっかりと定着させていきましょう!
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