一級建築士・二級建築士学科試験の「施工:シーリングの2面接着と3面接着」がわかりやすい!現場とのギャップを埋める過去問対策
この記事で学べること
・2面接着と3面接着の構造的違いとメリット・デメリット
・目地の動き(ムーブメント)への追従性の重要性
・ボンドブレーカーやバックアップ材の役割
・試験で問われるシーリング施工のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、施工科目の防水・改修工事で頻出の「シーリング(コーキング)」。この単元は「よく出る(共通単元)」であり、部材の熱膨張や地震による「動き」に対して、シーリングがどのように追従すべきかという物理的理解が合否を分けます。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、シーリングの挙動と接着ルールの関係を直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】シーリング接着ルールの鉄則と試験での攻略法
現場の感覚では「とにかく隙間なく詰めればいい」と思いがちですが、学科試験では「目地の動きを阻害しない(追従する)」という機能性が正解になります。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる2面・3面接着の基本を整理しましょう。
- 2面接着:シーリングの両端(側面)のみを接着し、底部を接着させない工法。ボンドブレーカー等を用いて底部を離す。目地の伸縮に追従しやすいため、これが「基本」。
- 3面接着:側面に加え、底部まで接着させる工法。目地の動きが抑制され、変形時に無理な力がかかってシーリング材が破断しやすくなる(NGとされるケースが多い)。
ネコマルも現場では「底を剥がして2面に!3面接着はトラブルの元!」と念押ししているにゃ!試験では、「3面接着の方が接着面積が広いので、防水性能が高い」といった破断リスクを無視するひっかけが頻出だから、2面接着が基本であることをセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 2面接着は、目地の伸縮や部材の動きに対して追従性が高く、シーリング材の破断を防ぐために有効である。
2. 3面接着は、底部まで密着させることで接着面積を増やし、より高い防水性能を確保できる。
3. ボンドブレーカーは、シーリング材が底部に接着することを防ぐために使用される部材である。
4. シーリング材を施工する目地の幅は、部材の熱膨張や地震時の変位を考慮して適切に設定する。
解答:2
解説:3面接着は底部まで接着するため、目地の動き(ムーブメント)が起こった際にシーリング材が引きちぎられやすくなり、かえって破断リスクを高めます。防水性能を確保するためには「2面接着」が基本です。
【問題2:一級建築士レベル】
外壁目地のシーリング施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. バックアップ材は、目地深さを調整する役割だけでなく、シーリング材が底部に接着しないような機能を持つものを使用する。
2. シーリング材の性能を十分に発揮させるためには、目地幅に対して十分な「深さ」を確保し、薄く施工しないことが重要である。
3. 2面接着の施工において、バックアップ材やボンドブレーカーを併用することは、部材の動きを妨げないために不可欠である。
4. 動きの大きい目地において、3面接着を採用する場合は、シーリング材の弾性性能(低モジュラス品)の選定を慎重に行う必要がある。
解答:2
解説:シーリング材の「深さ(厚み)」は深ければ良いというものではありません。深すぎると材料の動きを阻害したりコストが無駄になったりするため、目地幅と深さには適切な比率(アスペクト比)が求められます。深さよりも「2面接着による追従性」の方が重要です。
まとめ:シーリングの接着ルールは、外壁を雨水から守りつつ、建物自身の「動き」を許容するための大切な設計技術です。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、正しい施工管理の考え方をしっかりと定着させていきましょう!
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