一級建築士・二級建築士学科試験の「建築計画:照度計算と保守率」がわかりやすい!過去問頻出の重要ポイントを解説
この記事で学べること
・照度計算の基本式(照明率と保守率の考え方)
・保守率が意味する照明器具の経年劣化と汚れの影響
・試験で問われる照明計画のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、環境・設備科目の照度計算は、論理的な計画能力を問う重要単元です。この単元は「よく出る(共通単元)」であり、設計時の初期照度ではなく、経年変化を見込んだ「保守率」を考慮した計算プロセスを理解しておくことが合格への必須条件です。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、照明の計算式に含まれる各要素の意味を直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】照度計算と保守率の鉄則、試験での攻略法
現場の感覚では「カタログ通りの明るさを並べればいい」と思いがちですが、学科試験では「汚れや劣化による減衰を事前に計算で補う」というプロセスが正解になります。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる照度計算の基本を整理しましょう。
- 照度計算の基本式:E = (F × N × U × M) ÷ A
- E:平均照度、F:ランプ光束、N:灯数、U:照明率、M:保守率、A:床面積
- 保守率(M):照明器具の汚れや光源の経年劣化による光束減少を見込んだ係数(1.0未満の値)。
- 照明率(U):器具から出た光が、どれだけ作業面に届くかを示す割合。
ネコマルも照明設計を行うときは、まず「1年後、3年後も十分な明るさが確保できているか」を確認しているにゃ!試験では、「保守率を考慮すると初期照度より目標照度を低く設定する」といったひっかけが頻出だから、計算式の中でどの係数が何を調整しているかをセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
照明計画における照度計算に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 照度計算における「保守率」とは、照明器具の汚れや光源の減退を見込んだ係数である。
2. 照明率とは、光源から出る全光束のうち、作業面に到達する有効な光束の割合のことである。
3. 同じ灯数であれば、保守率の値が大きいほど、設計上の平均照度は低く算出される。
4. 室内の壁や天井の反射率が高いほど、室内全体の照明率は高くなる傾向がある。
解答:3
解説:平均照度を求める計算式において、保守率(M)は分子にあるため、保守率が大きいほど算出される平均照度は「高く」なります。低くはなりません。
【問題2:一級建築士レベル】
照明設計および照度計算に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 照度計算において、作業面の平均照度を一定に保つ場合、光源の経年変化が大きい(保守率が低い)ほど、初期に設置するランプの光束は大きいものが必要となる。
2. 照明率には、室の形状(室指数)や壁・天井の反射率が影響し、一般に室が正方形に近く、反射率が高いほど高くなる。
3. 昼光を利用する場合、照明設計においては、人工照明の照度だけでなく、自然光による照度の変化を考慮した制御(調光)を行うことが省エネ上有効である。
4. 保守率の設定においては、照明器具の清掃周期や、ランプの交換タイミングを考慮する必要はない。
解答:4
解説:保守率は、まさに照明器具の清掃周期やランプの交換タイミングなどの維持管理状況を予測して設定する数値です。考慮する必要がないというのは誤りです。
まとめ:照明計算は、光の「品質」を将来にわたって保証するための大切な設計です。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、計算式の基本ロジックをしっかりと定着させていきましょう!
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