一級建築士・二級建築士学科試験の「建築計画:遮音と吸音(質量則とコインシデンス効果)」がわかりやすい!過去問頻出の重要ポイントを解説
この記事で学べること
・遮音と吸音の役割の違い
・遮音性能を決める「質量則」の基本
・特定の周波数で性能が低下する「コインシデンス効果」
・試験で問われる音響計画のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、環境・設備科目の音響計画は、実務でも非常に重要な知識です。この単元は「よく出る(共通単元)」であり、遮音と吸音の使い分けや、材料の物理的特性を理解しておくことが合格への必須条件です。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、壁の重さが遮音に与える影響や、注意すべき音の共鳴現象を直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】遮音と吸音、試験での攻略法
現場の感覚では「とにかく柔らかい素材を貼れば静かになる」と思いがちですが、学科試験では「音を止める(遮音)」と「室内の響きを抑える(吸音)」の明確な使い分けが正解になります。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる音響の基本理論を整理しましょう。
- 遮音(壁の透過損失):音を壁の向こうへ通さないこと。壁が重く(面密度が大きい)、硬いほど性能が良い(質量則)。
- 吸音:壁に当たった音の反射を抑えること。多孔質材料(グラスウール等)が有効。
- コインシデンス効果:壁が特定の周波数で共振し、遮音性能が極端に低下する現象。
ネコマルも音響設計を行うときは、まず「質量則を活かして、コインシデンスをどう避けるか」を考えているにゃ!試験では、「吸音材を使えば遮音性能が大幅に上がる」といった吸音と遮音の混同を狙ったひっかけが頻出だから、壁の重さが性能を決めることをセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
音響計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 遮音性能を高めるためには、壁の面密度(単位面積あたりの重量)を大きくする質量則が有効である。
2. 吸音は、室内の響きを抑えるために、多孔質材料を用いて音エネルギーを熱エネルギーに変換する。
3. コインシデンス効果は、壁が共振することで特定の周波数において遮音性能が低下する現象である。
4. 壁の厚さを厚くすれば、質量則に従って、必ずすべての周波数帯域で遮音性能が向上する。
解答:4
解説:質量則によって遮音性能が向上するのは事実ですが、特定の周波数ではコインシデンス効果による遮音性能の低下が発生するため、「必ずすべての周波数帯域で」向上するわけではありません。
【問題2:一級建築士レベル】
壁体の音響性能に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 単板ガラスの遮音性能は、質量則に従い、厚いほど高くなるが、コインシデンス効果により特定の周波数で低下する。
2. 壁の遮音性能を確保するために吸音材を貼り付けることは、透過損失を劇的に改善する最も効果的な手法である。
3. 複合壁(二重壁など)を用いることで、単一の材料では避けられないコインシデンス効果による性能低下を緩和できる場合がある。
4. 遮音は「透過」を防ぐ性能であり、吸音は「反射」を抑える性能であるため、その目的と手法は明確に異なる。
解答:2
解説:吸音材は「反射」を抑制するものであり、壁の透過損失(遮音性能)を「劇的に」改善するものではありません。遮音性能を向上させるには質量を増やす、あるいは気密性を高める等の手法が基本です。
まとめ:音響設計は、遮音と吸音という2つのアプローチの組み合わせです。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、音の伝わり方の基本ロジックをしっかりと定着させていきましょう!
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