一級建築士・二級建築士学科試験の「建築計画:熱伝導・熱伝達・熱貫流の違い」がわかりやすい!過去問頻出の重要ポイントを解説
この記事で学べること
・熱伝導、熱伝達、熱貫流それぞれの定義と違い
・熱貫流率を求める際の計算の考え方
・試験で問われる熱移動のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、環境・設備科目の熱環境は非常に重要です。この単元は「よく出る(共通単元)」であり、熱が壁をどのように通り抜けるかを正確に整理しておくことが合格への必須条件です。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、壁の表面から内部、そして反対側へ抜ける熱の動きを直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】熱の移動(伝導・伝達・貫流)の鉄則、試験での攻略法
現場の感覚では「とにかく断熱材を入れればいい」と思いがちですが、学科試験では熱移動の「メカニズム」を理解しているかが問われます。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる熱移動の基本を整理しましょう。
- 熱伝導:物質の「中」を熱が伝わる現象。材料の厚さと熱伝導率で決まる。
- 熱伝達:壁などの「表面」と空気との間で熱がやり取りされる現象。表面の空気の流れ(対流・放射)で決まる。
- 熱貫流:壁の「内外両方の表面+内部の物質」を合計して、熱が壁を通り抜ける現象。
ネコマルも断熱設計を行うときは、必ず「表面の熱伝達」も計算に入れているにゃ!試験では、「熱貫流率は熱伝導率の逆数に過ぎない」といった表面の熱伝達を無視するひっかけが頻出だから、熱の移動はトータルで考えることをセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
熱の移動に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 熱伝導は、物質の内部を熱が伝わる現象であり、材料の種類によって伝わりやすさが異なる。
2. 熱伝達は、壁などの固体表面と空気との間で熱が移動する現象である。
3. 熱貫流率は、壁体全体を通して熱がどれだけ伝わりやすいかを示す値である。
4. 壁の断熱性能を高めるには、熱貫流率をできるだけ大きな値にすればよい。
解答:4
解説:壁の断熱性能を高めるには、熱が通り抜けないようにする必要があるため、熱貫流率(K値)はできるだけ「小さな値」にしなければなりません。
【問題2:一級建築士レベル】
壁体の熱貫流に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 熱貫流抵抗(熱貫流率の逆数)は、室内外の表面熱伝達抵抗と、壁体各層の熱伝導抵抗の和として求められる。
2. 壁の室内側表面熱伝達率は、空気の流速が大きくなるほど大きくなる。
3. 室内側の表面熱伝達抵抗は、壁面の放射伝熱(壁面と周囲の温度差による熱移動)の影響を受けないため、一定である。
4. 壁内に空気層を設けると、その熱伝導抵抗だけでなく、対流や放射による熱移動も考慮する必要がある。
解答:3
解説:壁面の表面熱伝達率は、空気の対流だけでなく、周囲の温度(放射伝熱)の影響を強く受けます。したがって、一定ではなく状況に応じて変化します。
まとめ:熱移動の理解は、省エネ建築設計の要です。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、熱貫流の基本ロジックをしっかりと定着させていきましょう!
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