一級建築士・二級建築士学科試験の「建築計画:日よけの設計(水平庇・鉛直ルーバー)」がわかりやすい!過去問頻出の重要ポイントを解説
この記事で学べること
・方位に応じた日よけ(庇・ルーバー)の適切な選択方法
・水平庇と鉛直ルーバーが効果を発揮する太陽の方向
・試験で問われる日射遮蔽計画のひっかけポイント
一級建築士および二級建築士の学科試験において、環境・設備科目の日射遮蔽計画は非常に重要です。この単元は「よく出る(共通単元)」であり、太陽高度や方位角を考慮した庇(ひさし)やルーバーの使い分けが合否を分けます。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、夏の日射を効率よく遮り、冬の日射を有効活用するための「日よけの定石」を直感的にイメージできるようになります。
【ランクA】日よけ設計の鉄則と試験での攻略法
現場の感覚では「とりあえず全部に庇をつければいい」と思いがちですが、学科試験では「方位ごとの太陽の動き」に応じた合理的な設計が正解になります。ここを取り違えると確実に落とされるため注意が必要です。

試験で必須となる日よけ設計の基本ルールを整理しましょう。
- 南面の窓:太陽高度が高いため、水平庇(すいへいひさし)が有効。夏は直射日光を遮り、冬は低い太陽光を取り込める。
- 東西面の窓:太陽高度が低いため、水平庇は効果が薄い。鉛直ルーバー(えんちょくルーバー)や縦格子が有効。
- 設計のポイント:夏期の日射を遮りつつ、冬期の日射利用を阻害しないバランスが重要。
ネコマルも設計を行うときは、まず「その窓がどの方位を向いているか」から確認するにゃ!試験では、「東西面の窓に水平庇を付けて日射遮蔽を行う」といった方位を無視したひっかけが頻出だから、方位と遮蔽手法をセットで覚えておくのが攻略のポイントにゃ。
一級・二級建築士学科試験の過去問に挑戦
【問題1:二級建築士レベル】
日射遮蔽および日よけの設計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 南面の窓において、夏期の日射を遮り、冬期の日射を有効に利用するために水平庇を設けた。
2. 西面の窓において、夕方の低い太陽光による日射を遮るため、鉛直ルーバーを設置した。
3. 水平庇は、太陽高度が高い夏期の日射遮蔽には有効であるが、太陽高度が低い冬期の日射には影響を与えにくい。
4. 東面の窓には、南面と同様に水平庇を設置するのが最も効果的な日射遮蔽方法である。
解答:4
解説:東面や西面のように太陽高度が低い方位では、水平庇よりも鉛直ルーバーや縦格子の方が日射遮蔽効果が高くなります。南面と同等の効果は期待できません。
【問題2:一級建築士レベル】
環境配慮型建築における日射遮蔽計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 南面の窓における水平庇の出し寸法は、夏至の太陽高度を基準として算定する。
2. 日射遮蔽装置は、外付けとする方が窓ガラスの内側に設置するよりも、日射熱取得率を低減する効果が高い。
3. 鉛直ルーバーは、太陽高度が低い時間帯の日射を遮蔽するのに適しており、視線の制御にも役立つ。
4. 冬期の日射取得を重視する寒冷地では、南面に庇を設けず、夏期の日射遮蔽を全く行わない計画とするのが望ましい。
解答:4
解説:冬期の日射取得を重視する場合でも、夏期の過大な日射熱取得を考慮した設計が必要です。水平庇の出し寸法を適切に設計することで、夏の日射遮蔽と冬の日射取得を両立させることが可能です。夏期の日射遮蔽を全く行わない計画は不適切です。
まとめ:日よけ設計は、パッシブデザインの基本です。ネコマルと一緒に、過去問のひっかけを解きながら、方位別の遮蔽ロジックをしっかりと定着させていきましょう!
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