今回は道路工事のプロフェッショナル資格になります。令和5年度の1級舗装施工管理の問題をこちらにまとめていきたいと思います。
試験に合格すれば、道路や舗装工事における専門家としての地位を築くことができる1級舗装施工管理技術者資格。多くの受験者が目指す資格であり、その取得には過去問を通じて試験の傾向や問題の難易度を把握し、充分な対策を講じることが欠かせません。
この記事では、舗装施工管理技術者としてのスキルを向上し、社会に貢献するための準備に役立つ情報を提供してまいります。是非、受験に向けての準備にお役立てください。
令和5年:1級舗装施工管理の問題とは?
試験形式:四肢択一式(60問全問必須問題)になります。全問必須問題なのがやっかいですね。その試験の科目は、土木工学・舗装工学・施工管理・関連法規から出題されてきます。
一般試験は、4つの解答群から不適なものや適当なものを選ぶ方式で、60%以上で合格になります
その、1級の一般試験問題数を細かく分けていきますと
- 土木知識10問
- 舗装知識10問
- 舗装施工・維持管理32問
- 法規8問
舗装の施工・維持管理が半分を占め、施工・維持・工程・安全・品質・出来形の管理方法について幅広い知識が問われます。
令和5年(2023年年)1級舗装施工管理技士問題ダウンロード

【舗装工学の基礎】土質・設計・材料に関する知識(問1~20)
道路土工の安定処理から、アスファルト・コンクリート混合物の配合設計、各層の役割といった舗装の根幹を成す知識を網羅しています。
- 【解答はこちら 01~10問】
問題 解答 解説 問1 (3) 路体の安定性確保のための指標は、一般にCBRや締固め度であり、曲げ強さは主にコンクリート版の指標です。 問2 (1) 中性化は、空気中の二酸化炭素が浸透し、コンクリートのアルカリ性が失われる現象です。 問3 (4) ボラードは歩行者の横断抑止等が主目的です。車両進入を阻止するものは「防護柵」に分類されます。 問4 (4) トラクタショベルは機動性に優れますが、掘削力においては一般にショベル系掘削機(バックホウ等)の方が大きいです。 問5 (2) 常緑樹は、梅雨期などの湿潤な時期に植栽すると活着率が高まります。 問6 (4) 発注者の責めに帰すべき事由以外で第三者に損害を及ぼしたときは、原則として受注者が賠償責任を負います。 問7 (1) 共通仕様書では、風速に関しては「最大風速(10分間平均)」が基準であり、最大瞬間風速は規定されていません。 問8 (4) スクリューウエイト貫入試験は、一般に深さ10m程度までの軟弱地盤を対象とします。 問9 (3) 盛土路床の試料採取は、土取り場の露出面から50cm以上深い場所から行うのが適切です。 問10 (1) 安定材で改良した層のCBRを設計に用いる場合、過大な期待を避けるため一般に上限値(最大80%など)が設けられます。
- 【解答はこちら 11~20問】
問題 解答 解説 問11 (4) TA法はアスファルト舗装の設計法です。インターロッキングブロック舗装には専用の設計指針が適用されます。 問12 (4) 転圧コンクリート舗装(RCCP)は、一般に目地構造を持たないか、あってもタイバー等の補強筋は原則使用しません。 問13 (1) 橋面舗装は、床版への接着性や防水性を確保するため、一般に2層(基層+表層)で構成されます。 問14 (1) 海砂に含まれる塩分は、コンクリート舗装(補強筋がある場合)では鉄筋腐食の原因となります。 問15 (1) 中庸熱ポルトランドセメントは、初期水和熱を抑制(低下)することを目的として使用されます。 問16 (2) 再生路盤材料は、アスファルトコンクリート再生骨材の配合率が大きくなると、修正CBRは小さくなる傾向にあります。 問17 (4) 粒度調整鉄鋼スラグの品質規格には、修正CBRやPIなどがありますが、単位容積質量は直接の規格ではありません。 問18 (1) 耐摩耗性向上には、アスファルト量を増やすことが有効です。 問19 (3) 再生加熱アスファルト混合物のマーシャル安定度は、一般に新規混合物と同等以上の基準値が設定されます。 問20 (2) 減水剤には単位水量の減少等の効果がありますが、一般に単位セメント量を減少させることが目的となります。
【施工と管理】舗装施工技術・機械・維持修繕(問21~40)
各種舗装の施工ポイントから、ICT建設機械の活用、既設舗装の調査・評価、維持修繕工法の選定までをまとめています。
- 【解答はこちら 21~30問】
問題 解答 解説 問21 (3) 半たわみ性舗装は、開粒度アスファルト混合物の空隙にセメントミルクを浸透させたものです。 問22 (3) 修正CBR試験は、室内で締固めた供試体を用いて支持力を評価する試験です。 問23 (3) 舗装厚を低減するために路床を強化するのは「構築路床」の考え方です。 問24 (3) シックリフト工法は、一層の仕上がり厚を10cm以上(一般に15cm程度)として施工する工法です。 問25 (3) 細粒分の多い混合物は、骨材へのコーティングに時間を要するため、一般に混合時間を長くします。 問26 (1) コンクリートのロスは、一般に版厚に応じて3~5%程度を見込むのが標準的です。 問27 (3) 層間接着力を高める必要がある場合には、改質アスファルト乳剤であるPKR-T等が用いられます。 問28 (3) マカダムローラではなく、タイヤローラが交通荷重に似た揉み出し作用を発揮します。 問29 (4) スリップフォーム工法でも、版側面の乾燥を防ぐために養生剤の塗布は必要です。 問30 (3) 樹脂系材料は、母体舗装が湿潤状態では接着が著しく阻害されます。
- 【解答はこちら 31~40問】
問題 解答 解説 問31 (3) グースアスファルトフィニッシャは、スクリードの自重や加熱による流し込みで施工します。 問32 (4) TSを用いたシステムでは、1台のTSにつき1台の施工機械を追尾・制御するのが原則です。 問33 (2) 路面破損の三要素は、ひび割れ、わだち掘れ、および平たん性です。 問34 (3) ラベリングは、車両の通行により骨材が飛散・脱落する現象を指します。 問35 (2) 表面処理工法は既設路面の延命が目的であり、通常、構造計算は行いません。 問36 (2) 流動によるわだち掘れには、重ねるだけのオーバーレイではなく切削オーバーレイ等が望ましいです。 問37 (3) 粗面処理工法は、微細な凹凸を付けてすべり抵抗性を回復させる工法です。 問38 (4) 設計変更は、施工計画書の内容ではなく、現場条件と設計図書の相違などが確認された場合に行われます。 問39 (3) 廃ガラスは骨材としては利用されますが、結合材(バインダ)としての機能はありません。 問40 (4) 再生用添加剤の性状確認に針入度は用いられません(針入度はアスファルトの指標)。
【現場管理と法規】工程・品質・安全・関連法規(問41~60)
工程管理の各種工程表、品質管理の試験項目、労働安全衛生法、建設業法、環境法規など、管理技術者として遵守すべき事項です。
- 【解答はこちら 41~50問】
問題 解答 解説 問41 (4) ネットワーク工程表は、工種間の関連が複雑な大規模工事の管理に適しています。 問42 (1) 一つの遅れが全体に及ぼす影響を把握しやすいのは、ネットワーク工程表です。 問43 (4) 実行予算は、契約金額から目標利益を差し引いて、許容できる原価を算出します。 問44 (1) 車両の出入りは、交通流を乱さないよう原則として進行方向(正面)から進入させます。 問45 (3) 段差のすりつけ勾配は、一般に5%以内(1/20)程度が安全とされています。 問46 (1) 作業員はブザーを過信せず、ローラの作業半径内に入らないことが基本です。 問47 (1) 時間の推移に従って変化を把握できるのは「管理図」です。ヒストグラムは特定期間の分布を示します。 問48 (2) 修正CBRは路盤材としての規格であり、砕石単体の基準試験項目ではありません。 問49 (2) 出来形管理の項目や頻度は、施工の責任を持つ受注者が施工計画書において定めます。 問50 (2) 合格判定値は、一般に共通の規格値(出来形管理基準等)に基づき設定されます。
- 【解答はこちら 51~60問】
問題 解答 解説 問51 (4) ダレ試験は、ポーラス混合物の加熱時のアスファルト流下を抑制できているか確認する試験です。 問52 (3) 地盤支持力係数(K値)を測定するのは、ベンケルマンビームではなく平板載荷試験です。 問53 (3) 18歳未満の者については、年齢を証明する戸籍証明書の備え付けが義務付けられています。 問54 (2) 現場代理人の配置は建設業法で義務付けられておらず、請負契約に基づき任意に置かれます。 問55 (3) 複数の管理者にまたがる場合でも、申請は各管理者に行い、すべての許可が必要です。 問56 (4) 市町村などの地方公共団体における環境基本計画の策定は、法的に「努力義務」です。 問57 (4) 空気圧縮機は、定格出力が15kW以上のものが特定建設作業の対象となります。 問58 (2) 舗装版破砕機を使用する作業は、作業期間に関わらず特定建設作業に該当します。 問59 (1) 再生資源には、原材料の過剰在庫などの「未使用のもの」も含まれ得ると定義されています。 問60 (4) 「特別管理一般廃棄物」は、爆発性や毒性など人の健康に被害が生じるおそれがあるものを指します。
※この解答・解説は、提供された試験問題に基づき、一般的な舗装施工管理の技術基準等に照らして作成したものです。実際の合格判定や公式解答とは異なる場合がありますので、学習の参考としてご活用ください。
教本も少ないですし、分野も特化しているので通信教育・通信講座に頼るのも一つですね。
1級舗装施工管理・応用試験の過去問は?
試験の問題内容は試験形式:経験記述(必須問題1問)と記述式問題(4問中2問を選択解答)になります。
さて、その問題内容はこちら
応用試験は全て記述式での出題となるため、その対策を行うことが合格率を上げるためのポイントとなります。
2023年1級舗装施工管理技術者:過去問応用問題
1級舗装施工管理技術者合格へのまとめ
本記事では、道路工事のプロフェッショナル資格である令和5年度の1級舗装施工管理技術者資格試験に焦点を当て、過去問題を通じて合格方法について考察しました。この資格は民間の資格でありながら、土木施工管理技士よりも難しいと言われ、合格率も低いことから一大チャレンジとなっています。
過去問題を活用し、試験の傾向や難易度を把握し、戦略的に対策を練ることが合格への重要なステップです。 1級舗装施工管理技術者資格試験に合格することで、道路や舗装工事における専門家としての地位を築くことができ、自己成長やキャリアアップにつながる可能性があります。
この資格試験は、社会に貢献するために必要な高度な技術や知識を求められるため、受験者はしっかりと準備をし、挑戦する姿勢が求められます。 舗装施工管理技術者としてのスキルを向上させ、社会における専門家としての存在感を高めるためにも、今回の試験に臨む受験者は自身の能力を信じ、精一杯の努力を惜しまずに取り組んでいくことが重要です。
合格を目指す皆さんにとって、この試練が将来への大きな一歩となることを願っています。