目次
1級・2級造園施工管理技士の第一次検定対策!造園施工・擁壁工(種類と安定条件)の過去問がわかりやすい覚え方
・擁壁の代表的な形式と構造上の特徴
・土圧に耐えるための安定条件(自重・基礎)
・擁壁の背面に必須の「裏込め材」と「水抜き穴」の重要性
1級・2級ともに第一次検定の「造園施工」において、土留め(安全確保)の観点から欠かせない重要共通単元です。
ネコマル特製・1枚完結図解を見るだけで、要点の意味が直感的にイメージできます。
造園施工・擁壁工の種類と安定条件のわかりやすい覚え方(1級・2級造園施工管理技士・第一次検定)
まずは根本の仕組みから丁寧に整理します。難しい用語を使わず、図解イメージで理解できるように分解すると…


擁壁(ようへき)は、斜面が崩れないように支える「防壁」です。土の重さ(土圧)をどう受け止めるかが設計と施工の分かれ道です。
- 【擁壁の種類】
・重力式擁壁:コンクリートの自重で土圧に耐える。構造が単純で一般的。
・L型擁壁:鉄筋コンクリート製。底版(底の部分)の土の重さを利用してバランスをとる。
・ブロック積擁壁:積み石やコンクリートブロックで構築する。景観性が高い。 - 【安定のための鉄則】
土の中には常に「水」があります。水が溜まると土圧が激増し、擁壁が倒壊します。これを防ぐために「裏込め砕石」を詰め、「水抜き穴」から外へ水を排出させることが絶対に必要です。
「『水抜き穴が詰まると擁壁は倒れるにゃ!』『重力式は自重でドッシリ構えるにゃ!』と役割をセットで覚えるのがコツだにゃ!」とネコマルもアドバイスしています。
造園施工・擁壁工の種類と安定条件の過去問演習(2級レベル)
問題:擁壁の背面に設ける「水抜き穴」の目的として、最も適当なものはどれか。
- 擁壁の重量を軽くするため。
- 背面に溜まった地下水を排出し、土圧を軽減するため。
- 擁壁の見た目を美しくするため。
- 動物が通り抜けられるようにするため。
正解:2
解説:水抜き穴は、擁壁背後の地下水を逃がし、土圧による倒壊を防ぐための最重要設備です。これがないと、雨後に土が水を吸って膨張し、擁壁が押し出されて倒壊します。
造園施工・擁壁工の種類と安定条件の過去問演習(1級レベル)
問題:擁壁の施工および維持管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 重力式擁壁は、コンクリートの自重によって土圧を支える構造であり、底版の土圧を利用する形式ではない。
- L型擁壁は、安定計算において底版上の土の重量(上載荷重)を有効に活用できるため、比較的安定した構造となる。
- 擁壁の裏込めには、排水性を考慮して砕石を用いることが望ましく、完全に土だけで埋め戻すのがベストである。
- 擁壁にひび割れや水抜き穴の閉塞が見られる場合は、放置せず直ちに調査と補修を行う必要がある。
正解:3
解説:3が不適当です。裏込めを完全に土だけで埋め戻すと排水性が悪くなり、土圧が増大します。必ず砕石などの排水性能の高い材料(裏込め砕石)を用いるのが鉄則です。1級では、施工現場で「排水機能が損なわれるような施工」が誤りの選択肢として非常によく狙われます。常に「排水=倒壊防止」を意識してください。