予想もしていなかったコロナ禍では資金繰りに悩み大変な会社もたくさんあります。
今は落ち着いてきましたが、いろいろな批判や飲食店の運営時間などでテレビで面白いおかしく放送してましたが、なかなか事業やられてる苦労は放送は少なかったですね。
私もM&Aでちょうど売却した時期でした。今は気楽なサラリーマンですが
事業主からサラリーマンに戻って感じることをまとめてみたいと思います。
経営が行き詰まりと資金調達はうまくいかない
一度はサラリーマンから夢を見て事業主になった。
コロナで売り上げが芳しくなく借金が積もり、死ぬのかなって不安の時期でした。
事業売却し会社の延命処置として、何とか何とか動いて、M&Aで会社の売却が成立した時期です。
さらに、一気にコロナの影響が出た時期でM&Aが不成立になる可能性もあり心配でどうしようもなかった時期です。
嫁と子供を路頭に迷わす本当に瀬戸際でした。
今までサラリーマンとして順風満帆とは言えないが、その中で奮起し事業を起こし従業員を雇い頑張ってきましたが、ただ、年末年始には
心が折れました。。
だから会社を売却決めました。辛いですよね。
何百万、何千万と投資して、人生をかけた会社を売却するには、また社畜に戻るっていうのもなかなか抵抗があった時期です。
今思えば、コロナで自分が事業継続していたら本当に首を吊っていたと思います。
会社立ち上げの時期は華々しく

会社立ち上げの時期には政策金融公庫から創業融資を受け、緊張で面談に行った記憶があります。
- 自分の通帳の写しどうやって資金を貯めたか
- 住宅ローンや車のローンの残債
- 事業計画書の提出
- 賃貸契約の事務所の費用明細
このようなものを提出して政策金融公庫から融資を受けたのを覚えています。
多額の融資実行を引っ張り運転資金も充実してる中での失敗を私はしてしまった。
運転資金がショートするとこうなる

会社の終わりの時期には資金繰りが苦しくなり、中小企業の面談に12月に商工会議所に相談しに行ったことがあります。
冷たく赤字を止める方法や会社を倒産させるための弁護士を紹介してもらったりしました。
タバコをくわえながら人生がもう終わったとずっと考える毎日でした。
生きることがすごく辛い、子供たちが高校と中学学校に入学する人生の節目なのにお金がない状態になってしまった。
自分の責任と言うのは正直痛感している。
政策金融公庫、保証協会付きの融資の厳しさ

会社を運営するにあたり事業計画書に関してはかなり綿密に組んで事業を開始したけど、結果は失敗しました。
政策金融公庫の融資にも成功し、保証協会の融資にも満額で融資実行には成功しました。
様々な要因と自分のリスク管理が甘いため失敗したと思っています。
運転資金を目減りさせてしまったため、売り上げが急激に下がった際に対応が出来なくなったのが原因だと思ってます。
後日、この政策金融公庫と保証協会からどのようにお金を融資受けたのか追加融資の際にはどうだったのかをまた再度まとめてみたいと思います。
ただ追い込まれたときの銀行や中小企業のサポートの人たちの対応は、自己破産や民事再生等の最終手段を勧めてくるのは本当に怖いです。
追い詰められた自分の精神状態

子供の頃からお正月が来るのはすごく楽しみでしたが、唯一全く記憶がないお正月です。
精神的に追い込まれると人間は一定の期間の記憶がなくなってしまいます。
ただ、周りの人たちはコロナで苦しんでいる人たちはたくさんいる中で自分だけが逃げたと言うことでいまだに、残ってくれた従業員や社員には申し訳ないと自責の念に駆られます。
言うと怒られるかも知れませんが、消費者金融でお金を借りて会社に貸し付けて従業員の給料払ったりせざるを得ない状況に追い込まれると毎日こうなります。
- 電車通勤中にホームから落ちたくなる
- すべての人たちが楽しそうに見える
- 自分の失敗したことが気づけない
- 従業員や周りの声が聞いてるけど覚えてない
- ため息と表情が変わっていく
皆さんに事業を目指すなと言うことではないです。でも誰でも失敗する事はあります。
もし自分が会社を起業しようとするんであれば本当に不測の事態も考えた中で独立したほうがいいです。
試行錯誤しても逃げれない
自分で会社を作ると言う事は簡単に逃げれないと言うことです。
当然ながら辞めてからも、労働審判で訴えられたいとか多くの費用が後から責任で追いかけてきます。
私の場合は倒産では無いですが、M&Aで無償譲渡に近いような形で会社を譲渡したためサラリーマンに戻ったとしても借金が残っている状態です。
サラリーマンに戻って思うこと

コロナで再度認識できたのは、サラリーマンには雇用保険があると言う事が強みです。
事業主や個人事業主には保証が何もありません。
持続化給付金をもらおうが焼け石に水です。
今、サラリーマンで普通に仕事をしていると、たまに、こんな人います。
緊張感が足りないというか、在宅を楽しんでいる人もたくさんいます。
事業主が、どのように苦しんでいるか少し理解してあげたほうが良いかと思います。
社長たちは運転資金がなくなると自己破産や保証のない道を歩くしかなくなってしまいます。
コロナでよく聞いたサラリーマンの声
- 在宅手当が欲しい
- 家でのWi-Fi環境電気代が欲しい
- 狭くて仕事がしづらい
- 自分だけ出社するの嫌だと
確かにわかるんですが、事業主の方は売り上げが下がってる中でみんなが事務所に戻ってくる日を待っていて、テナント料を毎月払ってるんです。
会社に来なくても、コロナが終わっていつでも会社に来れるように定期代もそのまま支給してくれてます。
新卒の時に夢を見てこの会社のために働こうと言うことで入社したのですから、こんな時こそ社長を助けてあげたほうがいいんじゃないでしょうか?
コロナが終わったら、社員やアルバイトの人たちは社長に一言ありがとうって言うだけで、連帯感が生まれるかも?
独立せずにサラリーマンを続けていたら、多分不平不満を常に言っていたかも知れません。失敗はあるかも知れないけど頑張るしか無い。