送電線近接注意:安全作業計画
安全な離隔距離は、電圧の高い送配電線類は、ジブやワイヤ等が直接電線に触れなくても、接近しすぎると放電して感電になります。
一般的な電柱とかの電線なら防護管を取り付けてもいますが、特別高圧の送電線は電圧が高すぎので、電線に防護管を取り付けることができません。
そのためには、以下のようなポイントに注意しながら対策をとるとよいと思います。
- 1本の電線に近づくだけで感電する
- 事故で停電を起こすと損害賠償に発展することも
- 現場確認・状況確認をし、安全を確保する
- 安全標識やクレーンリミッターを利用する
- 電線の皮むきは手作業でやらない
- クレーンや高所作業車には車体にアース(接地)を取り付ける
このアースは万が一感電事故の時に電気を地面に逃がすことになります。
洗濯機や冷蔵庫の緑の線と同じです。
補足:特高圧作業のクレーン等ブーム離隔距離
送配電線類に対して人間ですから、近い遠いかわからないとか人それぞれです。
目測誤差等を考慮し、安全なためにクレーンの離隔距離を保つことが一つです。
特別高圧送電線の電圧 | 送電線との必要な安全距離 |
6万6千ボルト | 4メートル以上 |
11万ボルト | 5メートル以上 |
18万7千ボルト | 6メートル以上 |
50万ボルト | 11メートル以 |
高圧線・電気工事をするために取っておきたい資格
先述したようなポイントを押さえて安全対策をすることも重要ですが、活線近接にはやはり安全知識を付けて作業を行う必要があります。
資格を取得することも安全対策を講じるための方法の一つであるといえます。
資格の取得方法は?
電気工事の職人、知識を持つ為にはプロとしての知識も必要になります。職人として事故とは関係ないですが電気工事のプロになるにはどうすればいいかをこちらでまとめています。
以下の記事を参考にしてみてください。
感電事故を未然に防ぐ対策グッズ
感電事故を未然に防ぐには、先述した対策だけでは100%安全を保障できるものではありません。
そこで、感電するリスクのある作業をより安全にできるようにするために対策グッズを活用するようにしましょう。
ここでは、特におススメの2点を紹介していきたいと思います。
①長谷川電機工業リストアラーム
腕時計のように装着することができるので、作業に邪魔になりにくい設計になっています。
アラーム音も作業中でも分かりやすい設定になっているのでしっかり安全に配慮した設計になっています。
コンパクトな設計になっているので、スッとつけられて安心を保障できるのは良い点ではないかなと思います。
②長谷川電機工業 架空線作業用活線接近警報器
「長谷川電機工業 架空線作業用活線接近警報器」は、少し付ける部分が長めに設計されているので、腕時計のように付けることはできません。
ですが、腕輪のように付けることができたり、ヘルメットにも装着することができるので状況によって柔軟に使うことができます。
開閉式の電気蓋になっているので、防水性に優れ、雨の日でも安心して使うことができます。
まとめ
今回は、ゴルフ場で起きた高圧作業者の感電事故から感電の危険性と対策について解説していきました。
まとめますと、
- 感電の度合いによって危険度が変わる
- ゴルフ場で起きた感電事故は半端ない感電
- 感電事故はクレーンでも起こる
- 感電事故を防ぐには、感電の危険を知らせるアラーム装置を装着すべき
- 安全対策は危険性を考慮して講じるようにする
ですね。
目視だけでは確認できないことも、こうした装置を使えば効率よく作業を行うことができるので、是非利用してみてください。
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