高圧室内作業主任者と特別教育受講の方法とニューマッチクケーソンとは?

2021年5月22日安全教育,資格講習建設知識,資格

高圧室内作業作業主任者と特別教育とは? なかなか聞きなれない作業と思いますがいったいどんな資格なのか?土木工事では土木施工管理技士補や技士でも選択問題として出てくる問題かと思います。

高圧室内とあるので文字から推測すると圧力が高い場所での作業と推測されます。建設現場で高気圧な場所?ってどのような場所でどのような工事なんでしょうか?

ここでは、高気圧障害と建設工事におけるニューマチックケーソン工事の内容とそここに関わる健康障害を防止するための特別教育と作業主任者をまとめています

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

高気圧障害防止必要な特別教育と作業主任者講習

高い山に上ったときなども気圧の変化で健康に悪影響が出ることもありますよね。飛行機に乗ると耳や鼻の詰まった感じとかありますよね。高気圧障害で海に潜る人やダイバーの人などは体験されて、ご存じの人はいると思いますが海で潜る際には当然、水圧が掛かります。水圧は深く潜るほど強くなります。


海女さんやダイバーなど素潜りなどされる人は高気圧障害は、以前は潜水病とかで呼ばれていました。
その、内容は耳や鼻のつまりぐらいならいいですが、深くなればなるほど圧力で締め付けられるような感じになります。

例えば魚の鯛を釣りで吊り上げたときに、海の中から急激に水面まで引っ張れるため肺(浮袋)が口から圧力で押し出されるように、人間も急激な気圧な変化になると肺や胃袋など押されて破裂する原因もあります。

世の中にそんな気圧の変化がかかる作業があるのかと思いますが、実はあります。

そのような工事を潜函かん工法と言われる土木工事でニューマッチクケーソン工事。橋の橋脚やトンネルの換気塔やシールドマシーンなどの発進立坑の施工などに該当します。

ニューマッチクケーソン工法と高気圧作業

ケーソン工事などの現場監督は大変 だって近くに駅とか交通機関が少ない
だから通勤の監督の通勤中にはこれ

ニューマチックケーソン工法(Pneumatic caisson method)とはどのような工事なのか?

「pneumatic」は「空気の」という意味で、「caisson」は「函(はこ)」を示しています。

そこで地上で、鉄筋コンクリート製の函(躯体)を構築し、躯体下部に気密な作業室を設けます。

この地下の躯体で作った部屋に地下水圧と同等の圧縮空気を送り込むことにより、地下水の浸入ぐことができます。そして掘削、残土搬出を行いながら、その躯体を地中に沈めていきます。

こんな感じで掘っては上を作り、建物の大きさの重さで沈下させていき、橋梁や建物の基礎などを作ります。更に、あのリニアモーターカーのトンネルのためのシールドマシーンのトンネルなどの発進立杭などとして広く活用されています。

ニューマッチクケーソンの施工フロー

なかなか難しいのがニューマッチックケーソン
地下に入ると時間がわからなくなるので現場で使いたい腕時計はこれ

簡単に漫画でニューマッチクケーソンが施工の概念図を簡単に書いてみました。

地下を掘っては上に筒を継ぎたし、自重で沈めていくようになりますが、実はこれがすごいです。

下を掘れば当然自重で下がりますが、均等に下がらないと傾きます。大きなうえに煙突があるイメージです。右側だけをいっぱい掘ると左に傾きますよね。これをすべて均一に下げていくのが土木の技術力です。

品質精度を維持して、函体を下げて構築を繰り返していくことになります

ニューマチックケーソンの施工方法と機材

引用:日本圧気技術協会

従来の施工は、人間が地下に入って掘削している従来工法がありますが、今は無人化の地下遠隔操作でバックホーのアームだけの状態で遠隔操作で残土搬出していることが一般的です。

詳しい工法に関してはわかりやすいようにJRのリニアモーターカーの工事状況進捗でニューマッチクケーソンの施工方法が動画であるので見てください。

ではこの地下で掘削していくにあたり従来であれば人力掘削にて深くなる度に圧縮空気が挿入されていくので高気圧障害になりやすいということです。

では、このような場所で作業をする人にはどのような安全教育が必要なのか?

高気圧障害特別教育と作業主任者の必要性

資格取得するいろいろと知識がつくので是非取得を
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この、作業(大気圧を超える気圧下の作業室又はシャフトの内部で行う作業に限る。)を行う場合は、高圧室内作業主任者免許を受けた者のうちから、作業主任者を選任しなければなりません。

高圧室内業務特別教育高圧室内作業主任者と呼ばれます。

作業をするのに必要なのが高圧室内業務特別教育指揮監督をするのに必要なのが高圧室内作業主任者になります

高圧室内業務特別教育は、各講習機関で開催している高圧室内業務特別教育を修了することで取得できます。

安全衛生法で作業に従事する場合には特別教育を受講しないと作業出来ません。

高圧室内作業に従事特別教育は必須

圧室内業務特別教育の修了するには講習時間は7時間で特別教育の受講が可能になります。

その内容としては以下のカリキュラムをすべて受講して正しい知識をつけることが重要です。

  • 圧気工法の知識に関すること(1時間)
  • 圧気工法の概要 圧気工法による業務の危険性
  • 圧気工法に係る設備に関すること(1時間)
  • 送気設備の種類及び機能 気閘(こう)室の機能 通話装置の取扱い方法
  • 急激な圧力低下、火災等の防止に関すること(3時間)
  • 急激な圧力低下による異常出水等の防止方法 火災等の防止方法 事故発生時の措置 保護具の使用方法
  • 高気圧障害の知識に関すること(1時間)
  • 高気圧障害の病理、症状及び予防方法
  • 関係法令(1時間)
  • 労働基準法、安衛法、施行令、安衛則及び高圧則中の関係条項

高圧室内作業主任者の受講内容とは

高圧室内作業主任者は事業所ごとでなく作業室ごとに高圧室内作業主任者を選任することが必要です。

高圧室内作業主任者とは、さきほどのニューマッチクケーソンを行う場合に高圧工での事故防止のために、点検・確認作業を行う作業責任者になります。

高圧室内作業は、記載してきたように気圧の変化によってさまざまな事故を引き起す可能性がありますので主な作業主任者の特に重要な内容としては

  • 有毒ガスや炭酸ガスなどの濃度を測定し有害物質の有無を確認し
  • 整備に不備がないか点検

この作業主任者教育は免許になるので試験に合格しないとなりません。

試験合格者は、高圧室内業務に2年以上従事した経験を有することを証する書類を添付し、都道府県労働局長に免許申請することで、労働安全衛生法による免許証を受けることができます

ただ、免許取得の為に対策講習があります。別途試験に合格をしないとならないのが、この作業主任者の特徴です。

試験科目と出題数(配点) 試験時間としては

  • 圧気工法 10問(30点の配分
  • 送気及び排気 10問(25点の配分
  • 高気圧障害 10問(25点の配分
  • 係法令 10問(20点の配分

高圧室内業務資格のまとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました。今回の資格の内容は一部の特殊的な土木工事では必須の資格になります。技能講習でも免許となるため、講習での資格取得とは少し違う形になります。地下水位が高い場所や海や橋などで橋脚施工や立坑施工なとで施工される専門的な資格講習になるので是非、土木分野で躯体構築に興味がある人は安全に対してもそうですが取得してみたい資格になります