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鉄筋の玉掛けワイヤー選定比重から重さ算出クレーン作業を安全作業

2021年3月27日現場知識と勉強,現場豆知識

この記事では、鉄筋の比重から質量を求める方法と重さからわかる玉掛ワイヤーの選び方、さらにクレーンの定格荷重について解説していきます。

今度鉄筋工事の現場でクレーン操作をするから、しっかり作業の仕方を勉強しとこう

と、考えているけど一体なにから学べばいいのかわからないですよね。

恐らく鉄筋工事の現場でクレーン操作をするときに悩むことといえば、鉄筋の比重を考えた玉掛け作業ではないでしょうか。

現場ではクレーンの操作や玉掛作業などは日常的に行われる作業になりますが、作業計画や日々の安全管理をする中で鉄筋の比重などは目方でいくらとかすぐに判断しないとなりません。

そこで、今回は鉄筋の比重から質量を求める方法と重さからどの玉掛けワイヤーを選ぶのか解説していきます。

また、クレーンの的確比重についても合わせて解説していきます。

このブログは他にもこのようなことがまとめてあります。合わせて気になる記事を確認してみてください。全体を確認するにはこちら

鉄筋の玉掛け作業時に考える鉄筋の重さ確認方法

鉄筋工事は長物を取り扱う作業で、1本1本は細くて軽そうに見えますが、鉄の塊です。

重量を知ることによって玉掛作業やクレーン作業を安全に行うことができます。

今回はこの内容を実際にわかりやすくまとめてみました。

前提条件:鉄筋工事で使用する鉄筋

鉄筋工事で使用するSD345という鉄筋は「異形鉄筋」にくくられる、JIS規格品の鉄筋を使用します。

「異形」とついているのでいびつな鉄筋なのでは?と思うかもしれませんが、SDの部分を直訳すると分かります。

SD=「Steel Deformed bar」の頭文字になり、直訳すると「変形された鋼棒」となります。

つまり、変形されている→異形な鉄筋→異形鉄筋というわけです。

ここからは鉄筋=異形鉄筋SD345であることを頭に入れた状態で記事を読み進めてください。

鉄筋単位質量、重さ確認する方法

まず、前提として鉄筋の重さを算出する計算方法は以下の通りです。

例えば、ホームセンターでD13鉄筋が4.0mで売られていたとします。

その重さは一体いくつでしょうか?

長さが4.0mで、D13鉄筋の重さが0.005㎏/mだから…

【長さ】4.0m×【比重】0.995kg/m=【重さ】3.98kg

約4.0キログラムになります。

10本を担ぐとしたら40キロの重さになるということです。

もう一つのパターンで考えてみましょう。

現場に鉄筋が100本5.5mで入ってきたら異形鉄筋がD16の長物とします。

その全体の重さは一体どのくらいになるのでしょうか?

長さが5.5mで、D16の比重は1.56㎏/mだから…

【長さ】5.5m×【比重】1.56kg/m

=【重さ】8.58kg×【本数】100本になるので858kg(0.86t)になります。

つまり鉄筋の単位質量【比重】を把握することで目方の数量を算出出来ます。

異形鉄筋単位質量と比重は?SD345(鉄筋)の重さ

下の表は鉄筋それぞれの長さに合わせた質量などをまとめたものです。

是非、算出するときは参考にしてみてください。

呼び名公称直径(d)mm公称周長(Icm公称断面積(S)cm2重量(単位質量)kg/m
D44.231.30.14050.110
D55.291.70.21980.173
D66.352.00.31670.249
D87.942.50.49510.389
D109.533.00.71330.560
D1312.74.01.2670.995
D1615.95.01.9861.56
D1919.16.02.8652.25
D2222.27.03.8713.04
D2525.48.05.0673.98
D2928.69.06.4245.04
D3231.810.07.9426.23
D3534.911.09.5667.51
D3838.112.011.408.95
D4141.313.013.4010.5
D5150.816.020.2715.9

このように鉄筋それぞれで質量を算出した状態を把握することでより安全な作業を進めることができます。

鉄筋工としての知識を知っておくうえで、こうした質量の算出は重要な知識なので是非覚えておくようにしましょう。

下の記事では、鉄筋工としてキャリアアップするための方法が書かれているので是非チェックしてみてください。

鉄筋結束に欲しい電動工具はこちら

鉄筋工事をする際、鉄筋を結束しなければならない作業があります。

この作業は立ったりしゃがんだりしなければならないので腰痛などの身体的負担に悩まされる作業者が多くいました。

そこで、自動的に結束をしてくれる工具が登場するようになりました。

人の手でやるよりも効率よく正確に結束をすることができるので、今後こうした工具が台頭してくるのではないかと思います。

是非、チェックしてみてください。

こちらの記事でも鉄筋結束について触れていますので、是非のぞいてみてください。

また、鉄筋工事で鉄筋を切削加工するのに労力を伴うことが多くあるのではないかと思います。

最近は、充電式タイプのものもポピュラーになってきており、軽量化にすぐれた工具などハイクオリティな工具が多く登場しています。

是非、こちらの紹介している電動工具も合わせてチェックしてみてください。

鉄筋玉掛け作業時に考える玉掛けワイヤー選定方法と吊り荷重

次に、玉掛けワイヤーの選定方法を吊り荷重について解説していきます。

玉掛けにの仕方などについては、下の記事を参考にしてみてください。

玉掛ワイヤーで鉄筋を吊りあげる場合には玉掛けワイヤーってどのように、決めればいいのか迷いますよね。

玉掛けワイヤーの選定も吊り荷重も考えないといけないなあ…
荷揚げの吊り袋もいろいろあるから何がいいのかな?

例えば、現場に鉄筋が100本5.5mで入ってきたら異形鉄筋がD16の長物をクレーンで吊るとき、玉掛けワイヤーはどれを選べばいいのでしょうか。

先ほどの鉄筋の重さの早見表で鉄筋の重さは0.85tでしたよね。

では、ワイヤーで鉄筋を吊るときには、吊り角度が90度て2点吊りしたとき、2分、3分、4分ワイヤーで0.85tの鉄筋の束はそれぞれ吊れるのでしょうか?

荷揚げに必要な介錯ロープも使用しないといけないけど吊れるのかな?

【吊り条件を2本2点吊りで吊り角度90度の場合】

【早見表から見てみると】

  • 6ミリワイヤー(2分)0.42t<0.85 tダメですね。鉄筋の方が重たいです。吊ると危険です。
  • 9ミリワイヤー(3分)0.949t>0.85 tワイヤーのほうが、勝ちましたがクレーンのフックの重さや角度が変わると危ない。
  • 12ミリワイヤー(4分)1.68t>0.85 tワイヤーと鉄筋の重さの二倍程度の安心がある。これを使用する。ワンランク上の玉掛けワイヤーを選べば大丈夫。

現場に鉄筋が100本5.5mで入ってきたら異形鉄筋がD16の長物をクレーンで吊るときは、12ミリワイヤーなら安心して吊れるということですね。

ですが、こうしていちいち計算するの正直面倒ですよね?

そこで、次にワイヤーロープの吊り荷重を一目で把握できる表を紹介しています。

ワイヤロープ吊り荷重選定方法早見表

表は、6×24でA種安全荷重(安全係数:6)単位トンした場合です。

ロープ径(mm)2本2点つり2本4点あだ巻きつり3本3点つり 4本4点つりロープ破断荷重

垂直づり

つり角度30°

つり角度60°

つり角度90°

つり角度30°

つり角度60°

つり角度90°
6mm0.6000.5700.5100.4200.8400.7500.6301.80
8mm1.071.020.9120.7511.501.341.123.22
9mm1.351.281.150.9491.891.691.424.06
10mm1.671.591.421.172.342.091.755.02
12mm2.402.282.041.683.363.002.527.24
14mm3.283.112.782.294.594.103.449.85
16mm4.284.063.632.995.995.354.4912.8
18mm5.425.144.603.797.586.775.6916.3
20mm6.686.345.674.679.358.357.0120.0
22mm8.127.716.905.6811.310.18.5224.3
24mm9.649.158.196.7413.412.010.128.9
26mm11.310.79.607.9115.814.111.833.9
28mm13.112.411.19.1918.316.413.739.4
30mm15.014.312.810.521.118.815.845.2
32mm17.116.314.512.024.021.418.051.4
36mm21.620.518.315.130.227.022.865.1
40mm26.825.422.718.737.533.528.180.4

状況に合わせて活用してみてください。

鉄筋工事の玉掛け作業をクレーンでの作業定格荷重と作業半径確認方法

今回はユニックで考えてみます。

ユニックは古河ユニックの商標名で移動式クレーンか吊りトラとか呼ばれます。

よく、見かける2tトラックのユニックで玉掛けする際にはブームをMAXに伸ばして、アウトリガーを最小で作業した場合にはクレーン作業半径と定格荷重表から作業可能なのかを確認してみます。

鉄筋は同じ最初の条件と同じで0.85tとして算出していきます。

クレーン作業半径と吊り能力確認定格荷重

以下の表では、クレーン作業半径と吊り能力確認定格荷重が分かる表を紹介しています。

この表を使って算出してみましょう。

吊ることも大事だけど、荷締めは1t半でキツク固縛する
ようにしないとしっかり安全確保できないよね

同じく、鉄筋を同じ条件で100本を移動式クレーンで吊った場合には重さ0.85tの束を吊る場合のクレーン安全確認はどのようにすればいいのでしょうか?

クレーン転倒?ユニック作業半径と吊り能力の確認方法

【作業条件をこの条件で作業してみると】

  • 作業半径6.43m
  • アウトリガー 最小張り出し

表から見ますと、空車時定格荷重は0.16t(160kg)

つまり、【鉄筋】0.85t >【吊れる重さ】0.16t 荷物の方が重たい。※空車時は荷台に荷物空っぽの状態

作業するとユニックは横転します。

※本当は【鉄筋】+【ワイヤーの重さ】+【フック】の重さで荷重をみてください。

安全に作業するにはクレーンを鉄筋の近くまで出来るだけ寄せて、アウトリガーを完全張り出しする。

安全施工手順作業半径吊り荷重を検討

【このように車を近づけた作業条件では?】

  • 作業半径を3.0mを表から確認して
  • アウトリガー 最大張り出し

ブームをMAXまで伸ばしていたとしても表から見ますとら定格荷重は1.33t【吊れる重さ】

【鉄筋の重さ】0.85t<【吊れる重さ】1.33tなので安心して作業出来ます。

鉄筋工事の安全作業のまとめ

最後まで読んでもらいありがとうございます。鉄筋の比重を知るだけでなく使用する玉掛ワイヤーについても把握して作業を行いましょう。

玉掛け作業は常にクレーン作業が条件になります。知識を持って作業することが大切です。