この記事では、建設キャリアアップシステムにおける保温・保冷職人として作業に従事するための能力評価基準をそれぞれのレベルに必要な基準を解説していきます。
自身のキャリア形成で将来的に「大きな仕事に就きたい」「今の仕事環境では不安だ」などと考えている方もいるのではないかと思います。
そこで、今回は保温・保冷職人としてキャリアアップするのに欠かせない「建設キャリアアップシステム」における保温・保冷職人の能力評価基準をそれぞれのレベルに合わせて解説していきたいと思います。
建設キャリアアップシステムとは、インターネットサイトとICカードを利用して現場入場時にICカードを端末にチェックさせ、建設業で従事する労働者の入場管理からその方の資格情報や従事者記録を蓄積していき、その情報から、事業者の会社情報や社会保険の加入状況等を見える化していくシステムのことです。
現在、建設キャリアアップシステムは大手ゼネコンやサブコンでは導入が始まっており、今後民間のハウスメーカーでも導入が検討されています、
公共工事では既に必須になっており、今後この仕組みは全国に普及していく予定です。
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建設キャリアアップシステム:保温・保冷職人の能力評価基準
建設キャリアアップシステムの能力評価制度は、建設技能者のレベルを経験・知識・技能・マネジメント能力の評価に基づき、4段階のランクで評価されたものとなっています。
4段階のランクとは、初級技能者からベテラン技能者へとランク分けされており、そのランク分けされたカードが職人さんごとに与えられます。
各レベルの目安としては、
- レベル1:ホワイトカードの初級技能者
- レベル2:ブルーカードの中堅技能者
- レベル3:シルバーカードの職長として現場に従事できる技能者
- レベル4:ゴールドカードの高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)
各職種により、レベル1~4の取得に必要な条件が異なります。
保温・保冷職人とは?
簡単に言うと、冬になると部屋の中はあったかい、外は寒いので窓は結露しますよね。
工場とかテナント・商業施設などの配管には水や液体などがパイプの中を通ります。液体などは温度で左右されるとダメなものもあります。
熱を一定にして設備温度を一定に保つ為に配管にグラスウール、ロックウール、板金など加工して取り付けしていく工事になります。
熱効率を一定にし、省エネなどの効果を高める非常に重要な仕事になります
建設キャリアアップシステムレベル:保温・保冷職人技能評価/レベル4
就業日数
必要な就業日数は?10年(2150日)の経験と、職長としての経験が3年(645日)になります。
必要資格
次の資格のどちらかを取得している必要があります。
- 登録保温保冷基幹技能者
- 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)
また、レベル2、3の基準に示す保有資格は必須になります。これがレベル4に必要な内容になります
保温職人・保冷職人は転職可能?
資格取得したらやはり単価と給与はベースアップしたいところです。私も実際3回も転職してます。
ただ、なかなか転職サイトをみても建設業に特化した求人が少ないですよ。
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登録保温・保冷基幹技能者とは?
登録基幹技能者は、現場の状況に応じた、施工方法等の提案・調整や効率的な作業手順・作業方法の工事全般の作業管理・指示・指導などが職長よりもさらに上級職長として行える言わばスーパー職長になります。
他業種の基との連絡・調整や元請けとの調整や施工計画の検討などが実務として出来るスーパー職長になります。
受講者は、次の2つの要件を全て満たしていることが必要になります。その資格は
- 熱絶縁工事における保温保冷施工の経験が10年以上で、そのうち職長としての実務経験が3年以上であること。
- 1級熱絶縁施工技能士(保温保冷工事作業)の資格を有すること。
講習期間:2日間にて開催されます 2日目の講習終了後に試験を実施されます。
実施団体はこちらになります。
一般社団法人日本保温保冷工業協会は保温保冷(熱絶縁)に関する工事、資材販売、資材製造を行なう事業者で組織された団体です。…
建設キャリアアップシステムレベル:保温・保冷職人技能評価/レベル3
就業日数
経験年数は7年(1505日)と、職長の経験としては1年(215日)になります。
必要資格
保有すべき資格としては、下記の資格と職長教育とレベル2の経験資格になります。
1級熱絶縁施工技能士
また、職長・安全衛生責任者教育とレベル2の基準に示す保有資格が必要になります。
この記事では、職長安全安全衛生責任者と職長の違いについて解説していきたいと思います。また、現場での統括安全の重要性なども合わせて解説していきたいと思います。と、実際どんな資格内容なのかよく分からないですよね。そこで[…]
次に上位資格の熱絶縁施工技能士をまとめていきたいと思います。合わせて建設キャリアアップシステムレベル2.1についても説明していきたいと思います。
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