現場監督が考える職人の技を伝える・新入社員を教育方法と『見て覚える』ことより形式化する重要性と育成方法のまとめ

どんなことでも、仕事を教えることの難しさはあります。

これは余談ですが、実は一度起業したことがあります。プロフィールには記載してませんが、起業してサラリーマンにまた戻ってます。この仕事を教えるというのは本当に難しいですね。


でも、現場監督・職人の世界では教えるということが常に取り巻いています。この教えるということをまとめていきたいと思います。

新入社員教育の難しさとナレッジ


人にモノやコトを教えると言う事は誰もが経験した中で難しいと思う内容だと思います。

今回は、今働いている会社の若手社員から4月に入ってくる新入社員の教育等について聞かれました。

経験の中から、こうした方がいいんじゃないかと言う新入社員の育て方をまとめてみたいと思います。

その前に私のはじめての就職はこのように始まりました。こんな人生もあるんですよ。。人には様々な道があるものです。

今の時代と昔の状況はこんなに違いますよ。まずは昔がどんなにひどかった・・・

就職氷河期での就職活動での失敗

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私は1990年代の後半に就職に挑戦しました
姉に兄がいる中での大学進学は三男坊にはチャンスはないんですよ。

奨学金やなんやありますが、姉が大学にいき兄が大学に行き、バカな三男坊に大学に行かすお金が無い。

当然ながら勉強もできない私は無理、、、

建設系の高校に通っており、先生からの紹介で橋梁の設計会社の求人を紹介してもらい。

決まった内定は関西の設計会社です。

夢はたくさん見ました。大阪で楽しく生活出来る夢 

春からどうやって働けるのか18歳の高卒の人生が始まると期待に溢れていました。

内定会社の倒産による就職失敗

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逃げ場のない人生を18歳から経験をここで味わいました。

まさか内定会社の倒産!

何とか就職先を残った求人表から余りもの的な感じで3枚しかない選択肢から見事、東京の技能職の会社にギリギリ内定が決まる滑り込みですね

東京のサブコンに就職 →その後ゼネコン出向・・・

高校卒業前に、新たに合格内定もらった東京の就職会社から研修案内が届きました。

東京で研修楽しみと思って、卒業とすぐに荷物をキャリーケースに詰め込み、夢に出発する自分でしたが寂しい気持ちより、夢に向かう自分です。東京に行って大きくなると夢ばかりでした。

建設会社の研修行き先は静岡県?

あれ東京?じゃないんだ、、、当時は建設業は不調・氷河期仕事があっただけでいいですね。

研修施設は富士山の麓(軟禁生活)

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楽しく18歳は静岡に向かって新幹線に乗って向かいました。少し親と故郷を離れる事に行きの電車で泣いたのを覚えてますね。

大きなバスに初めて会う人たち同じ職場で働くのかと思いドキドキして、修学旅行気分でバスに乗りました

バスは駅からどんどん山に向かって登り、標高も高くなります。

あれ?何もない 

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山の中富士山の樹海が広がる中で、当時サリン事件でオウムの総本部のあった場所を超えて、樹海の山の中へ

まさか!何もない6ヵ月の生活始まり

何もない富士山の麓の研修施設です。3月の終わり当然寒いです。 

こんな場所とは知らず、連れて来られた20名弱の新入社員。朝6時起床で22時消灯の1部屋に2段ベットが2個の4人部屋

  • プライベートなんて無い、テレビも共用の1台が別室にあるので、テレビも見れないし布団も薄いので寒い
  • 食堂で朝早く起きて、朝ごはんと夜ごはん
  • 夜は22時消灯なんて刑務所と変わらないよ。

時代が時代だったので社員研修の始まりはこのような感じでした。続きはまた

結果人生でこの研修は振り返ると今になって理解できることもかなりありました。

昔の建設業の実態はこんなものでしたよ。では建設業はどんな感じなのか・・どのように教育していく必要があるのか?

暗黙知と形式知が建設業のポイント

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暗黙知とは、職人的な世界では先輩の知っている経験値で教育されることがほとんどです。つまり、根拠のない経験や知識など昔で言う、見て覚えろと言うマニュアル化されてない内容です。

形式知はナレッジやマネージメントシステムなどを組み込んだもので見てわかる手順書やマニュアル等で、今の研修に使われているものです。

今は、もう形式化された教育やマニュアルも多いですが、私の働き出したころは職人・現場監督ともに見て覚えろという暗黙知は非常に多く、誰も教えてくれない環境でしたね


見て覚えると言うことに対して、何故?説明1つで終わることを見て覚なければならない矛盾

だから、今の建設業では教える相手が見てすぐに理解してもらう形式化がとても重要になります

ただ、建設現場は非常にマニュアル化しにくい・・・今でもこの、暗黙知をうまく新入社員に伝えると言うことがまずは必要になります。

暗黙知を形式知に変化する為には、「共同化」「表出化」「結合化」「内面化」というSECIモデルとして教育体系を作り上げていくことが必要です。

SECIモデルは重要:暗黙知をまとめる方法

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共同化指導者側の準備作業

暗黙知は監督の知恵・職人の技法などとしていろいろあります。その経験を共有化していく必要がある。まずは、自分たちの経験や会社で苦労したことや馴染む方法などをグループ討議で教育者の方でまとめを行う。
(職人さんとかには手順書を作成していく中で動画で撮影して技法をまとめる)

表出化教える為のツール作り

暗黙知の共有後、それを言葉や図など手順書や教育マニュアルとして、指導マニュアルやOJTの手引きを作る。そのマニュアルの作り方は次にまとめます。

結合化教えたあとの資料の活用

すでにある形式知(マニュアル)と自分たちで考えた形式知を結び付け新しい知識をまとめて、個人的で潜在的な暗黙知を組織財産として、業務標準マニュアルとして使えるように、来年につなげていく準備をする。


内面化来年以降の指導者が更にボトムアップ

形式知が従業員の内面に知識として蓄積され、新たな暗黙知を創り出し、再び新しい形式知を構築していく。また来年も同じように、マニュアルを引き継ぎ次の世代がマニュアルを作っていく流れを整えていくことが重要

このような、マニュアルがないとなかなか建設業で教えていくのは本当に難しいです。会社の業務の流れは教えることが出来るが現場を教えるのは難しいですね。