インフラツーリズム:京都府から滋賀県長浜・米原までの土木遺産厳選7か所・変わった旅行プラン

インフラツーリズム:京都府から滋賀県長浜・米原までの土木遺産を観光旅行見たい厳選7か所

この記事では、京都府京都駅から出発して滋賀県長浜・米原までのダムや土木遺産といった史跡を巡るインフラツーリズムを紹介していきたいと思います。

このブログを見て連絡してきた、練馬の新人保険屋さんの千尋(ちひろ)さん。と言う方がいらっしゃいまして建設業の実態教えて欲しいと言われてブログを一緒にやることになりました。

インフラツーリズムとは、日々の生活を支える社会基盤構造物、いわゆる「インフラ」を「ツーリズム」(観光・旅行)をする新しい旅の仕方を指します。

ここ最近では、ダムカード・土木遺産カードといったコレクター心をくすぐる関連グッズが作られたり、インフラごとに施設管内を巡るツアーが組まれるなど注目を集めています。

そこで、今回は京都から滋賀県長浜までの土木遺産を巡るインフラツーリズムとなる各地の名所を紹介していきます。

前提として旅の注意点ですが、

インフラツーリズムでは、触らない。見ることを前提で機械や工具がない中でどのように施工したのか?運搬や配送はどうやって行ったかなどを考えて、昔の施工技術や景観を楽しむツアーになります。

景観を踏み荒らさないこと、触らないことを必ず守りましょう。

中には立ち入り禁止になっている場合おあるので、来訪の際は最新の情報を確認しておくようにしましょう。

京都へ出発する前は、こうした下のようなサイトを活用して事前に予約しておくと、旅とより楽しめるかと思いますので是非参考にしてみてください。

ネコマル

今回は京都滋賀になりますね。

千尋さん
新人保険屋

いつものように紹介しておきますね。
移動の保険 UGOKUってものがあります。
旅行でも保険は必須。ネット加入できます

インフラツーリズム:京都~滋賀のタイムスケジュール

タイムスケジュールは京都駅から出発して、滋賀県米原・長浜を目指して観光していきます。

基本的には、移動が多いのでレンタカーを借りる前提でスケジュールを立てています。

出発する駅は、京都駅からのタイムスケジュールになりますので、自身が出発する地域に合わせ、実際に巡るときは最新の情報や所要時間を確認して旅の予定を立ててください。

今回のタイムスケジュールは、1泊2日の京都~滋賀県米原・長浜を巡るインフラツーリズムは以下の通りになります。

ネコマル

今回のインフラツーリズムをまとめみました。

千尋さん
新人保険屋

京都駅から出発になるんですね。
谷村新司の三都物語ですね

ネコマル

いや・・かなり古いし・・・

9:06東京駅発のぞみで2時間の電車旅ののち、京都駅に到着
9:30京都駅構内にあるレンタカー貸出場所でレンタカーを借り、往年のインフラ旅を楽しむ
10:00最初の目的地「蹴上発電所,夷川発電所,墨染発電所」に到着
(蹴上発電所→夷川発電所→墨染発電所の順で巡る:所要時間1時間ほどで行き来できます)
11:30「三栖閘門」に到着
12:30「鎧えん堤」に到着
13:00お昼ご飯で大津グルメを楽しむ
15:00「オランダ堰堤」に到着
16:00「大砂川トンネル」に到着
17:30「砂山池揚水機場・龍ケ池揚水機場」に到着
(砂山池揚水機場→龍ケ池揚水機場の順で巡る:所要時間2分ほどで行き来できます)
18:00滋賀県長浜駅周辺で自由散策&宿泊施設へ向かい、旅の疲れを癒す

ルートマップは以下の通りになります。

今回の旅はレンタカーでの移動を前提としているので、もし予約サイトで迷ってしまったら、宿泊施設を含めて参考にしてみてください。

インフラツーリズム:京都~滋賀の土木遺跡をめぐる旅

「ろうそくタワー」が映える京都駅に到着しました。

少し有名なトリビアになりますが、京都駅の0番線は日本一長く、全長558mあります「乗降する場所を間違えると558m区間を全速力で走らないといけないのでは?」と思うかもしれませんが、これだけ長いのは0番線と30番線のホームが繋がっている2連ホームになります。

基本的には、関西空港行きの特急「はるか」専用ホームになるので「はるかホーム」とも呼ばれています。この「はるか」は6両または9両編成になっているながーい電車なので、もし羽田空港から特急に乗る場合は是非利用してみてください。

もう一つ少し有名なトリビアですが、京都駅のホームは0番線・2番線・3番線と「1番線」が抜けている表記になっています。「1番線がないのはなんでだろう?」と不思議に思われるかもしれません。

実は、1992年の平安遷都1200年記念事業の一環として駅ビルの改良とともにホームの改良と運転番線(線路番号)の改良が行われました。11~14番線にはJR西日本の新幹線が走る線路だったので10本以内に在来線を収める必要がありました。

  • 運転番線…0~10
  • ホーム番号…1~…

つまりこの時点では1番ホームは存在していましたが、ホームは1番/ホームで利用する運転番線は0番、という状態で運行されていました。

利用者はホーム番号を知っていれば問題なく利用できるので、そのまま利用していましたが運転番線も把握している運転士は間違えて運転番線の方を教えてしまう事態が発生しました。そこで、2002年の運転管理システムの導入とともに運転番線とホーム番号を一致するように改訂され、運転士も利用者も混乱を避けることができました。

「ではなくなった1番線はどこへ?」と思うかもしれませんが、1番線はすでに貨物専用線路のため、ホームがないことから、0番に続き2番ホームへという不思議なホームの並びが出来上がりました

他にもまだまだ京都駅ならではのトリビアが沢山あるので是非探してみてください。

ネコマル

京都駅からレンタカーを借りてインフラツーリズムへGO!

蹴上発電所,夷川発電所,墨染発電所

京都駅から車で20分のところに見えてくるのが「蹴上発電所,夷川発電所,墨染発電所」です。

千尋さん
新人保険屋

発電所が最初なんですね。どんな歴史があるんですか?

ネコマル

これらの発電所は琵琶湖疏水の発電所群として選奨土木遺産に認定されています。その3つを紹介します。

1864(元治元)年に起こった「蛤御門の変の大火」と5年後1869(明治2)年に起こった「東京遷都」により京都全域の人口が35万人から25万人にまで激減してしまう事態になりました。更にインフレ不況が重なり、京都の経済は壊滅的な状況に陥ってしまいました。この現状を打破するべく、社会基盤整備による京都復興策を計画しました。計画は、田辺朔朗らの米国アスペンでの発電事業から着想を得たものでした。

その結果、1890(明治23年)世界初の実用レベルでの水力発電である「琵琶湖疏水」と、京都三大事業の一つである電力需要増大に対応した「第二琵琶湖疏水」が1912(明治45)年に完成しました。また、これらの事業が完成したことで、1898(明治31)年には人口が35万人まで回復し、1932(昭和7)年には100万人を超える大都市となりました。

第二琵琶湖疏水である「第二蹴上発電所・夷川発電所・伏見発電所(後に墨染発電所に変更)」の建物家屋は、疏水が完成した当初のまま残されています。

蹴上発電所

現存している第二蹴上発電所は、1897(明治30)年に完成した第一期発電所に隣接して建てられています。竣工当時(1912:明治45年)は、4800kwもの出力がありましたが1936(昭和11)年1月に第一期発電所跡に第三期発電所が完成すると、出力が5700kwもあることから第三期が竣工されたと同時に第二期蹴上発電所は廃止され、建物だけが残っています。

煉瓦造りの洋風なデザインとなっており、外に開かれた窓がよりオープンな印象を与えています。

夷川発電所

煉瓦造りの建物となっていますが、蹴上発電所と違い、独特な箱型の形となっています。また、水面と一体になっている風景がより夷川発電所のデザインを引き立たせています。

墨染発電所

伏見発電所(墨染発電所)は、発電機能が維持されないなどの理由から部分的にしか竣工当時の面影が残っていませんが、レンガを使わず多くの外に開かれた窓になっているデザインはモダンな印象を与えています。

蹴上発電所,夷川発電所,墨染発電所地図

三栖閘門

千尋さん
新人保険屋

次のスポットはどこですか?

つぎは閘門(こうもん)です。

千尋さん
新人保険屋

こうもん?聞いたことないですが・・

三栖閘門は、琵琶湖琉水の発電所群から車で30分の場所にあります。

三栖閘門は、大阪と京都を結ぶ重要な輸送手段である舟運を確保し、経済・文化の発展を支えた施設です。

1917(大正6)年10月1日の台風による豪雨により、淀川が大洪水に陥りました。この大洪水により、三栖堤防が決壊し、中書島一帯より伏見町の西南部は全て浸水してしまいました。実は、同年5月にも伏見地域は水禍に見舞われていたのです。

伏見地域の度重なる水禍の背景には、当時高瀬川の舟運と琵琶湖疎水(鴨川運河)の舟運により、京都ー大阪間の重要な河港として発展していました。が、一方で水理が複雑になり、淀川改良工事が行われましたが抜本的な治水対策が行われなかったことがありました。

そこで、淀川大洪水を契機に伏見防水工事が淀川改修増補工事に加えられ、1918(大正7)年より、新堤の築造が作られることになりました。

伏見防水工事を成功させるには、伏見の北側から北側から毎秒22㎡の水量で流れる疏水と、その西側を流れる高瀬川の水を宇治川が洪水となった場合にどう処理をするか対策を練る必要がありました。疏水は京都ー伏見間を通る唯一の疏水であり、その水は広範囲に様々な用途で用いられてきたので、なくすわけにはいきません。

そこで、伏見西郊に放水路(新高瀬川)を新設し、洪水時に疏水の水を直接宇治川へ放流するようにしました。また、疏水の終了地点である濠川に洗堰と閘門を新設することで、伏見港を疏水内に引き入れて宇治川へ連絡するような水の流れにしました。

三栖閘門の建設は、淀川改修増補工事のなかでも最も大規模な工事であり、費用は当時の価格で30万円を超えるほどでした。約3年の工期を経て、1929(昭和4)年に竣工しました。三栖閘門の特徴的なところは、治川側の洪水を考慮して、より確実な操作や維持/修理の行いやすさを求めて、引上げ扉が設置されています。

三栖閘門は昭和30年頃まで伏見港から流れる舟運を支えていきましたが、その後天ヶ瀬ダムが完成したことにより宇治川の水位が急激に低下したこと、舟運の急激な衰退も相まって伏見港の船溜も埋め立てられ伏見港の役割が終了したと同時に三栖閘門のその役割を終えました。

鎧えん堤

千尋さん
新人保険屋

次は堤防でしたよね

ネコマル

そうですね。鎧えん堤 (よろいえんてい)ですね。

三栖閘門から車で40分ほど走らせた場所にあるのが「鎧えん堤」です。

1889(明治22)年に竣工された砂防堰堤です。

オランダ人技術者「デ・レーケ」の指導の下、内務省技師:田辺義三郎の設計により、砂防工事として淀川に天神川流域に築造した施設です。

階段状に積んだ美しい石積みで造形的評価も高く、今でも現役で稼働している砂防堰堤です。

お昼ごはん

滋賀県大津付近まで来たら、一旦ここでお昼ご飯を食べましょう。

大津市内には、こうしたインパクト大な料理を提供しているお店が多くあります。

大津市内は、琵琶湖の湖魚を生かした郷土料理や滋賀名物「近江牛」を味わえる飲食店が多く立ち並んでいます。

ランチ時間でもリーズナブルな価格のメニューが多くあるので、是非大津まで来たら立ち寄ってみてください。

このようなサイトを参考にしてみると見つかりやすいので是非ご覧ください。

大津グルメを堪能したらインフラ旅へGO!

オランダ堰堤

千尋さん
新人保険屋

へぇ・・水に関わる施設が多いですね。

ネコマル

琵琶湖がありますから・・・

「鎧堰堤」から車で30分ほど走らせたところにあるのが「オランダ堰堤」です。

奈良時代から江戸時代にかけての森林伐採で田上山は「はげ山」となったことで頻発する土砂災害に悩まされていきました。そこで、オランダ人技術者「デ・レーケ」と内務省技師田邊義三郎が設計した現在の「オランダ堰堤」が作られました。設計責任者の名前があるように先述した「鎧堰堤」と同じ方が携わっています。

オランダ堰堤はその「鎧」のような構造から「鎧型堰堤」の一つとされています。堰堤の下流側には花崗岩の切石を17段ほど積み上げ、法勾配が4分のアーチ形堰堤となっています。アーチ形となっているのは、洪水時の増幅した水流を減勢させ、水流で削り取られることを防ぐことができます。

堰堤の上流部分は土砂で固まってしまっているので確認することができませんが、内部は粘土叩き固められています。

最近では地元の方々の水辺でのレジャー施設としての機能を果たしており、夏場の暑い時期は人気の観光施設として機能しています。

大砂川トンネル

ネコマル

京都周辺には明治時代には最新技術が導入されていたんですね

千尋さん
新人保険屋

カッコイイですね。アーチがきれいですね

オランダ堰堤から車で40分の場所にあるのが「大砂川トンネル」です。

大砂川トンネルは、1889(明治22)年に竣工された現在も鉄道用トンネルとして利用されているトンネルです

大砂川トンネルは、天井川(川底に堆積した土砂が高くなることに合わせて堤防を高くすることを繰り返した結果周りの平面地よりも高くなった川)である「大砂川」をくぐるための隧道で、鉄道用の「大砂川隧道」と道路用の「大砂川隧道」がありますが、今回は鉄道用を紹介していきます。

大砂川トンネルはイギリス煉瓦積みでできており、草津線では唯一現存している貴重な隧道です。

トンネル上部を流れる大砂川をくぐる川越えの技術力の高さと苦労、関西鉄道の発展を支えた近代土木を代表する土木遺産です。

トンネルを通る列車との景観が美しく、撮り鉄の方々にとってはおすすめのスポットの一つとして挙げられています。

砂山池揚水機場・龍ケ池揚水機場

ネコマル

ここで最後ですね。

千尋さん
新人保険屋

今も使われてる設備なんですね。
スゴイですね

「砂山池揚水機場・龍ケ池揚水機場」は大砂川トンネルから車で約50分ほどの位置にある施設です。

当時の人々は、雨の降らない時期が続いたことに頭を悩ませていました。そこで、2つの池(砂山池・龍ヶ池)を掘り、そこから地下水をくみ上げる方法をとりました。くみ上げ機械は、世界で最も機能が優れていた揚水ポンプ「コンケロル式離心動ポンプ」を輸入して導入しました。

砂山池揚水機場・龍ケ池揚水機場は、琵琶湖東岸の農業発展に寄与しているとともに日本で最初期の蒸気ポンプによる地下水くみ上げ施設として作られ、今でも現役で周辺の農地に利用されている施設です。

ここまで来たら長浜にある宿泊施設へ向かいましょう!

京都~滋賀までのインフラツーリズム巡り疲れを癒す宿3選

1日目のインフラツーリズムはここで終了です。

2日目からは自由散策になるので、京都ー滋賀にある様々な観光地を訪れるためにも1日目の旅の疲れを癒す宿泊施設を紹介していきます。

ネコマル

琵琶湖を一望できる宿で旅の疲れを癒しましょう~

千尋さん
新人保険屋

旅行行きたいですね。ホテルの朝ごはんいいでね

己高庵

〒529-0411 滋賀県長浜市木之本町古橋1094[地図を見る]

アクセス :北陸自動車道木之本ICより約12分/JR北陸本線木ノ本駅より車で約10分
駐車場  :有り 30台

琵琶湖の北「湖北」の静かな里山にひっそり佇む隠れ宿。当庵料理長が腕を振るう「季節の会席料理」が自慢です。

アートホテル長浜

〒526-0021 滋賀県長浜市八幡中山町28-1[地図を見る]

アクセス :JR北陸本線 長浜駅より車で約8~10分(8号線沿い川崎町南交差点側)
駐車場  :有り 45台 

ワイドベッド・人工ラジウム温泉と多機能にくつろげるホテル

北ビワコホテル グラツィエ

〒526-0067 滋賀県長浜市港町4-17

アクセス :JR長浜駅西口より徒歩7分
駐車場  :無料駐車場100台 

湖畔に佇むまるで小さな北イタリア。老舗の伝統を受け継ぐ確かな味と心温まるおもてなし。黒壁、竹生島など長浜観光にも最適。

まとめ

ネコマル

どうでしょうか?

千尋さん
新人保険屋

移動の保険 UGOKUは必須と感じましたね

ネコマル

いや、ほとんど保険について紹介してませんので

今回は、インフラツーリズムとして京都から滋賀までの土木遺産を紹介していきました。

歴史あるインフラ施設は、いずれ使用用途がなければ壊されることが多いものです。

事実、これまでも歴史的価値のあるインフラ施設はこれまでも多く取り壊されてきました。

ですが、先人が築いた礎を簡単に壊さないようにするためには、こうした土木遺産としても価値を一人一人が見出すようにしなければいけません。

是非、インフラツーリズムでは本当に貴重な土木遺産としての価値を直に感じて楽しんでみてくださいね。

いかがでしたでしょうか? 良ければあなたの意見やコメントもどんどんお待ちしております。