インフラツーリズム:鳥取県丹後から始まる兵庫・京都の歴史的土木遺産を巡る旅

2021年10月13日インフラツーリズムインフラツーリズム

この記事では、鳥取県丹波地区からはじまり、京都・兵庫県までの土木遺産を巡るインフラツーリズムを紹介していきます。

インフラツーリズムとは、インフラ(日々の生活を支える基盤となる施設)をツーリズム(旅行・観光する)という、新しい旅の仕方として近年注目されています。

マンホールカードやダムカードを集めるということが、一時的に流行したように、ここ最近では橋やトンネルの構造物を観光するということが新たに注目されています。

行楽シーズンとなり、「少し遠出をしてみたい」「いつもの観光とは違った視点で楽しみたい」という方々にうってつけなインフラツーリズムを紹介していきます。

鳥取といえば、砂丘というイメージが強いかと思いますが、実は歴史的土木遺産が点在する、まさに土木関係者にとっては夢のような場所なのです。

そんな鳥取には一体どんな歴史的土木遺産があるのか?旅の手助けとなる様々なサービスと共にその遺産を解説していきます。

前提として、注意点ですが、

インフラツーリズムでは、触らない。見ることを前提で機械や工具がない中でどのように施工したのか?運搬や配送はどうやって行ったかなどを考えて、昔の施工技術や景観を楽しむツアーになります。

景観を踏み荒らさないこと、触らないことを必ず守りましょう。

中には立ち入り禁止になっている場合おあるので、来訪の際は最新の情報を確認しておくようにしましょう。

函館へ出発する前は、こうした下のようなサイトを活用して事前に予約しておくと、旅とより楽しめるかと思いますので是非参考にしてみてください。

では、鳥取空港から巡るインフラツーリズムを解説していきます。

前提:鳥取でのタイムスケジュール

おおよその時間とともに、土木遺跡を巡る旅のスケジュールを立ててみました。

是非、旅行する際は参考にしてみてください。

今回の移動はレンタカーを借りた前提でスケジュールを立てています。

1泊2日で1日目をインフラツアーを巡る計画で、せっかく鳥取まで行くのですから、2日目は行きそびれた場所や有名観光地に回る、1泊2日で旅行計画した場合に1日目のタイムスケジュールをまとめてみました。

さて、1日目のインフラツーリズムのスケジュールはこれ!

時刻出発時刻/場所到着時刻/場所
9:00
9:109:10発 羽田空港→鳥取空港へ
9:30
10:00
10:2510:25着 鳥取空港
10:30
11:0011:00発 鳥取空港→田君川橋りょう
11:30
11:4011:40着 田君川橋りょう
12:00お昼ごはん
12:30
13:0013:00発 余部橋梁へ
13:1513:15着 余部橋梁
13:4513:45発 余部橋梁→竹野川橋梁
14:00
14:1514:15着 竹野川橋梁
14:4514:45発 竹野川橋梁→出石神社
15:00
15:3015:30着 出石神社
16:0016:00発 出石神社
17:0017:00着 天橋立
17:30天橋立付近の宿泊施設や自由観光へ

また、今回巡る旅の行程は以下のルートを通っていきます。

2日目に関しては、自由な観光になります。

今回の旅はレンタカーでの移動を前提としているので、もし予約サイトで迷ってしまったら、宿泊施設を含めて参考にしてみてください。

インフラツーリズム:鳥取空港着土木遺跡をめぐる旅

名探偵コナンの作者さんが鳥取県出身なんですね

このようにコナンにゆかりの地であることから正式名称は鳥取空港ですが、「鳥取コナン空港」という愛称で親しまれています。

そのため、空港の至るところに「名探偵コナン」で登場するキャラクターが多く点在しています。

コナンファンにとってはたまらない空港なので、ここで足止めしてしまいがちですが、空港を出て土木遺産を巡る旅に出掛けましょう。

~兵庫県~田君川橋りょうへ向かう前に…浦富海岸へ

浦富海岸(うらどめかいがん・鳥取県岩美町)は、山陰海岸国立公園の中でも風光明媚な場所です。町名通りの「美しい岩の絶景」は、日本ジオパーク(地学的自然遺産公園)日本初認定7箇所の一つで、2010年には日本で4番目の世界ジオパークに認定されました。

兵庫県へ向かう海岸線沿いを走行中に通る浦富海岸の景色は岩と透き通る海が美しいコントラストを生み出す、全国でも有名な絶景スポットです。

少し海岸へ降りて、海の風を感じつつ、これからのドライブ旅を楽しんでみてもいいかもしれません。

空港から40分で最初の目的地

田君川橋りょう

田君川橋りょうは日本で3つしかない、「ラチス桁」構造物の一つとされています。

「ラチス桁」構造物とは、鋼板の代わりに、斜めに組んだ鋼材を橋桁として建設した構造物です。

大正後期、多岐に渡る戦争の影響で大型の鋼板が輸入されなかったことにより、代替え的な役割で開発された建築方法です。

鋼板の輸入が再開してからは、その技術は廃れ、今では田君川橋りょう・竹野川橋梁・徳佐川橋梁のみ現存する貴重な土木遺産でもあります。

補足:兵庫県田君川付近で食べられるおすすめランチ

田君川周辺は、海が近いのもあってか海鮮料理が食べられるお店が多くあります。

冬は松葉ガニ食べたいなぁ

また、但馬牛を堪能できるお店もあるので、是非この機会に兵庫県グルメを楽しんでもいいかと思います。

下のリンク先からおすすめグルメを参考にしてみてください。

余部橋梁までは、田君川橋梁から15分で向かうことができます

余部橋梁

余部橋梁は明治45年に完成した、アジアでは随一の鋼とレッスル橋として現存していました。

しかし、昭和61年に列車墜落事故が起きてから、架け替え工事が行われ、現在の余部橋梁が完成されました。

旧余部橋梁の一部は展望施設として残し、「空の駅」として再び観光地として親しまれています。

明治から昭和まで、戦時を生き抜いた橋梁の荘厳さと、高架線から望む景色は是非一度目にしていただきたいと思います。

車で30分移動です。

竹野川橋梁

竹野川橋梁は、先述した田君川橋梁の「ラチス桁」構造物として現存する橋梁の一つです。

斜めの交差上に並ぶ鋼板を間近で見ることができ、近代日本の技術の高さに圧倒されます。

赤い橋梁が景色に映えるので、写真映えします。

車で40ぐらいで次の目的地へ

出石神社

出石神社は、土木の神様「アメノヒボコ」を祭神とする神社です。

アメノヒボコとは、

日本書紀や古事記、播磨風土記(はりまふどき)に登場する、神話の神様です。
2000年ほど前、朝鮮(ちょうせん)半島の新羅の王子・アメノヒボコが朝鮮(ちょうせん)半島からやってきて出石に住んでいました。円山川の周辺は泥(どろ)の海で、洪水のたびに村人の家や田畑がこわされていました。それを見ていたアメノヒボコは、泥水(どろみず)を海に流せないかと考えました。

「瀬戸と津居山の間にある岩山を切り開こう」

アメノヒボコは村人と協力してこの工事を行い、泥水(どろみず)を日本海に流す川をつくったのです。こうして泥海(どろうみ)は農業のできる土地に生まれ変わりました。

引用:まるやまがわキッズ『3人の神様』

このような伝説が残っており、但馬の地を生まれ変わらせた、国つくりの神様としても有名です。

土木関係に務めている方は、是非そのパワーにあやかって、日々の土木業務の成功を祈願してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、出石神社周辺は「出石そば」というグルメを堪能することができます。

「出石そば」とは、そばを五枚一組に小分けする独自のそばです。

薬味もネギ・おろし・わさび・卵・とろろなど豊富な薬味があるのも出石そばの魅力です。

約1時間で宿泊予定の場所へ

~京都~天橋立

天橋立とは、松島・宮島とともに日本三景に数えられる名所です。

全長約3.6キロにわたる砂州に約5000本もの松が生い茂る珍しい地形となっています。

人工的な手を加えていない、自然が作り出した神秘的な絶景となっています。

展望台から眺めることはもちろん、実際に天橋立の中を歩くなどすることができます。

特に、朝方に稀に見られる天橋立の朝霧はより神秘的な景色を一望することができます。

やはり明日は朝から天橋立に行ってみるかなぁ

京都・天橋立で泊まりたい温泉付きホテル旅館3選

こうした、日本三景の一つに数えられる天橋立を拝みながら、宿泊するホテルに泊まると、景色を堪能しながら旅の疲れをいやすことができるので是非参考にしてみてください。

天橋立温泉 天橋立ホテル

〒626-0001 京都府宮津市文珠310

アクセス :京都丹後鉄道「天橋立駅」より徒歩約1分、京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」より約10分
駐車場  :有り 70台 無料

天橋立駅前に位置し、客室・温泉大浴場より名勝「天橋立」を一望できるお宿です。

ホテル&リゾーツ 京都 宮津 -DAIWA ROYAL HOTEL-

〒626-8510 京都府宮津市字田井小字岩本58

アクセス :京都丹後鉄道「宮津駅」から車またはホテル送迎バスで約12分 / 宮津天橋立ICから約15分
駐車場  :有り 270台 無料

日本三景「天橋立」一望の温泉リゾート♪ロビー&最上階客室等リノベーション完了★フレンチにバイキング!

天橋立 和のリゾート 文珠荘

〒626-0001 京都府宮津市字文珠510

アクセス :京都丹後鉄道 天橋立駅より徒歩3分
駐車場  :有り 30台 無料 予約不要

目の前は天橋立、松並木と穏やかな運河を眺める。和のリゾートを感じるモダンな舞の棟と吉村順三氏設計の純和風の雪月花の棟

最後に…インフラツーリズム旅で行きたい京都・由良川橋梁

一日目の予定に入れられなかったのですが、余裕があれば是非おすすめしたい土木遺産があります。

それが、京都府宮津市にある由良川橋梁です。

由良川橋梁は、水面上にかかる、赤い鋼板で作られた珍しい構造の橋梁です。

大正13年に建設され、建設当初は人々の生活路として歩けるようになっていましたが、今は安全上の観点から歩行は禁止されています。

まとめ

今回は、鳥取から兵庫・京都をインフラツーリズムで巡る土木遺産を紹介していきました。

中国地方から近畿地方にかけては、様々な日本の礎となる構造物が数多く点在していることが分かります。

また、それと同時に日本の絶景を堪能できる場所も多くあります。

これから紅葉も拝める季節になるので、是非秋の色どりを堪能しつつ、歴史的土木遺産に触れてみてはいかかでしょうか。

日々の生活を支えるインフラの偉大さについて知ることができるかもしれませんね。

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Posted by nekomaru