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インフラツーリズム:北海道新千歳から旭川へ土木・建築史跡を巡る

2021年10月18日インフラツーリズム

この記事では、北海道新千歳空港から土木・建築史跡を巡り、旭川を目指すインフラツーリズム旅の計画を立てていきます。

インフラツーリズムとは、生活の基盤となっている施設や建築物(インフラ)を観光する(ツーリズム)、新しい旅の様式です。

近年、ダムカードや土木カードといったインフラ施設をカードにして集めるといったことが話題になる等、近年インフラツーリズムは注目されている観光様式となります。

今回は、土木施工管理技士なら一度は行ってみたい、北海道の新千歳空港から旭川を目指す1日コースのプランを考えてみました。

前提として、

インフラツーリズムでは、触らない・見ることを前提で機械や工具がない中でどのように施工したのか?運搬や配送はどうやって行ったかなどを考えて、昔の施工技術や景観を楽しむツアーになります。

景観を踏み荒らさないこと、触らないことを必ず守りましょう。

中には立ち入り禁止になっている場合おあるので、来訪の際は最新の情報を確認しておくようにしましょう。

新千歳へ出発する前は、こうした下のようなサイトを活用して事前に予約しておくと、旅とより楽しめるかと思いますので是非参考にしてみてください。

インフラツーリズム~新千歳から旭川のタイムスケジュール~

今回は、新千歳空港から出発し、旭川を目指す旅です。

新千歳空港までは、羽田空港からの離着陸になっていますが、実際の発着時刻などは最寄りの交通機関を事前に調べて出発するようにしておきましょう。

新千歳空港から旭川間の移動手段はレンタカーを使用して巡るルートになっています。

他の交通手段を使用する場合は、事前に調べておくようにしましょう。

また、今回の旅は1泊2日の旅になります。

1日目は土木・建築史跡を巡り、2日目は自由観光になります。

では、実際のタイムスケジュールを計画してみましたので、参考にしてみてください。

TimeSchedule
9:00新千歳空港に到着
9:30レンタカー手配を確認して配車手配 今回は旭川へ向かって往年のインフラツアーを楽しむ
10:30約25分で最初の目的地:舞鶴橋へ到着
11:00滝の上発電所施設に向けて移動 11時30前後到着
12:00ご飯休憩:めろんのテラス
14:00旧北炭幾春別炭鉱・錦坑の炭鉱施設
16:00神居大橋・神居古潭トンネル・駅
17:30旭橋
18:00旭川市で宿泊とごはん

実際のルートは以下の道順で回ります。

実際に観光をする場合は、こうした予約サイトを活用して事前に予約を済ませておくと、スムーズに観光をすることができるのでおススメです。

予算と相談しながら、どのような旅にしたいのか考えながら楽しく予約をしてみてくださいね。

是非、実際に予約するときに参考にしてみてください。

インフラツーリズム:新千歳空港~旭川へ土木・建築史跡を巡る

北海道新千歳空港に到着しました。

空港内も様々な施設があるので、ついつい見て回りたくなりますが、予約したレンタカーを借りて旭川を目指して土木・建築史跡を巡りましょう。

千歳川に掛かる舞鶴橋

空港から舞鶴橋まで車で30分のところにあるのが、土木遺産に指定されている「千歳川の舞鶴橋」です。

元々、千歳川の流域は低い平地が続いているため、度々起こる洪水に悩まされていました。

そこで、度重なる千歳川流域の洪水被害を最小限に食い止めるために、水位を下げて洪水の続く時間を短くする河川改修など、千歳川では様々な河川改修が行われてきました。

こうした、河川改修が何度も行われ、遂に昭和11年には「夕張川新水路」という、夕張川を千歳川から切り離した新しい水路が完成しました。

遂に千歳川初の本格的な河川整備として、現在の舞鶴橋直情流から長沼の西6線号・南6線号に渡る湾曲した河川を整備する工事にまで着工しました。

この工事では、昭和7年から12年の長きに渡り、約5,200m間、13か所に渡って切り替えが行われました。

また、この工事は昭和7年の洪水で大きな被害を受けた農民救済事業でもありました。

ただ、この時代はまだ重機などがなかったときなので、ほぼ人力で掘削し、馬に掘削土を載せた貨車を引かせるなどといった大変な工事でもありました。

こうした事業を経て、昭和11年に現在の舞鶴橋が新設されました。

舞鶴橋は、半円形の美しい孤を描く、道内で最古のアーチ型ランガー橋です。

また、「長沼音頭」にも登場する町のシンボルでもあります。

しかし、老朽化で一時は架け替え工事が行われる計画がありましたが、街の象徴を残すため、昭和63年に町民が「舞鶴橋保存期成会」を設立して、保存を訴えたことで保存されることになり、このままの姿で上流に移設されました。

道内最古の現存する橋ということで、土木遺産にも指定されています。

滝の上発電所施設

海の上発電所施設は、舞鶴橋から車で30分前後のところにあります。

1925(大正14)年1月に、北海道炭礦汽船株式会社(北炭)が自社発電用施設として建設した発電所です。

建物正面の大きな窓の上部にある星型マークが北炭の社章であり、炭鉱遺産の証ともいえる象徴がある建築物です。

最盛期には電力需要の増大から清水沢火力発電とともに、動力面から北海道の石炭産業を支えてきました。

1994(平成6)年まで北海道企業局が建物の譲渡を受け、運転を続けていましたが、施設が老朽化したため、平成25年6月か建物の改修工事が行われ、平成28年10月の改修完了とともに運転が再開されました。

敷地内には、大正当時に使用されていたレンガ造りの旧発電所が未だ現存されており、改修工事で建てられた白色の新発電所建屋で現在も発電がおこなわれています。

赤いレンガ造りの旧発電所建屋は当時の代表的な洋風建築物であり、その旧発電所の趣とともに、春の桜・秋の紅葉が楽しめる美しい景色が見られます。

めろんのテラス

建物上の大きな「夕張メロン」と入口の巨大「メロン熊」がシンボルの夕張メロンが楽しめる施設です。

1階には国のGI制度にも認定され、日本を代表する果実となった「夕張メロン」の直売やその夕張メロンを使ったお菓子などお土産品を購入できる特産品販売コーナーがあります。

2階の「めろんのテラス」では、多彩な料理をおなかいっぱい楽しめるランチビュッフェがありますので、是非ランチタイムに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

詳しい施設情報は以下の通りになりますが、実際に立ち寄る際は最新の情報を取得してください。

夕張市滝ノ上132番地
営業期間【夕張市農協銘産センター】
令和3年5月22日(土曜日)から令和3年9月下旬まで(予定)
【めろんのテラス】
令和3年6月26日(土曜日)から令和3年8月15日(日曜日)(予定)
(注釈)新型コロナウイルス感染症の状況により、変更になる場合があります。
営業時間【夕張市農協銘産センター】
午前9時から午後5時まで
【めろんのテラス】
午前11時から午後4時まで(午後3時最終入場)
(注釈)新型コロナウイルス感染症の状況により、変更になる場合があります。
定休日【夕張市農協銘産センター】
期間中無休
【めろんのテラス】
期間中無休(昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、臨時休業がありました。)
(注釈)新型コロナウイルス感染症の状況により、変更になる場合があります。
料金【めろんのテラス】
・ランチビュッフェ(夕張メロン食べ放題込)(60分)
  大人(中学生以上)3,300円(税込)
  小学生2,200円(税込)
  3歳から6歳まで1,100円(税込)
  3歳未満無料
団体(10名様以上)は事前ご予約制です。
駐車場あり(無料、200台)
引用:めろんのテラス



旧北炭幾春別炭鉱・錦坑の炭鉱施設群

滝の上発電所から北炭幾春別炭鉱まで車で60分前後の場所に位置します。

北海道の近代炭鉱と鉄道発祥の地である三笠市にある施設群です。

明治元年に、幌内で「石炭」が発見され、明治12年に官営の炭鉱として幌内炭鉱が設置されました。

明治15年、北海道開拓と炭鉱での労働力の確保を目的として空知集治監(現在の刑務所)が市来知(いちきしり)に設置され、同年には幌内炭鉱から掘り出された石炭を輸送するための鉄道が北海道で最初に開通しました。

その後、幾春別炭鉱、奔別炭鉱など多くの炭鉱が開鉱していき、昭和に入り機械化が進むと大規模に石炭が採掘されるようになり、それに伴って三笠の人口は徐々に増加し、昭和34年には62,781人に達しました。

しかし、エネルギー政策の転換の影響や炭鉱での事故なども重なり、幾春別炭鉱は昭和32年、奔別炭鉱は昭和46年、幌内炭鉱は平成元年に閉山しました。

高度経済成長での莫大なエネルギー社会を支えた、現存する貴重な炭鉱施設です。

神居大橋

北炭幾春別炭鉱から神居大橋車で90分前後の場所にあります。

神居大橋は、景勝地神居古潭に架かる吊橋で、当初の木製補剛トラスの形式を継承しつつ改修され、かつての木橋の姿を今に伝える貴重な土木遺産です。

石狩川が上川盆地から石狩平野に流れる境に位置する峡谷は、アイヌ語で「カムイ(神)コタン(集落)」と呼ばれ、豊かな上川盆地における天然の要害の地であり、その間を流れる石狩川はそこに住む人々の生活を支える道として重要な交通路でしたが、その特異な地形から舟行の難所ともされておりました。

明治に入り、北海道官設鉄道上川線(現函館本線滝川-旭川間)が開通すると、地元の名士が自費で対岸の鉱泉宿までの吊橋を架け、これが初代の橋で「巻橋」、「針金橋」と呼ばれ、徳富蘆花や岩野泡鳴らが小説などでこの吊橋を渡る際の恐怖を語っています。

1938(昭和13)年、歩行者等の増大に伴い、現在の橋の原型である木製補剛トラス吊橋に改築されました。

その後木橋ゆえに改修が繰り返され、横桁が木製から鋼製に、主塔が鋼製トラスから鋼管部材に変更されましたが、コンクリート製橋脚は建設当時のまま維持され、径間割も含めた全体の構造形式は建設当時のまま受け継がれています。

現在も安全に供用可能な人道橋として、かつての木橋の姿を今に伝え、橋からの眺めは旭川市有数の景勝地である神居古潭を鑑賞する絶景ポイントとなっています。

神居古潭トンネル・駅

神居大橋からすぐの場所にあるトンネルです。

函館本線神居古潭トンネル群は「北海道官設鉄道として建設され、わが国有数の膨張性岩盤地帯に挑み、逐次路線改良を重ねながら道内幹線鉄道輸送を支えた施設群」であります。

京都の琵琶湖疏水を完成させた田邊朔郎が帝国大学教授職を投げ打って北海道に渡り、その能力を遺憾なく発揮して推進した事業の記念碑です。

石炭の搬出を目的として整備された北海道の鉄道を旭川まで延伸し、道内各方面へ広げて内陸部の振興と北方の防備を図る計画が策定され、北海道庁鉄道部が発足しました。

その最初の事業が「北海道官設鉄道 上川線」(のちの函館本線 滝川-旭川間)であり田邊が直接、指揮を取っています。

この区間での最難関が先述した神居古潭(アイヌ語「カムイ(神)コタン(集落)」)の渓谷でした。

1896年(明治29)6月、工事が開始されると蛇紋岩質(空気に触れると膨張する岩質)のために掘削は難航しました。

翌年にトンネルは完成、その後も険しい断崖を這うようについていた線路の路線改良工事が続き、春志内トンネル(昭和2,3年頃)、伊納トンネル(昭和2,3年頃)が掘削されています。

戦後、函館本線(小樽~旭川間)複線電化を機会に廃線となり、廃線転用のものとして本邦初めての自転車道「旭川市サイクリングロード」となりましたがトンネル内部の崩落が起こり始め、コンクリート巻立てによる補強工事を経て現在の姿として残っています。

旭橋

数ある橋の中でも旭川の象徴として、多くの市民に最も敬愛されている橋が、旭橋です。

旭川には石狩川、牛朱別川、忠別川など大小130もの川が流れ、750以上の橋が架かっています。

そのため旭川は「川と橋の街」ともいわれています。

そんな数ある橋の中で、旭橋は旭川のシンボルとして多くの市民に親しまれてきました。

完成は1932年(昭和7年)11月、当時、市の南北を結ぶ重要な交通路としてドイツから輸入した鋼で作られました。

橋長225.4メートル、幅員18.3メートルの美しいアーチ橋で、昭和31年までは市内電車もこの橋の上を走っていました。

かつて北海道三大名橋とうたわれた歴史を感じさせるその姿は、アーチ橋のカーブが美しく、夕日の残像、冬の川霧など様々な表情を見せてくれます。

中でも夕日の残照に映える旭橋はまるで1枚の絵のようです。

平成16年には「北海道遺産」に認定されました。

北海道旭川市での運転の疲れを癒す大浴場付ホテル宿泊先3選

約200キロの走行で疲れた体を休めるにはこのようなホテルはどうでしょうか?

良佳プラザ 遊湯ぴっぷ

078-0327 北海道上川郡比布町北7線16[地図を見る]

アクセス :車/道央道比布北ICより約3分。旭山動物園まで約35分、大雪森のガーデンまで約30分、上野ファームまで約25分。
駐車場  :有り 150台 無料 大型車も駐車可能です。

楽天トラベルブロンズアワード2年連続受賞★地元の美味しい新鮮素材と季節に合わせた旬のメニューが自慢!

比布北ICから3分の場所にあります。

JRイン旭川

〒070-0030 北海道旭川市宮下通7丁目2番5号

アクセス :■JR旭川駅直結■ 旭川空港、旭山動物園行きバス停はホテルの目の前 繁華街も徒歩圏内です♪
駐車場  :イオンモール駐車場共用/自走式立体/入出庫自由/予約不要/車高2.2mまで/1泊800円/バイク不可

シモンズ社製マットレス完備/大浴場無料/ラウンジ(漫画・雑誌500冊以上、コーヒー・紅茶無料)/枕コーナーなど充実の設備されています。

ホテルWBFグランデ旭川

〒070-0030 北海道旭川市宮下通10丁目3-3

アクセス :JR旭川駅東口より徒歩2分
駐車場  :青空駐車場有 78台 (1泊 1000円)

駅前最大級の天然温泉施設と道北屈指の高評価朝食ビュッフェが人気のホテルです。

北海道:旭川での晩御飯は旭川ラーメンで!

北海道には様々なご当地ラーメンがありますが、旭川まで来たら一度は旭川ラーメンを食べてみたいですよね。

旭川ラーメンは、魚介類のだしに野菜・鶏ガラ・豚骨ベースのだしを合わせたWスープが特徴のラーメンです。

北海道ラーメンといえば、味噌ラーメンや塩、バターが入ったラーメンを思い浮かべるかもしれませんが、このWスープに醤油ベースの味付けをしています。

濃厚な醤油ベースのスープが、程よいちぢれ麵によく絡み、麵もスープも楽しめる一杯となっています。

旭川市内はラーメンのお店が沢山あるので、是非旅の「締め」として一杯召し上がってみてください。

まとめ

今回は、北海道新千歳空港から出発し、旭川まで旅するインフラツーリズム旅を紹介しました。

有名な観光施設と比べて少しディープな印象を受けるかもしれませんが、こうした普段使われているインフラを再確認してみる観光も面白いと思います。

日本各地には、現存する貴重な施設が数多くあるので、是非このこれからの行楽シーズンにこうしたインフラ旅に出かけてみてはいかかでしょうか。

2021年10月18日インフラツーリズムインフラツーリズムインフラツーリズム

Posted by nekomaru