コンクリート破砕作業主任者より、今は解体工事施工技士
先述したようにコンクリート破砕作業主任者の技能講習は平成23年をもって終了しています。
そこで、解体工事に従事する資格として取得しておきたい「解体工事施工技士」について解説していきます。
解体工事施工技士とは?
国土交通省管轄の国家資格で、 500万未満の軽微な解体工事を行うための解体工事業の登録及び施工に必要な技術管理者になることができる資格です。
解体工事施工技士になるには実務経験が必要で、解体工事の現場で仕事をしていなければなりません。指定されている学科を卒業している人と、そうでない人では若干実務経験年数が変わってきますが、短くても1年半、長い人は8年の実務経験を積まなければなりません。
この実務経験をクリアして、ようやく資格試験に挑戦することが出来ます。試験はテスト形式となり、合格して登録することができれば、請負金額500万円未満の解体工事を受けられるようになり、簡易な工事であれば業として行うことが可能となります。
引用:解体工事の技術資格一覧・解体工事施工技士とは
つまり、500万未満の解体工事を行う場合に作業を受けられる資格となります。
解体工事を開業・事業を行う際の注意点
解体工事を行う際には金額に関わらず以下のものを必ず提出するようになっています。
- 解体工事業登録
- 建設業許可(500万円以上の場合)
注意していただきたいのが、この解体施工技士の資格を取っているだけでは解体工事を請け負うことができないということは注意しておきましょう。
解体工事登録とは?
解体工事登録を受けるには、以下の指定した資格を保有している人を選任することで受けられるようになります。
- 1級/2級建築士
- 1級/2級建築機械施工技士
- 1級/2級土木施工管理技士
- 1級/2級建築施工管理技士
- 1級/2級とび・とび工
- 解体施工技士
また、他にも重機を扱う資格や作業主任者資格を保有していることで解体工事を実施することができるようになります。
解体施工技士になるには?
先述したように、実務経験を積むことと、資格試験に合格することで解体技士になることができます。他にも解体工事をする際に知っておきたい知識など、様々な知識や経験を有する資格となります。
解体工事には圧砕・切断・転倒などといった爆薬や火薬を使用しない方法が主流となってきています。そのため、今まで以上に様々な解体方法や建築機械の取り扱い方などを知っておかなければなりません。
以下の記事では、解体工事をするときに知っておきたいことをまとめてありますので是非合わせて読んでみてください。
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解体施工技士の試験概要
受験資格
解体工事の実務経験が一定年数以上必要です。
※解体工事の実務経験が8年未満の方⇒卒業証明書が必要(受験資格:イ・ロ・ハ)
※解体工事の実務経験が8年以上の方⇒卒業証明書は不要(受験資格:ニ)
学歴 | 必要な解体工事の実務経験年数(指定学科) | 必要な解体工事の実務経験年数(指定学科以外) | |
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イ | 大学専門学校(4年制)「高度専門士」 | 卒業後1年6ヶ月以上 | 卒業後2年6ヶ月以上 |
ロ | 短期大学高等専門学校(5年制)専門学校(2年制又は3年制)「専門士」 | 卒業後2年6ヶ月以上 | 卒業後3年6ヶ月以上 |
ハ | 高等学校中等教育学校(中高一貫6年)専門学校(1年制) | 卒業後3年6ヶ月以上 | 卒業後5年6ヶ月以上 |
二 | その他 | 8年以上 |
※ 高等学校の指定学科以外を卒業した者には、高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)による試験、旧大学入学資格検定規程(昭和26年文部省令第13号)による検定試験に合格した者を含む。
注意:①「指定学科」は国土交通省令(施工技術検定規則〈土木施工管理・建築施工管理〉)に規定する学科です。
注意:②「実務経験」は解体工事に関するものに限ります。
受験内容
- 土木・建築の基礎知識
- 解体工事施工の計画
- 解体工事施工管理
- 解体工法
- 解体用機器
- 安全管理
- 環境保全
- 副産物・廃棄物対策
- 関連法規その他
解体施工技士過去問 10年分ダウンロード
こちらは運営の団体の公式ホームページにまとめてあるので是非活用してみてください
過去の試験問題と解答 ● 令和5年度(第31回)解体工事施工技士試験問題 令和5年度 解体工事施工技士試験 四……
資格と勉強も必要でも好きなことで遊びたい(遊びの経験は人生の投資と思う)
一番は楽しく遊びたいのが一番ですね。建設業では家族もっている人もいますし、友達も当然いる方もいます。しかし問題は・・・遊ぶ時間が合わないということが多々あります。私もそうでした。夜勤とか日勤でも残業でクタクタ・・・本当にやりたかったこと・・・たくさんあります。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その1
現場やってるから大丈夫とか勝手な思いで、飲み食いして気づいたらお腹ポッコリして、正直おじさんになってしまった。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その2
現場やってると現場に夢中になって家庭と向き合わない・時間が取れない現場も都合よく合わせてくれない。あそこに行きたいと思うなら早めにいくのがおススメですね
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その3
一番は彼女も作るのも大変だし携帯で探してみるのも今の時代にあっているのでおススメですね。
あとから後悔:やっておいた方がよかった事その4
職人さんでも改造して人とかもいますし、現場監督でアウトドアが好きって人には車は一番興味があると思います。私も見栄えだけの為に安い外車・・もう10年近く乗ってる・・・
資格取得して給与あげて生活レベルをアップしましょう
現場で働いてる以上は、いつも我慢。他にもいいものを食べて、普段はいい服を着て少しでも楽に生活したいのが本音ですよね。少し余談でしたが資格取得と趣味も大切に
まとめ
今回は、マニアックなコンクリート破砕作業主任者と解体施工技士について解説していきました。
まとめますと、
- コンクリート破砕作業主任者とは、コンクリート破砕器を使って解体作業を行う資格である
- 現在は、コンクリート破砕器も資格講習も実施されていない
- 解体施工技士の資格では、事業者が解体技士を選任して解体工事登録を提出すれば500万以下の解体工事を担うことができる
- それ以上は、建設業許可を提出しなければならない
ですね。
建設業は重機を動かして、作ることがよく注目されがちですが、解体工事があってこそ成り立つ建設作業なので、解体工事も同等以上の重要さがあります。
解体することは、構造物をしっかり吟味してより安全に効率よく解体をすることが求められる作業なので、とてもロマンがある工事だといえます。
是非、解体工事がどのようにされているのか考えてみると良いかもしれませんね。
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