一級土木施工管理技士|明り掘削の安全管理過去問を完全攻略【暗記カード・図解・マンガ・無料PDF付き】最新版

このページでは、一級土木施工管理技士の午前試験で頻出の明り掘削の安全管理について、過去問を題材にしながら体系的に整理します。点検のタイミング、土止め支保工の構造、誘導者の配置など、現場でそのまま使える知識を図解とマンガでイメージしやすく解説し、最後に無料PDFで復習できる構成としました。
暗記に直結する暗記カードと、試験で狙われやすい数字・用語をまとめたので、「数字の入れ替え問題」にも強くなれます。
明り掘削の安全管理 暗記カード【一級土木施工管理技士】
- 明り掘削の安全管理は「点検・支保工・誘導者」の3本柱
- 点検タイミング:作業開始前・大雨後・震度4以上の地震後
- 地山崩壊のおそれがあるときは、土止め支保工+防護網+立入禁止をセットで実施
- 切りばりなどの圧縮材の継手は「突き合わせ継手」が原則(重ね継手は×)
- 運搬機械が後進接近・転落のおそれがあるときは、必ず誘導者を配置
- 安衛則では「中震=震度4」として点検義務が課される
- 支保工の各部材(矢板・腹起こし・切りばり)の役割をセットで覚える
図解で理解する明り掘削の土止め支保工と安全管理

明り掘削では、地山の崩壊や土石の落下を防ぐために、土止め支保工を適切に設置することが重要です。図のように、矢板・腹起こし・切りばりが一体となって土圧を受け持ちます。特に切りばりは圧縮力を受ける主役部材であり、継手の構造を誤ると座屈による崩壊リスクが高まります。
また、掘削箇所の周囲では、運搬機械の後進や転落による災害を防ぐため、誘導者の配置や立入禁止措置を組み合わせて安全を確保します。
マンガでイメージする明り掘削の危険ポイント
冒頭の猫マンガでは、明り掘削現場でありがちな「なんとなく大丈夫だろう」という油断が、地山崩壊や機械接触といった重大災害につながる様子を描いています。現場監督が点検を省略したり、誘導者を置かずにダンプを後進させたりするシーンは、試験で問われる「事業者が講じなければならない措置」をそのまま反面教師として示しています。
マンガの中で、ベテラン作業員が「震度4以上の地震の後は必ず点検だぞ」と指摘する場面は、安衛則の数字をそのまま覚えるのに最適なフレーズです。数字と場面をセットで記憶することで、選択肢の数字が入れ替えられても迷いにくくなります。
用語と原理の深掘り解説【明り掘削・支保工・点検】
1. 点検者の指名と点検タイミング
明り掘削では、地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため、事業者は点検者を指名し、次のタイミングで点検を行わせなければなりません。
- その日の作業を開始する前
- 大雨の後
- 中震(震度4)以上の地震の後
点検内容は、浮石・き裂の有無や状態、含水・湧水・凍結の状態の変化などであり、これらを見落とすと突然の崩壊につながります。
2. 土止め支保工と防護網・立入禁止
地山の崩壊または土石の落下により労働者に危険を及ぼすおそれがある場合、事業者はあらかじめ次の措置を講じる必要があります。
- 土止め支保工を設ける
- 防護網を張る
- 労働者の立入りを禁止する等の措置
これらは単独ではなく、状況に応じて組み合わせて実施することで、崩壊時の被害を最小限に抑えます。
3. 圧縮材(切りばり)の継手は「突き合わせ継手」
切りばりや一部の腹起こしなど、圧縮力を受ける部材の継手は、突き合わせ継手とすることが原則です。突き合わせ継手は、部材の軸線が一直線にそろうため、圧縮力が素直に伝達され、座屈しにくくなります。
一方、重ね継手は部材の軸がずれやすく、偏心が生じて座屈の原因となるため、圧縮材の継手としては不適切です。この点が過去問で「重ね継手としなければならない」と誤った記述として出題されています。
4. 運搬機械と誘導者の配置
ダンプトラックなどの運搬機械が、労働者の作業箇所に後進して接近するとき、または転落するおそれがあるときは、誘導者を配置し、その者に機械を誘導させなければなりません。これは、運転者から死角となる範囲が広いことや、掘削縁への接近が危険であることを踏まえた規定です。
5. 支保工の各部材の役割整理
- 矢板:地山や土砂を直接押さえる壁
- 腹起こし:矢板を横方向に押さえる帯状部材
- 切りばり:腹起こし同士を押し広げ、土圧を受ける圧縮材
これらの役割を理解しておくと、図や文章だけの問題でも、どの部材にどのような力が働いているかをイメージしやすくなります。
一級土木施工管理技士 過去問【明り掘削の安全対策】
【No.11】明り掘削の安全管理に関する問題
建設工事における明り掘削の作業にあたり事業者が遵守しなければならない事項に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
選択肢
- 地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため、点検者を指名して、その日の作業を開始する前、大雨の後及び中震(震度4)以上の地震の後、浮石及びき裂の有無及び状態並びに含水、湧水及び凍結の状態の変化を点検させなければならない。
- 地山の崩壊又は土石の落下により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ土止め支保工を設け、防護網を張り、労働者の立入りを禁止する等の措置を講じなければならない。
- 土止め支保工の部材の取付け等については、切りばり及び腹おこしは、脱落を防止するため、矢板、くい等に確実に取り付けるとともに、圧縮材(火打ちを除く)の継手は、重ね継手としなければならない。
- 運搬機械等が、労働者の作業箇所に後進して接近するとき、又は転落するおそれのあるときは、誘導者を配置し、その者にこれらの機械を誘導させなければならない。
正解
正解:(3)
各選択肢の解説
- (1) 正しい
点検者の指名と、作業開始前・大雨後・中震(震度4)以上の地震後の点検義務は、労働安全衛生規則に定められた内容と一致しています。数字の「4」が他の数字に入れ替えられて出題されることが多いため、確実に覚えておきましょう。 - (2) 正しい
地山の崩壊や土石の落下による危険がある場合に、土止め支保工・防護網・立入禁止などの措置を講じることは、法令上の義務です。これらは状況に応じて組み合わせて実施することが求められます。 - (3) 誤り
圧縮材(切りばりなど)の継手は、突き合わせ継手としなければならず、「重ね継手としなければならない」という記述は誤りです。重ね継手は偏心が生じやすく、座屈の原因となるため、圧縮材には不適切です。 - (4) 正しい
運搬機械が作業箇所に後進して接近するとき、または転落のおそれがあるときに、誘導者を配置して機械を誘導させることは、労働安全衛生法令に基づく正しい措置です。特に掘削縁付近では必須の安全管理となります。
明り掘削を含む過去問を無料PDFで一括ダウンロード
明り掘削の安全管理を含む一級土木施工管理技士の過去問は、以下のページから無料PDFとしてダウンロードできます。問題PDFと解答・解説PDFを印刷して、現場のイメージとセットで繰り返し演習しましょう。
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明り掘削の安全管理に関するFAQ【一級土木施工管理技士】
Q1. 明り掘削で必ず覚えるべき数字は何ですか?
A1. 震度4以上で点検義務があることが最重要です。あわせて、作業開始前・大雨後の点検もセットで覚えましょう。
Q2. 圧縮材の継手が突き合わせ継手でなければならない理由は?
A2. 圧縮力を一直線に伝え、座屈を防ぐためです。重ね継手にすると偏心が生じ、部材が「くの字」に折れやすくなります。
Q3. 運搬機械に誘導者を配置する具体的な場面は?
A3. 掘削縁に向かってダンプが後進する場面や、作業員の近くにバックで接近する場面など、後進接近・転落のおそれがあるときです。
Q4. 土止め支保工と防護網・立入禁止はすべて必要ですか?
A4. 状況に応じて組み合わせますが、地山崩壊や落石のおそれが大きい場合は、支保工+防護網+立入禁止をセットで実施するのが基本です。
Q5. 明り掘削の問題はどの分野として出題されますか?
A5. 主に土工・安全管理の分野として出題されます。支保工の構造と安衛法令の両方から問われるため、図解と条文イメージをセットで覚えると得点源になります。