
この記事では、一級土木施工管理技士の学科試験で頻出のアスファルト舗装の補修工法(オーバーレイ・打ち換え・路上表層再生など)を、過去問を題材に体系的に整理します。
補修工法は「どの工法を、どんな状態の舗装に適用するか」が問われるため、現場イメージとセットで覚えると得点源になります。
この記事では、過去問【No.30】を使いながら、ひっかけポイントまで丁寧に解説し、最後に無料PDFと暗記カードで復習できる構成にしています。
- オーバーレイ=下地不良は局部打ち換え
- 表層・基層打ち換え=床版は削らない
- 路上表層再生=温度低い→強力な締固め機械
- 打ち換え工法=埋設管調査・試掘が必須
- 床版切削は構造強度低下→絶対NG
- 補修工法は“原因と適用範囲”で覚える
図解でつかむ!アスファルト舗装の補修工法

補修工法は「どこまで削るか」「どこを直すか」で分類すると理解しやすくなります。
- オーバーレイ工法:既設舗装の上に重ねる。下地不良は局部打ち換え。
- 表層・基層打ち換え:表層または基層まで撤去して新設。
- 路上表層再生工法:既設表層を現位置で再生。温度低下に注意。
- 打ち換え工法:路盤まで撤去。埋設管調査が必須。
マンガの内容を文章でイメージ補強
猫マンガでは、補修工法の違いを「どこまで削るか」で説明しています。
- 表層だけ直すのか、基層まで直すのか、路盤まで直すのか。
- オーバーレイは「重ねるだけ」だが、下地不良なら局部打ち換えが必要。
- 路上表層再生は温度が低くなりやすく、強力な締固め機械が必要。
- 床版は絶対に削らない、という重要ポイントも強調。
用語・原理の深掘り解説(補修工法の本質)
オーバーレイ工法
- 既設舗装の上にアスファルト混合物を重ねる。
- 下地に欠陥がある場合は、局部打ち換えが必須。
表層・基層打ち換え工法
- 表層または基層まで撤去して新設。
- 床版の切削は構造強度低下のため絶対NG。
路上表層再生工法
- 既設表層を現位置で再生する。
- 温度が低くなりやすいため、能力の大きい締固め機械が必要。
打ち換え工法
- 路盤まで撤去して新設する大規模補修。
- 埋設管の調査・試掘が必須。
過去問【No.30】アスファルト舗装の補修工法
【問題】道路のアスファルト舗装の補修工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1) オーバーレイ工法は、既設の舗装上にアスファルト混合物の層を重ねる工法で、既設舗装の破損が著しく、その原因が路床や路盤の欠陥によると思われるときは局部的に打ち換える。
(2) 表層・基層打ち換え工法は、既設舗装を表層又は基層まで打ち換える工法で、コンクリート床版に不陸があって舗装厚が一定でない場合、床版も適宜切削して不陸をなくしておく。
(3) 路上表層再生工法は、現位置において既設アスファルト混合物層を新しい表層として再生する工法で、混合物の締固め温度が通常より低いため、能力の大きな締固め機械を用いるとよい。
(4) 打ち換え工法は、既設舗装のすべて又は路盤の一部まで打ち換える工法で、路盤以下の掘削時は、既設埋設管等の占用物の調査を行い、試掘する等して破損しないように施工する。
正解
正解: (2)
選択肢ごとの解説
(1) オーバーレイ工法
- 下地不良がある場合は、局部打ち換えが必要で正しい。
(2) 表層・基層打ち換え工法
- 床版切削は構造強度を低下させるため絶対に行わない。
- 不陸調整は舗装側(レベリング層)で行う。
(3) 路上表層再生工法
- 温度が低くなりやすいため、能力の大きい締固め機械を使用するのは正しい。
(4) 打ち換え工法
- 路盤まで撤去する工法で、埋設管調査・試掘は必須で正しい。
無料PDFで復習|一級土木施工管理技士過去問10年分
一級土木施工管理技士 PDF 過去問10年分【無料ダウンロード一覧はこちら】
関連する過去問解説(内部リンク)
よくある質問(FAQ)
Q1. オーバーレイ工法はどんなときに使いますか?
A. 既設舗装の損傷が軽度で、下地が健全な場合に用います。下地不良がある場合は局部打ち換えが必要です。
Q2. 表層・基層打ち換えで床版を削らない理由は?
A. 床版を削ると構造強度が低下するためです。不陸調整は舗装側で行います。
Q3. 路上表層再生工法の注意点は?
A. 温度が低くなりやすいため、能力の大きい締固め機械が必要です。
Q4. 打ち換え工法で重要な調査は?
A. 埋設管の調査・試掘が必須です。
Q5. 補修工法の覚え方は?
A. 「どこまで撤去するか」「原因はどこか」をセットで覚えると整理しやすいです。