
この記事では、一級土木施工管理技士の過去問【No.26】で出題された急傾斜地崩壊防止工について、図解・マンガ・暗記カードを使って最短で理解できるようにまとめています。
急傾斜地の崩壊防止は、擁壁工・張り工・切土工など複数の工法が絡むため、試験でもひっかけが多い分野です。この記事では、誤りやすいポイントを中心に整理し、無料PDFで復習できる構成にしています。
- 重力式擁壁=排水対策が最重要
- コンクリート張り工=表面保護で土圧は考慮しない
- もたれ式擁壁=斜面に寄りかかる構造
- 待受け式擁壁=斜面から離して設置
- 切土工=高さに応じて小段(ベルム)を設置
- 排水=急傾斜地工の生命線
図解で理解する急傾斜地崩壊防止工

急傾斜地崩壊防止工は、斜面の安定を確保するために複数の工法を組み合わせて施工します。特に排水対策は全工法に共通する最重要ポイントです。
マンガで理解する急傾斜地崩壊防止工
マンガでは、重力式擁壁の背面排水を怠ったことで水圧が増加し、擁壁が押し出される様子を描いています。
「擁壁=排水が命」というイメージを定着させるための構成です。
用語・原理の深掘り解説
コンクリート張り工
- 目的:斜面の風化・侵食防止
- 土圧には抵抗しない → 土圧考慮は不要
もたれ式コンクリート擁壁工
- 斜面に寄りかかる構造
- 「斜面から離す」は待受け式の説明
切土工
- 斜面勾配を緩和し安定性を高める工法
- 小段(ベルム)を設置するのが原則
重力式コンクリート擁壁工
- 自重で斜面崩壊を抑止
- 排水対策が最重要(水圧は大敵)
過去問【No.26】急傾斜地崩壊防止工
【問題】急傾斜地崩壊防止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1) コンクリート張り工は、斜面の風化、侵食及び崩壊等を防止することを目的とし、比較的勾配の急な斜面に用いられ、設計においては土圧を考慮する必要がある。
(2) もたれ式コンクリート擁壁工は、斜面崩壊を直接抑止することが困難な場合に、斜面脚部から離して擁壁を設置する工法で、斜面地形の変化に対し比較的適応性がある。
(3) 切土工は、斜面勾配の緩和、斜面上の不安定な土塊や岩石の一部又は全部を除去するもので、切土した斜面の高さにかかわらず小段の設置を必要としない工法である。
(4) 重力式コンクリート擁壁工は、小規模な斜面崩壊を直接抑止するほか、押さえ盛土の安定、法面保護工の基礎等として用いられる工法であり、排水に対して特に留意する必要がある。
正解
正解:(4)
選択肢の解説
(1) 誤り:コンクリート張り工は表面保護が目的で、土圧は考慮しない。
(2) 誤り:「斜面から離して設置」は待受け式擁壁の説明。
(3) 誤り:切土工は斜面の高さに応じて小段(ベルム)を設置する。
(4) 正しい:重力式擁壁は背面水圧に弱く、排水対策が最重要。
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関連する過去問解説(内部リンク)
FAQ(よくある質問)
Q1. 重力式擁壁で最も重要な管理項目は?
A. 排水対策です。水圧は擁壁の安定を大きく損ないます。
Q2. コンクリート張り工は土圧に抵抗しますか?
A. いいえ。目的は風化・侵食防止であり、土圧は考慮しません。
Q3. 切土工で小段は必要ですか?
A. はい。斜面の高さに応じて小段(ベルム)を設置します。
Q4. もたれ式擁壁と待受け式擁壁の違いは?
A. もたれ式=斜面に寄りかかる/待受け式=斜面から離して設置。
Q5. 急傾斜地崩壊防止工で共通して重要な点は?
A. 排水対策です。全工法に共通する最重要項目です。
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