
この記事では、一級土木施工管理技士の専門土木(鋼道路橋)で頻出の床版コンクリート打込みについて、過去問をもとに最短で理解できるよう解説します。打継目の方向、勾配がある場合の打込み方向、連続桁の打込み順序など、試験で狙われるポイントをマンガ・図解・暗記カードで整理します。
- 打継目は主応力方向(橋軸方向)に直角に設ける。
- 勾配がある場合は低い方から高い方へ打ち込む。
- 連続桁では桁のたわみによる引張力を避ける順序で打込む。
- 片持ち床版は振動・たわみが大きいため堅固な支保工が必須。
- 打込み方向・順序はひび割れ防止と品質確保に直結する。
- 試験では「方向」「順序」「理由」の3点セットで問われる。
図解で理解する|床版コンクリート打込みの基本

床版コンクリートの打込みでは、以下の3点が特に重要です。
- 打継目の方向:主応力方向に直角に設ける。
- 勾配と打込み方向:低い方から高い方へ打つ。
- 連続桁の打込み順序:桁の変形による引張力を避ける。
マンガ内容の補足(イメージ解説)
マンガでは、床版の勾配や連続桁の変形を「水が流れる方向」「シーソーのようなたわみ」に例えて説明しています。特に、低い方から高い方へ打つ理由が直感的に理解できる構成になっています。
用語・原理の深掘り解説
打継目の方向(最重要)
- 打継目は新旧コンクリートの付着が弱く弱点になる。
- 主応力方向(橋軸方向)に平行にすると弱点に力が集中する。
- そのため橋軸直角方向に設ける。
勾配がある場合の打込み方向
- 高い方から打つと、後から打ったコンクリートが先に打った部分を押し流す。
- 材料分離・空洞・型枠への過大圧力の原因になる。
- 低い方から高い方へ打つのが鉄則。
連続桁の打込み順序
- 連続桁はコンクリート重量でたわみが生じる。
- たわみにより他径間が持ち上がり、床版に引張力が発生する。
- 引張力が小さくなるよう、順序を工夫する必要がある。
過去問|鋼道路橋・床版コンクリート打込み
【No.17】 鋼道路橋の鉄筋コンクリート床版におけるコンクリート打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1) 打継目は、一般に、床版の主応力が橋軸方向に作用し、打継目の完全な一体化が困難なことから、橋軸方向に設けた方がよい。
(2) 片持部床版の張出し量が大きくなると、コンクリート打込み時の振動による影響や型枠のたわみが大きくなるので、十分に堅固な型枠支保工を組み立てることが重要である。
(3) 床版に縦断勾配及び横断勾配が設けられている場合は、コンクリートが低い方に流動することを防ぐため、低い方から高い方へ向かって打ち込むのがよい。
(4) 連続桁では、ある径間に打ち込まれたコンクリート重量により桁がたわむことで、他径間が持ち上げられることがあるので、床版への引張力が小さくなるよう打込み順序を検討する。
正解:(1)
- (1) 誤り:打継目は主応力方向に直角に設ける。橋軸方向は誤り。
- (2) 正しい:片持ち床版は振動・たわみが大きく、堅固な支保工が必要。
- (3) 正しい:勾配がある場合は低い方から高い方へ打つ。
- (4) 正しい:連続桁のたわみによる引張力を避ける順序で打込む。
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関連する過去問解説(内部リンク)
FAQ|床版コンクリート打込みのよくある質問
Q1. 打継目はなぜ橋軸直角方向に設けるのですか?
A1. 主応力方向に平行だと弱点に力が集中するため、直角方向に設けます。
Q2. 勾配がある場合に低い方から打つ理由は?
A2. 高い方から打つと流動・材料分離が起きるため、低い方から打つのが鉄則です。
Q3. 連続桁の打込み順序はどう決めますか?
A3. 桁のたわみによる引張力が小さくなるよう、順序を工夫します。
Q4. 片持ち床版で支保工が重要なのはなぜ?
A4. 振動・たわみが大きく、型枠の変形が品質に直結するためです。
Q5. 試験で狙われるポイントは?
A5. 打継目の方向、勾配と打込み方向、連続桁の順序の3点セットです。
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